脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

エンターテインメント

2023年私的十大ニュース+漢字一文字

今週のお題「書いてよかった2023」 毎年この時期恒例のこの企画。例年ならそれこそ12/30とか大みそかとかに書くのだが、今年は少し早めに書いてしまおうと思う。ありがたいことに、年末年始に向け、いろいろと文筆の仕事が入ってきそうだからだ。改めて振り…

思わぬ拾い物をしたシリーズ作品 『強制除霊師・斎』シリーズ(全14冊 読んだのはうち13冊)読後感

強制除霊師・斎 1-10巻 新品セット 作者:小林 薫,斎 ぶんか社 Amazon ここのところ、小説やらエッセイやら、新書なんかの「活字」を読むほどの気力が湧かないため、コミックを読み漁っている。読み続けている作品の過去巻を読み返したりもするが、特に最近で…

ストーリーもよく出来てはいたが、それ以上に気になってしまったことが二つあった作品 『上意討ち 拝領妻始末』鑑賞記

www.oricon.co.jp TVerにラインアップされていたので、何とはなしに観てしまった一昨。特に期待していた訳ではなかったが、実によく出来た作品だった。 原作は滝口康彦の「拝領妻始末」。1967年に三船敏郎主演で映画化、1992年には加藤剛主演でドラマ化され…

興行的に大コケしたのが納得できる作品 『バビロン』鑑賞記

バビロン ブルーレイ+DVD (ボーナスブルーレイ付) [Blu-ray] ブラッド・ピット Amazon 主演にブラッド・ピッドを配し、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルが監督を務め、アカデミー賞狙いで製作されたのが標題の作。人気者とヒット作の監督とのコンビ…

スペシャル感はそれなりにあったものの、ツッコミどころも多々あった作品 『七人の秘書 THE MOVIE』鑑賞記

七人の秘書 THE MOVIE 木村文乃 Amazon TV朝日のドラマの映画化作品。 表向きは企業重役の秘書として働きながら、裏では企業や大物政治家の暗部を暴き、制裁を加えるというそれなりに考えられたフォーマットに、木村文乃、菜々緒、広瀬アリス、大島優子とい…

ニコラス・ケイジと船越英一郎はやっぱり似ている 『マッシブ・タレント』鑑賞記

マッシブ・タレント [Blu-ray] ニコラス・ケイジ,ペドロ・パスカル,シャロン・ホーガン,リリー・シーン Amazon アメリカ映画界の船越英一郎ことニコラス・ケイジが「自分自身」を演じたコメディー映画。 つい最近まで船越氏は『テイオーの長い休日』という、…

一般人の尺度では測れないアーティストたちの行状 『不道徳ロック講座』読後感

不道徳ロック講座(新潮新書) 作者:神舘和典 新潮社 Amazon Yahooがよくやっている、書籍抜粋企画をチョイ読みして衝動DLして一気に読んでしまった一冊。ロックミュージシャンたちのぶっ飛んだ行状を蒐集してある。 章立ては「性」、「薬」、「酒」、「貧乏…

左遷人事を喰らった人間に対しての一つの処方箋 『異動辞令は音楽隊』鑑賞記

異動辞令は音楽隊! [DVD] 阿部 寛 Amazon 『VIVANT』の序盤では堺雅人氏を差し置いて堂々の「主役」を張った阿部寛氏主演の刑事モノ映画。 主人公成瀬(阿部)は昔気質の刑事。部下を人前で平気で怒鳴りつけるし、納得がいかなければ上司であろうと楯突く。…

最初に生じた違和感が最後まで消えなかった西部劇の「古典」 『抜き撃ち二挺拳銃』鑑賞記

抜き射ち二挺拳銃(字幕版) オーディ・マーフィ Amazon 久々のUSB-HDD録り溜め腐りかけ映画鑑賞は、ドン・シーゲル監督による標題の一作。ど真ん中の西部劇だ。 西部劇というからには、舞台はゴールドラッシュに沸く開拓時代のアメリカ。砂金の採掘場には何…

お題を作ってみた!!「あなたの好きな山下達郎ソングは?」

お題「あなたの好きな山下達郎ソングは?」 【Amazon.co.jp限定】RIDE ON TIME (完全生産限定盤) (アナログ) (ジャケット絵柄メガジャケ付) (2次生産分) [Analog] アーティスト:山下達郎 ソニー・ミュージックレーベルズ Amazon ジャニーズの性加害問題につ…

