脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

2022-01-01から1年間の記事一覧

物語の終わりを予感させる一作 『座頭市御用旅』鑑賞記

座頭市御用旅 <東宝DVD名作セレクション> 勝新太郎 Amazon 26作ある「座頭市シリーズ」の23作目。 言わずと知れた、ダークヒーロー座頭市の居合い抜きの妙技をいかに鮮やかに魅せて、観客にカタルシスを与えるかが生命線のこのシリーズ、いい加減ネタ切れに…

支離鬱々日記Vol.165(年末恒例私的十大ニュース+漢字一文字)

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 毎年恒例のネタ行ってみたいと思います。ついでにちょっとお題にも引っかかってますな。 第10位 サッカー日本代表W杯予選で強豪撃破 のっけからのパブリックネタ、ご容赦の程を。私は偏向したラグビーファ…

ひたすらジェイソン・ステイサムの素手ゴロシーンを鑑賞すべき作品 『バトルフロント』鑑賞記

バトルフロント スペシャル・プライス [Blu-ray] ジェイソン・ステイサム Amazon 録り溜め死蔵寸前作品の中から引っ張り出した一作は、シルベスター・スタローン脚本、ジェイソン・ステイサム主演のバイオレンスアクション。 まあ、なんつうか、アメリカ版の…

ひたすら阿部サダヲを鑑賞すべき作品ではあるが… 『死刑にいたる病』鑑賞記

死刑にいたる病 [Blu-Ray] 阿部サダヲ,岡田健史(水上恒司),岩田剛典,中山美穂,宮﨑優 Amazon 女房殿のセレクションで借りた一作。 櫛木理宇原作の小説の映画だったようだが、原作については読んだことがなく、純粋に映画作品として鑑賞した。連続殺人犯榛…

支離鬱々日記Vol.164(休職日記2)

先週頭から休職に入ったが、まあ、実に激動の日々で実際問題として、会社の仕事をしている時よりよほど忙しかった。 月曜の昼に一息ついたと思ったら、夕刻義父が逝去。元々基礎疾患持ちだったが、直前に家人がコロナ感染し、救急車を要請しても搬送先が見つ…

支離鬱々日記Vol.163(お題に絡めて休職日記1)

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」 まずは、お題に答えておこう。 私は今までに都合3度休職している。さらに、会社には行っているもののほとんど仕事ができなかった時期が3ヶ月ほどある。 …

支離鬱々日記Vol.162(休職決定)

一昨日にこの場で散々愚痴って、なんとか心理状態を平静に保とうとしたが、残念ながら無理だったようだ。 とにかく、会社の仕事を目の前にするといや〜な気分にしかならず、取り掛かるまでに時間はかかるわ、いざ取り掛かれば小学生並みのミスを犯すわで、ど…

支離鬱々日記Vol.161(そろそろ本当にシャレにならなくなってきた鬱々な日々)

今回は読んだ本のお話でも、観た映画のお話でも、観戦したラグビーのお話でもない。 現在の私の鬱々たる状況をそのまま書き殴ることで、鬱憤ばらしをするための投稿である。 まず、いよいよ会社の仕事への不満が高まってきた。なんとか我慢してきたが、カラ…

マンネリ化を避けるためにいろいろ努力してるってのは伝わってきたけどね… 『座頭市鉄火旅』鑑賞記

座頭市鉄火旅 [DVD] 勝新太郎 Amazon USB-HDDに録り溜めしておいた作品のラインナップを眺めていた時に、ふと目についた一作。そのまま一気に観切ってしまった。 今作は26作ある「座頭市シリーズ」の15作目。放浪を続ける座頭の市が、たまたまたどり着いた足…

結局最後はミスの少ない方が勝つ 2022-23ラグビー観戦記1(早大vs慶大 TV観戦)

news.yahoo.co.jp 11月23日というのは晴れの特異日だという。永遠のライバル校である両校の対戦は、晴れの確率が高い日にしようということで、毎年この日に行われることになったのだが、今年は珍しく雨中の対決となった。 前半は、慶大がこの雨をうまく利用…

