脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記Vol.205(休職日記42 徒然)

 

 

 

 

大手通販サイトが大々的に宣伝している、ブラックフライデーセールに今年もまんまと載せられてしまっている。あれば便利だが、なくても全然不自由しないってものを「この際だから」とついつい調子に乗って買ってしまった。悔しいので、買ったらすぐに封を開けて即日使い出すようにはしているが。それでもまだセール期間を何日か残してるので、気がついたものがあれば買ってしまうだろう。

今日もトレーニングの際に腹に巻いて汗を出しやすくするためのベルトがもう一つあればいいなと思いついてしまい、注文する気になってしまっている。

本当に必要なものとして買い求めたのは、姪っ子ちゃんがクリスマスプレゼントとしてリクエストしてきた、ウサギちゃんのコスプレ衣装と最高権力者様の防寒用品だけ。

あ、これ欲しい、とかこれも買っておいた方がいいかな、と感じたものに関しては、まず家の中を探してみることにする。トレーニング時に上半身に適度な圧力を加える長袖シャツ(アンダーアーマーが得意としているやつね)買わなきゃかな、とか思いついたんだが、タンスをひっくり返したら4つも見つかった。買った記憶があって、捨てた記憶がないのだからあって当たり前だ。今手元にあるものを、使い切ってから買うことを意識しないといかん。

プロ野球の世界では難しいあたりのゴロを捌いてアウトにすればヒット1本打ったのと同じ、なんぞという言い方をするが、その言い方に倣えば、無駄遣いをしないのはその分の金を稼ぐのと同じ。今後会社を辞めるという選択をすれば財政が逼迫するのは必至なので、このことを肝に銘じないといかん。と言いながら今日も何か買うものはないかと探してしまっている自分がいる。

 

来年の3月末まで休職期間を延長すべし、という診断書が出たので、私の長い長いお休みはまだ続くこととなった。原稿を2時間ほどで書き上げてしまうと、その日の精神的エネルギーが尽きて、ぼんやりテレビを眺めるくらいしか出来ない状態では、終日の勤務などまず無理だ。おそらく一日会社にいたら、一週間は休まないと回復しないだろう。休職生活に入る前からの課題も解決できてないし、少し調子が上向いた時に限って、母親が私の手間暇を増大させるような依頼を寄越してイラつかされたりなんてこともある。今の状態が心地よいと感じる自分がいることは否定できないが、今のままでいいわけねーだろと感じている自分がいるのも事実。最低限の生活ができるだけの収入を確保する手段探しと、会社に復帰するための精神的エネルギーを蓄える努力を並行させているのが現在の状況だが、精神的なエネルギーってのはなかなかたまらない。まあ、上司が血走った目で「1日でも早く復帰しろ」とか言ってくる人物でないことだけが今の救い。無理矢理会社に呼びつけられての状況確認の義務もないし。3月まで確定したお休みで回復への道をゆっくりと探ることにする。

 

主に最高権力者様が10年ほど使っていたASUSのPCが、流石に古くなり、動作が鈍くなったので、新しいものに買い替えた。新しいものとはいっても中古品ではあるが。メモリやSSDASUSのものより強化されているしWinndowsのバージョンも新しいので、サクサク動いてはいるようだ。で、用済みとなったASUSは私の部屋で、オンライン面談用の機器にすることにした。今後も文筆稼業については各種のサイトに積極的に応募していく予定なので、面談の機会も増えるだろう(いや、増やしていかなければならない)と踏んでの配置転換だ。で、メモリを倍増し、SSDも最新のものに換装した。メモリ増設の際に、はめ込みがガッチリなされてなかったようで、一度、全く立ち上がらないというトラブルはあったが、最後はめなおしたら、ちゃんと立ち上がり問題なく作動している。チューンアップ前にはコネクションがうまくいかなかったモニターにもきちんと画面が映るようになったし、めでたしめでたし。あとは文筆の仕事を増やしていくのみだ。

 

 

 

 

 

 

作品から伝わってくる、最大の切迫感とは? 『アメリカ沈没』鑑賞記

 

アメリカ沈没

アメリカ沈没

  • ジョニー・パカール
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2023年アメリカで公開された、C級ディザスタームービー。C級という定義は作品の出来という意味ではなく、あくまで制作費の問題ということにさせていただく。

 