3年半ぶりのお楽しみは原点回帰 『カンコンキンシアター34 クドい! ~飯尾和樹スターに成りました~』鑑賞記

kankonkin.com オフィシャルサイトをリンクしたら、いきなり公演場所が東京グローブ座になってたけど、前回(2019年夏)からは銀座の博品館劇場になったじゃねーかよ。情報アップデートしとけよな、とか書くと演者の皆さんのSNSで毒を吐かれそうなので、紹介…

結末の苦さは「程よかった」ものの… 『地獄の7人』鑑賞

地獄の7人 [DVD] ジーン・ハックマン Amazon USB-HDD録り溜め腐りかけ映画鑑賞シリーズその6は、戦争を題材にした作品の中では名作の誉高い標題の作。正確にはベトナム戦争を描いた戦争映画ではなく、ベトナム戦争後、ベトナム軍の捕虜になっていた米兵を救…

ひたすらジャン=クロード・ヴァン・ダムを鑑賞すべき作品 『マキシマム・リスク』鑑賞

マキシマム・リスク [Blu-ray] ジャン=クロード・ヴァン・ダム Amazon USB-HDD録り溜め腐りかけ映画鑑賞キャンペーンの一環として鑑賞したのが標題の作。 ストーリーはあってなきがもの。フランス、ニースの狭い路地で派手なカーチェイスの末に、崖からぶっ…

観るものの考え方によって毀誉褒貶が激しいダークヒーローの物語 『戦うパンチョ・ビラ』鑑賞

eiga.com USB-HDD録り溜め腐りかけ作品鑑賞シリーズその4。あまりに古いうえに、需要もないようで、アマゾンの商品検索には引っかからなかった。まだ髪の毛がふさふさしているユル・ブリンナーの主演作品。メキシコ革命時に、革命軍の急先鋒として大暴れし、…

時に無知は何より強かったりする 『不死身の保安官』鑑賞記

不死身の保安官 [DVD] ケネス・モア Amazon USB-HDD録り溜め腐りかけ作品鑑賞キャンペーン第3弾は西部劇。最近NHKBSのプレミアムシネマは西部劇と時代劇しかやってない気がする。まあ、レンタル屋との棲み分けという意味では懸命な選択だとは思うが。 物語は…

未曾有のパンデミックを経験した今観ると何やら意味深 『アウトブレイク』鑑賞

アウトブレイク [Blu-ray] ダスティン・ホフマン Amazon USB-HDD録り溜め腐りかけ作品鑑賞の一環として観た一作はパンデミックを題材としたサスペンス作品。やさ男役が多い(※あくまで個人の感想です)ダスティン・ホフマンが珍しくタフな男を演じている。 …

映画の本筋とは別のところで考えさせられてしまった一作 『エネミー・ライン』鑑賞

エネミー・ライン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] オーウェン・ウィルソン Amazon 2001年公開の米映画。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争終了間際の同地における空軍大尉の脱出劇を描く。 主役のクリス・バーネット大尉を演じるのはオーウェン・ウィルソン…

ストーリーよりキャストに目が奪われた一作 『日本侠客伝』鑑賞記

日本侠客伝 [DVD] 高倉健 Amazon HDD録り溜め腐りかけライブラリーからの鑑賞作。東映京都撮影所制作のドル箱。のちにシリーズ化され、当作品を含め11作が制作されている。故高倉健氏の人気を決定的にし、『網走番外地シリーズ』や『昭和残侠伝』シリーズの…

秩序と平安を取り戻した後に街を去る保安官は正統派のトリックスター 『ワーロック』鑑賞

ワーロック [DVD] リチャード・ウィドマーク Amazon リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クインという当時の三大スター競演という謳い文句が躍る西部劇。1959年の作品だ。 題名の『ワーロック』とは舞台となる街の名前である。この…

現在の音楽シーンの大元を作り上げた人物たちのエピソード集 『「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち』読後感

「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち (NHK出版新書) 作者:牧村 憲一 NHK出版 Amazon この駄ブログの読者の皆様には耳タコのお話だが、私は現在終の住処と考えている場所に住んでいる。終の住処と思い定めたことで、少々集めてみ…

