脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

伊東潤

武田家滅亡までの歩みを周辺部から描いた力作 『戦国鬼譚 惨』読後感

戦国鬼譚 惨<文庫版> (コルク) 作者:伊東潤 コルク Amazon 人呼んで剛腕歴史小説家の伊東潤氏が、武田家滅亡までの日々を描いた連作小説集。 「始祖」武田信玄の死後を襲った武田家盟主の四郎勝頼は、最後は親族にまで裏切られて、取り巻き数十人という惨…

剛腕歴史小説家が描く戦国末期の「脇役」たちの物語 『家康謀殺』読後感

家康謀殺 (角川文庫) 作者:伊東 潤 KADOKAWA Amazon いわゆる戦国大名たちの争いを生々しい筆致で描くことの多い伊東潤氏による、織田信長の台頭から豊臣家が滅びた大坂冬の陣までの期間の、さまざまな立場の人物の姿を描いた短編集。いずれの物語の主人公も…

武田勝頼は本当に愚将だったのか? 『天地雷動』読後感

天地雷動 (角川文庫) 作者:伊東 潤 KADOKAWA Amazon 戦闘シーンの描写に定評があり、「剛腕歴史小説」の異名を持つ伊東潤氏が、独自の視点で描いた「長篠の戦い」。 戦国最強の名を恣にした武田家の騎馬軍団が、織田・徳川連合軍の編み出した鉄砲の「三段撃…