事前予想は見事に外れたものの…、読み応え十分な時代小説 『室町無頼』読後感

室町無頼(上下)合本版(新潮文庫) 作者:垣根涼介 新潮社 Amazon 書店の店頭で、「著者サイン本」とあったのを衝動買いした一冊。 題名からして、織田信長あたりを主人公にした小説ではないかと、勝手に想像して読み始めたらさにあらず。 主人公は才蔵とい…

イマドキはちょっとはやらないかもしれない男臭いハードボイルド 『約束』読後感

約束 (幻冬舎文庫) 作者:北方 謙三 幻冬舎 Amazon 北方謙三氏が世に知られたのは、いわゆるハードボイルド小説だ。学生運動のバリケードの中では純文学を書いていたそうだが、商業的に成功せず、酒にもタバコにも、女にも喧嘩にも強いおっさんたちを描き始め…

「うくく」なエッセイの数々 『耳そぎ饅頭』読後感

耳そぎ饅頭 (講談社文庫) 作者:町田康 講談社 Amazon ここ数週、心身ともに非常に調子が悪い。 齢55と巷ではアラカンなどと呼び慣わされる年代に達し、日々の疲労の蓄積が抜けなくなったことも原因の一つであろうが、心ときめくような出来事がないからという…

武田家滅亡までの歩みを周辺部から描いた力作 『戦国鬼譚 惨』読後感

戦国鬼譚 惨<文庫版> (コルク) 作者:伊東潤 コルク Amazon 人呼んで剛腕歴史小説家の伊東潤氏が、武田家滅亡までの日々を描いた連作小説集。 「始祖」武田信玄の死後を襲った武田家盟主の四郎勝頼は、最後は親族にまで裏切られて、取り巻き数十人という惨…

とりあえずトム・クルーズのアクションとキャメロン・ディアスのファンは満足できたであろう一作 『ナイト&デイ』鑑賞記

ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray] トム・クルーズ Amazon 2010年の米映画。 2001年の『バニラ・スカイ』ではややサイコがかった女を演じ、劇中で主人公トム・クルーズの顔面に深刻な傷を残したキャメロン・ディアス。今作では謎の男を演…

まだまだ世界の壁は厚い 女子ラグビーワールドカップ ジャパンvsカナダTV観戦記

遅ればせながら、録画したものを昨日になってようやく観た一戦。 残念ながら一部のラグビーファンの興味しか引いていないが、今年はニュージーランドで女子ラグビーW杯が行われている。本来は2021年に行われるはずだったものがコロナ禍の影響で一年延期され…

町田康版の『ロックンロール退屈男』 『パンク侍、斬られて候』読後感

今週のお題「最近おもしろかった本」 パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 作者:町田 康 KADOKAWA Amazon なんだなんだ今週の「お題」は。米を炊くのに最良の器具を設え、かつ和食の最高の料理人の手配まで整えたような、シンプルなのに最高に贅沢なお題ではな…

人生はピークを迎えた後の方が長い 『人生はそれでも続く』読後感

人生はそれでも続く(新潮新書) 作者:読売新聞社会部「あれから」取材班 新潮社 Amazon 私は、結構「あの人は今?」的な企画は好きだ。それも、どちらかといえば、華々しいデビューを飾ったものの、その後はヒット曲に全く恵まれないいわゆる「一発屋」とか…

ラグビーを取り巻く「空気感」までが伝わってくるエッセイ集 『ラグビーって、いいもんだね。2015−2019ラグビーW杯日本大会』読後感

ラグビーって、いいもんだね。 2015-2019ラグビーW杯日本大会 (鉄筆文庫) 作者:藤島 大 鉄筆 Amazon 瀬戸内寂聴氏は、文学上の師匠である宇野浩二氏から「出来事を書くのではなく人間を描け」と指導を受けたそうだ。瀬戸内氏の場合は小説に関しての心構えだ…

来年のW杯の賜杯の行方はどこに? 『オールブラックスが強い理由 ラグビー世界最強組織の常勝スピリット』読後感

オールブラックスが強い理由 ラグビー世界最強組織の常勝スピリット 作者:大友信彦 東邦出版 Amazon この本を読んだ時点では、オールブラックスは「常勝」のチームではない。 7〜8月にかけて行われた、テストマッチや国際大会では、24年ぶりの連敗を含む5勝4…