ストーリーは至極単純。地磁気の激変と北極の氷山の崩壊で、アメリカ全土が水没の危機に見舞われる。その危機を感知した学者が軍の協力を得て、水没回避のために奮闘努力するというものだ。次々と危機が襲い、その危機をギリギリのところで乗り越えて、なんとか最終目的に辿り着こうというストーリー展開は、この手のオハナシの定番ではあるが、うまくドキドキ感を煽る演出がしてあって、悪くない仕上がりになっていた。建国以来、9.11のテロ事件までは侵略らしい侵略を受けたことのないアメリカという国が、「沈没」などという、文字通り国家が消失しかねないような危機に陥ったら、さぞかし大騒ぎするんだろうな、という想像も掻き立てられた。少々頭のネジがハズレかけている次の大統領氏がこんな問題に直面したら、他の国がどうなろうが知ったこっちゃねーわとばかりに、とんでもない施策を講じるかもしれないとも思い、少々背筋が寒くなりもした。まあ、そんな感情をも喚起させるドキドキ感については是非とも本作をご覧いただき味わっていただきたい。

 

そんな思いとは全く別にひしひしと感じたのがある種の切迫感。具体的には、制作予算の壁だ。冒頭でこの作品をC級と格付けしてしまったのは、いかにも制作費をケチったという場面が随所に見られたからだ。で、この制作費の「節約」はストーリーのリアリティーを大きく損なってしまっていた。

 

まず危機対策チームの人員が全く足りない。学者二人と軍の将軍それに5−6名のスタッフだけで、危機に対処しようとしているのだ。究極の突発事項、かつ極秘裏に対策を進めなければならないからこそ、最少の人数でコトにあたっているのだという解釈も成り立たなくもないが、であるなら、それこそ最高の機能を持つスパコンを使うなどの「代替手段」を考えるべきだっただろう。もっとも、それなりの数の役者を使うよりはスパコンらしく見える機器を用意する方がコストが嵩んだかもしれないが。

 

人数不足は危機対策チームだけではない。危機対策チームの中心人物ヒーバート博士の妻と娘はカリフォルニアの沿岸地域に住んでおり、その逃避行もサイドストーリーとして語られるのだが、その逃避行に登場する人物が極端に少ない、というより人が全く登場しない。大っぴらには公表されていない大洪水の噂を聞きつけた人物たちにより道路が大混雑しているという描写は一応あったが、これはおそらく合成。みんながみんな渋滞中に冷静でいられるはずがなく、暴走するようなバカが必ずいるはずなのだが、そんなシーンは一切なし。しかも次のシーンでは、この母娘はいきなり無人の荒野の未舗装の道をたった一台だけで走っていることになってしまった。こういう抜け道的な道にこそむしろ車が集まってそうなものだが?しかも、ガソリン切れになったら、都合よく放置車両が見つかるし、その放置車両からガソリン抜いている最中に津波が襲ってくるというご都合主義もあった。その次、いよいよガソリンが尽きたら、もう一台エンジンの故障で放置された車が出現。で母親は車に関する詳しい知識を持っていたという無理矢理な設定がいきなり現れて、この車を瞬く間に修理してしまい、再び襲ってきた津波を首尾よく逃れてしまう。その間にも人っこ一人現れない。なんぼなんでもこいつは不自然じゃないかい?

 

こんなシーンが続いてしまったため、ストーリーよりは、製作陣の涙ぐましい努力の方に気が向いてしまった。映画の結末に向かうドキドキ感よりは、予算の残高を考えるスタッフの切迫感の方がよほど胸に迫ってくる。もしかしてそちらの方を意図した作品だったのかな(笑)?

 

 

 

必ずしも監督一人の責任ではなかったと思うドラゴンズの3年連続最下位 『ミスタードラゴンズの失敗』読後感

 

プロ野球界における「暴露系」の草分けとして名高い江本孟紀氏による、中日ドラゴンズ低迷の原因の解説本。面白おかしい暴露記事的な内幕モノではなく、至極真っ当に失敗の原因を解説しており、一々ご説ごもっともなお話が綴られており「納得感」の高かった一冊。

 

現役時代の立浪氏は確かにスターだった。PL学園からドラフト1位指名されて入団した中日一筋21年のプロ生活で積み上げた安打は史上8位の2480本、二塁打は史上最多の487本を記録。守備にも優れ、ゴールデングラブ賞も5回受賞。え、5回「しか」獲得してないの?と拍子抜けしてしまうほどの名手だった。なお遊撃、二塁、三塁と三つのポジションで同賞を獲得したのは立浪氏だけだそうだ。

