脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オリックスバファローズの2021シーズンリーグ優勝は偶然でも奇跡でもなく必然の結果だった 「オリックスはなぜ優勝できたのか〜苦闘と変革の25年〜』読後感

オリックスはなぜ優勝できたのか~苦闘と変革の25年~ (光文社新書) 作者:喜瀬 雅則 光文社 Amazon 2021年シーズンは両リーグともに一昨年の最下位チームが優勝するという「奇妙な」結果となった。シーズン前は、マスコミはこぞってパはソフトバンク、セは巨…

オチは悪くなかったが、結局はただのラブストーリー 『ダイヤモンド・イン・パラダイス』鑑賞記

ダイヤモンド・イン・パラダイス [Blu-ray] ピアース・ブロスナン Amazon ジェームズ・ボンドを「引退」したピアース・ブロスナンの引退後の初主演作。ボンドとは真逆に、秘宝とでも言うべき大きなダイヤばかりを狙う泥棒マックスを演じている。 FBIの捜査官…

カッコ良すぎる金田一耕助ってのもなんだかなぁ… 『悪魔の手毬唄』鑑賞記

悪魔の手毬唄 [DVD] 高倉健 Amazon 私が一番最初にこの作品を観たのは1977年制作の、石坂浩二が金田一耕助を演じたもの。最高権力者様が観ていた横に座って、時折別の本を読んだり居眠りしながらの片手間鑑賞だったので、筋立てもおぼろげにしか覚えていない…

日本初の本格的密室殺人事件の謎解きは拙さだけが目についた 『三本指の男』鑑賞記

横溝正史の金田一耕助シリーズの映画化作品。今作の金田一役は時代劇界の大御所片岡千恵蔵氏。原作の名は『本陣殺人事件』であり、後年そのものズバリの名前で他の俳優を金田一役にした作品もいくつか制作されている。本作の制作・公開時にはGHQの検閲で「殺…

日本人に好まれるヒーロー像の典型 『一心太助 天下の一大事』鑑賞記

一心太助 天下の一大事 [DVD] 中村錦之助 Amazon そそっかしくて、喧嘩っ早いが、義理人情に厚く、心酔する「親分」大久保彦左衛門のためには命を賭してまでも忠節を尽くす。困った人を見ると放っては置けなくて、その人を助けるために奔走する。周りの人間…

シャーロック・ホームズって兄がいるって設定だったんだ 『シャーロック・ホームズの冒険』鑑賞記

シャーロック・ホームズの冒険 全巻ブルーレイBOX [Blu-ray] ジェレミー・ブレット Amazon 同名の作品としては、グラナダテレビ制作の連続ドラマの方が有名。第6シリーズまで40作以上が制作・放映された。 今回紹介するのはビリー・ワイルダー監督で、1970年…

支離鬱々日記Vol.143(お題に乗っかっちゃいます)

今週のお題「現時点での今年の漢字」 これはズバリ「忙」。 これ以外に考えられないくらいに心を亡くしている。 何しろ、私の生活の中で差優先事項にすべき、文筆活動が10日以上も滞るほど、会社の仕事が忙しく、また、目の痛みやら、定期的な通院やらでとに…

ぶっちゃけ、蛾はほとんど関係なくね? 『吸血蛾』観賞記

吸血蛾 [DVD] 東宝 Amazon 私の「師匠」北杜夫氏は無類の昆虫好きで、中でも蛾を好み「同じ鱗翅目に属す蝶は好まれるのに、蛾は忌み嫌われる存在だ」と憤慨する内容のエッセイを書いていたと記憶している。蝶が明るい陽の下で、美しく羽ばたいて咲き誇る花か…

世に駄作のタネは尽きまじ。ストーリーのネタ切れは深刻だけどね… 『ベスト・オブ・映画欠席裁判』読後感

ベスト・オブ・映画欠席裁判 作者:柳下毅一郎 文藝春秋 Amazon 映画評論家町山智浩氏と柳下毅一郎氏が「ファビュラス・バーカー・ボーイズ」として映画専門誌『映画秘宝』上で繰り広げている「漫才」、『映画欠席裁判』の選り抜き版書籍化。 私は今後の文筆…

日本演劇の基礎の基礎をマンガで学んでおくことは無駄なことじゃないよ 『マンガ歌舞伎入門』読後感

マンガ歌舞伎入門 (講談社+α文庫) 作者:松井 今朝子 講談社 Amazon 日本の全て演劇の基本となっているのが、江戸以来の伝統を誇る歌舞伎。残念ながら、観劇料も高いし、演目に関してのあらすじくらいは知っていないと、台詞回しの難解さや、時代背景の理解に…

支離鬱々日記Vol.142(お題とその他諸々)

今週のお題「わたしの実家」 年明けから何しろ会社の仕事でバタついた。経理締めの日に二件処理ミスが発覚するわ、同僚が怪我してそのフォローに回らなきゃいけないわ、面接はあるわ、半日の研修はあるわ、おまけに金曜は狙ったかのように首都圏にだけ降った…

正統派中の正統派勧善懲悪物語 『次郎長三国志』鑑賞

次郎長三国志 [DVD] 中井貴一 Amazon 大晦日の夕刻、なんとなく観始めて、結局最後まで観てしまった一作。 原作は村上元三の同名小説だが、この物語自体は、虚実入り乱れた清水次郎長の生涯をまとめ上げた、二代目広沢虎造の浪曲だとのこと。日本人への、歌…

「日本の男」の一つの理想像 『あるヤクザの生涯 安藤昇伝』読後感

あるヤクザの生涯 安藤昇伝 作者:石原 慎太郎 幻冬舎 Amazon 本当は去年のうちに投稿しておきたかった読書ネタシリーズその2。 主人公安藤昇氏は特攻隊員だったが、出撃する前に終戦を迎えてしまった。「国のために死ぬ」という最高のヒロイズム発現の場を失…

企業を「成功」に導くのは、表に出ない地味な部分の安定と充実 『SHOE DOG』読後感

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。 作者:フィル・ナイト 東洋経済新報社 Amazon 世界中のスポーツシューズ好きを惹きつけ、今やその製品は投機対象となるほどの人気を誇るのがナイキ。その創始者であるフィル・ナイト氏が会社設立から近年に至…

支離鬱々日記Vol.141(2022年の年頭にあたり)

拙ブログにお付き合いいただいている皆様、あけましておめでとうございます。本年も読書ネタを中心に日々の徒然を節操なく綴っていく予定ですので、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。本年が皆様にとって良い年になりますよう、祈念申し上げます…