物語の終わりを予感させる一作 『座頭市御用旅』鑑賞記

座頭市御用旅 <東宝DVD名作セレクション> 勝新太郎 Amazon 26作ある「座頭市シリーズ」の23作目。 言わずと知れた、ダークヒーロー座頭市の居合い抜きの妙技をいかに鮮やかに魅せて、観客にカタルシスを与えるかが生命線のこのシリーズ、いい加減ネタ切れに…

ひたすらジェイソン・ステイサムの素手ゴロシーンを鑑賞すべき作品 『バトルフロント』鑑賞記

バトルフロント スペシャル・プライス [Blu-ray] ジェイソン・ステイサム Amazon 録り溜め死蔵寸前作品の中から引っ張り出した一作は、シルベスター・スタローン脚本、ジェイソン・ステイサム主演のバイオレンスアクション。 まあ、なんつうか、アメリカ版の…

ひたすら阿部サダヲを鑑賞すべき作品ではあるが… 『死刑にいたる病』鑑賞記

死刑にいたる病 [Blu-Ray] 阿部サダヲ,岡田健史(水上恒司),岩田剛典,中山美穂,宮﨑優 Amazon 女房殿のセレクションで借りた一作。 櫛木理宇原作の小説の映画だったようだが、原作については読んだことがなく、純粋に映画作品として鑑賞した。連続殺人犯榛…

マンネリ化を避けるためにいろいろ努力してるってのは伝わってきたけどね… 『座頭市鉄火旅』鑑賞記

座頭市鉄火旅 [DVD] 勝新太郎 Amazon USB-HDDに録り溜めしておいた作品のラインナップを眺めていた時に、ふと目についた一作。そのまま一気に観切ってしまった。 今作は26作ある「座頭市シリーズ」の15作目。放浪を続ける座頭の市が、たまたまたどり着いた足…

とりあえずトム・クルーズのアクションとキャメロン・ディアスのファンは満足できたであろう一作 『ナイト&デイ』鑑賞記

ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray] トム・クルーズ Amazon 2010年の米映画。 2001年の『バニラ・スカイ』ではややサイコがかった女を演じ、劇中で主人公トム・クルーズの顔面に深刻な傷を残したキャメロン・ディアス。今作では謎の男を演…

町田康版の『ロックンロール退屈男』 『パンク侍、斬られて候』読後感

今週のお題「最近おもしろかった本」 パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 作者:町田 康 KADOKAWA Amazon なんだなんだ今週の「お題」は。米を炊くのに最良の器具を設え、かつ和食の最高の料理人の手配まで整えたような、シンプルなのに最高に贅沢なお題ではな…

いい映画の方程式通りのコメディ 『インターンシップ』鑑賞記

インターンシップ [Blu-ray] オーウェン・ウィルソン Amazon 久々の映画鑑賞記は、録り溜めHDDで半分腐りかけていた標題のコメディ。主演を務めたのは脚本・監督も兼ねているもあるヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンのコンビ。実話を元にしたスト…

二転三転する事件の様相とそれを追いかける刑事たちの執念の物語 『宿命と真実の炎』読後感

宿命と真実の炎 (幻冬舎文庫) 作者:貫井徳郎 幻冬舎 Amazon 珍しく衝動DLしてしまったミステリー。作者貫井徳郎氏の評判が各種SNSで高いこともあり、一度は読んでみたいと思っていた作家の作品だ。この作品は山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編…

最後に一花何かやらかしてくれそうな気配を漂わせている「角川商法の始祖」 『最後の角川春樹』読後感

最後の角川春樹 作者:伊藤 彰彦 毎日新聞出版(インプレス) Amazon 角川書店との最初の出会いは北杜夫氏の『どくとるマンボウ航海記』だったと思う。小学校の最後か、中学校の初めだったか、北氏の『どくとるマンボウ途中下車』というエッセイ集にすっかり…

ドリフターズのコントは歌舞伎や落語と同じ伝統芸能になり得る可能性があった 『ドリフターズとその時代』読後感

ドリフターズとその時代 (文春新書) 作者:笹山 敬輔 文藝春秋 Amazon 小学校時代は土曜の夜が楽しみだった。翌日が休みだということもあったが、何しろ「8時だヨ!全員集合」という何を置いても最優先で観るべき面白い番組があったからだ。オープニングテー…