 

この数々の輝かしい成績から、立浪氏は西沢道夫氏、高木守道氏という、中日球団のみならず、日本プロ野球界全体のレジェンドお二方に続く「3代目ミスタードラゴンズ」の称号を得た。

 

そんな立浪氏を中日球団が指揮官として迎えたのが2022年シーズン。2012年〜21年シーズンの10シーズンでBクラス8回という長期低迷状態を打破するための切り札としての監督起用だった。しかし、周囲の期待とは裏腹に在籍3シーズン全てで最下位に終わり、低迷打破どころかさらにチームを底なし沼に引き摺り込むような事態に追い込んでしまい、今オフに辞任。井上一樹氏に後任を託すことになってしまった。

 

成績が伴わなければ、ボロクソ言われるのがこの世界。最初は応援していたファンから毎試合毎試合「立浪辞めろ!」と大合唱を浴びる始末。また「令和の米騒動」を始めとし、選手との関係がギクシャクしていたエピソードにも事欠かない。現役時代の輝かしい実績に思いっきり泥を塗っての退任だった。

 

一体なぜ、こんな悲惨な状況が出来したのだろうか?その原因については是非とも本文をお読みいただきたい。江本氏の分析と指摘は的確そのもの。この状態じゃ負けが込むはずだというのが素直に納得できてしまう。

 

中でも一番大きな原因は「指導経験の欠如」であろう。現役引退後は評論家としての活動が主で、指導歴としては侍ジャパンの打撃コーチくらい。短期間の、しかも各チームの有力選手揃いの日本代表チームのコーチ程度の経験では「指導」とは呼べないかもしれない。中日でも他球団でもいいから、誰か監督の下について、シーズンを通じての戦い方、指導の仕方を学ぶ機会を得るべきだった。その監督が名勝であるなら勝つ手法をそのまま学べば良いし、凡将なら反面教師にすれば良い。指導者としてどうチームを勝利に導くかについてのノウハウが絶対的に不足していたのが致命的だった。江本氏はコーチ陣の選定についても、フロント陣のチーム強化に関しての方針についても問題点を指摘しており、3年連続の最下位の責任を問われるべきは立浪氏一人だけではないともしているが、なるほど納得だ。故野村克也氏のいうところの「負けに不思議の負けなし」という状態がここ3年のドラゴンズだった訳だ。

 

すっかり地に落ちてしまった立浪氏だが、今度こそ、どこかの監督の下について、「監督学」をしっかり学んだ上で是非とももう一度監督にチャレンジしていただきたい。選手時代に熱烈な声援を送ってくれていたファンたちから、罵声を浴びせられたままでいるのはさぞ悔しいことだろうと勝手に推測する。是非ともリベンジして欲しい。復活ロードにはかなり読み応えのある物語が誕生しそうだからだ。

 

最後の最後でご都合主義に走っちまったなあ 『エクスペンダブルズ ニューブラッド』鑑賞記

 

期せずして二作連続ジェイソン・ステイサム主演作を観てしまった。標題の作の主演はシルベスター・スタローンじゃねーの?ってツッコミもあろうかと思うが、実質的に一番画面に映ってたのはステイサムだったんで、少なくともこの作品の主演はステイサムでいいと思う。

 

良くも悪くも、アクションスターたちを大挙して出演させて、各々にそれなりの見せ場を作るのがこのシリーズの特色。今作はシュワちゃんこそ出てないが、ドルフ・ラングレンやらランディー・クートゥアなんてな面々が出てきてそれなりの戦闘シーンを見せる。中でも敵の首領ラフマト役だったイコ・ウワイスと、タイで隠遁生活を送っていたという設定のバーニー(スタローン)の旧友デーシャ役のトニー・ジャーのアクションはなかなかの見ものだ。

 

さて、ストーリーはラフマト率いるテロ集団がリビアの兵器工場から核爆弾の起爆装置を奪おうと画策していることを嗅ぎつけたCIAがバーニー率いる傭兵部隊、エクスペンダブルズにその阻止を依頼することから始まる。ラフマトの後ろには、今までの戦闘で数々のバーニーの仲間を失わせてきた大物「オセロット」の存在があり、バーニーは当面の核爆弾盗難を防ぐとともに密かにオセロットの正体を暴くこともミッションとしていた。