今更言われなくてもわかってるよ!って内容の一冊 『今の会社で満足してますか?脱!会社員』読後感

今の会社で満足してますか?脱!会社員 作者:柳まりこ Amazon 話の内容からすると別口のブログ向きなのだが、見出しつけたり、段落区切ったり、番号なしのリストにするのが面倒臭いし、第一、見出しつけるほどの長さの文章でもなかったので、こっちに書くこ…

いい映画の方程式通りのコメディ 『インターンシップ』鑑賞記

インターンシップ [Blu-ray] オーウェン・ウィルソン Amazon 久々の映画鑑賞記は、録り溜めHDDで半分腐りかけていた標題のコメディ。主演を務めたのは脚本・監督も兼ねているもあるヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンのコンビ。実話を元にしたスト…

2022〜23年シーズンラグビー観戦記1(帝京大学vs早稲田大学 菅平夏合宿での練習試合 TV観戦)

まったく、いつの間にスカパーは大学の夏合宿の練習試合まで中継するようになったんだろう?シックスネーションズも、スーパーラグビーも、ザ・ラグビーチャンピオンシップも外国勢同士のテストマッチ中継も全てWOWOWに持っていかれちゃった今となっては、高…

支離鬱々日記Vol.160(挑戦と挫折の日々)

ここのところ、こちらのはてなブログちゃんの方を可愛がってなかったので、久しぶりにこちらに投稿。 ライターの窓口を広げる活動のお話だから、本当は別口さん向きなんだけど、あっちは、そもそもの目的を考え併せると「敗因」を冷静に分析しないといけない…

なんだかよくわかんない箇所もあったけど… 『憂うつデトックス-「未来の不幸な自分」が幸せになる方法-』

憂うつデトックス - 「未来の不幸な自分」が幸せになる方法 - 作者:大嶋 信頼 ワニブックス Amazon カウンセラーとして活躍し、うつに関する著作も多い大嶋信頼氏による「不幸な未来」の回避方法を述べた一冊。 自動車教習所に通った経験のある方は、座学の…

結局モノゴトはとことんまでやり続けないと成功しない 『自意識とコメディの日々』読後感

自意識とコメディの日々 作者:オークラ 太田出版 Amazon 一時は自らもお笑い芸人を目指しながら、現在ではコントの原稿やバラエティー番組の構成、果てはドラマの脚本まで書いてしまうという、お笑い界の「黒田官兵衛」のような存在のオークラ氏による、自分…

支離鬱々日記Vol.159(お題と徒然)

今週のお題「SFといえば」 おかげさまで、ここのところお金になる文章執筆が忙しくてブログにまで手が回らなかった。もっとも、会社の仕事も忙しくてストレスフルで、夕刻までにほとんどの精神的エネルギーを使い切ってしまうような状態でもあったので、余裕…

実際にその土地に行って自分の身体を使わないと感じられないことは確かにある 『戦国の古戦場を歩く』読後感

戦国の古戦場を歩く(祥伝社新書232) 祥伝社 Amazon 井沢元彦氏監修による、戦国時代の有名合戦地のガイド本。 織田信長が今川義元を討ち取ったことで一気に戦国の雄にのし上がった「桶狭間の戦い」、武田家が織田軍の最新戦法、鉄砲の三段打ちで壊滅状態に…

最初に手に取ったのが「最後」の作品とは… 『必要になったら電話をかけて』読後感

必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者:レイモンド カーヴァー 中央公論新社 Amazon 私の書斎の本棚は、いまだに乱雑なままだが、各棚に並べてある本のサイズだけは統一してある。とりあえず物理的にできる整理としては、それが一番手…

ノート・手帳の使い方を巡る試行錯誤は続く 『深く考えるための最強のノート術-年収1億稼ぐための思考法』読後感

深く考えるための 最強のノート術: ――年収1億稼ぐための思考法 (「しくみで稼ぐ」シリーズ) 作者:午堂登紀雄 パンダ・パブリッシング Amazon 何度か書いている通り、私はA5のシステム手帳を使っている。 正直にいうと、中身はほとんどない。精々1ヶ月先ま…