 

しかし、バーニーたちの部隊が向かうという情報は漏洩しており、バーニーたちの乗った飛行機は地上からの攻撃を受け爆発。そのどさくさでラフ的には逃げられてしまい。飛行機の残骸からはバーニーの焼死体が発見される。おいおい、いきなり主役級が一人画面から消えちまったよ、という驚きはそれなりにデカかった。そろそろ観衆には飽きられてきているとはいえ、この「エクスペンダブルズ」っていう物語の枠組みは、もう2、3作引っ張るくらいの価値はあると思われ、そうした含みまで全て消してしまう展開だったからだ。

 

そんなストーリー外の思いを打ち消すようにストーリーは進行。バーニーの仇討ちに燃えるクリスマス(ステイサム)はエクスペンダブルズを率いてラフマトを追おうとするのだが、彼はCIAの作戦指揮官マーシュ(アンディ・ガルシア)によって討伐隊から外されてしまう。マーシュはクリスマスの元恋人ジーナを指揮官に指名した上、自分自身も現場に乗り込むと宣言。ん?このマーシュってキャラ、いかにも背広組の管理職然とした人物で、戦闘経験なんぞありそうもないんだが…って疑問は後々の重大な伏線となるので、是非とも引っかかりを感じたまま鑑賞いただきたい。

 

一方のクリスマスは、独自のルートでラフマトの居場所を突き止め、バーニーの旧友デーシャの手助けを受けて、テロ一派が陣取るタンカーに乗り込む。エクスペンダブルズ隊は、再度の情報漏洩のおかげで囚われの身となっているという設定。で、まずエクスペンダブルズ隊を救出して、あとはチャンチャンバラバラがしばらく続く。いずれ腕に覚えのあるアクション俳優たちだけあって、流石にアクションシーンは堂に入っている。

 

で色々あって、一つどんでん返しがあり、さらに最後の最後にはクリスマスは絶体絶命の危機に陥る。このまま終わってしまっては、先のバーニー退場と同じく、今後のシリーズ継続の含みまで消えちゃうじゃん、と思っていると、そこに救世主が現れるというのが身も蓋もない、この作品のオチ。ご都合主義ここに極まれりって結末で、一気に興醒め。

 

まあ、ストーリーもへったくれもなく、アクションシーンを楽しむ作品だと割り切って観ればそれなりに仕上がっているとは思う。根強い勧善懲悪、ハッピーエンド信仰が残る日本での受けは良かったんじゃないのかな?

 

ジェイソン・ステイサムのアクションは安定していたものの… 『キラー・エリート』鑑賞記

 

家トレ実施時録り溜め腐りかけ映画鑑賞の一環として観たのが標題の作。

 

ちょっとググって調べてみたら、この作品はラナルフ・ファインズという方の、自身の実体験をもとにした小説が原作であるらしい。ファインズ氏は元英国SAS(Special Air Service 特殊空挺部隊)に所属していた経験があり、中東での特殊工作や小規模な戦闘に携わっていたらしい。そんな任務に携わっていれば、当然現地の人々の恨みを買うようなこともある。劇中では、オマーンの王族の一員が息子を殺されたことを恨んで、SASの元隊員たちの暗殺を依頼する。

 

その依頼を受けたのが、我らがジェイソン・ステイサム演じるダニー。彼は腕ききの傭兵兼殺し屋として斯界では知られた存在だったが、とある「仕事」の際に暗殺対象だった人物の子供の目の前で、その人物を射殺してしまったことで、ヤバい仕事を引退していた。しかし、彼の師匠であるハンター(ロバート・デ・ニーロ)が、元SAS隊員の暗殺を請け負ったものの、失敗して囚われの身となっており、ハンターを救出するためにやむなく”現役復帰”するという筋立てだ。

 

しかもダニーには、ただの暗殺でなく困難なミッションまで課せられる。すなわち、暗殺対象の人物たちから確かに王族の息子の暗殺に関わったことを自白させ、しかも事故死に見えるように殺害するという難事だ。で、物語はこの難しいミッションをダニーとその仲間たちがどのようにクリアしていくかを描いて進行していく。この作品の最大の見どころはこのミッション遂行過程であり、この辺については本編をご覧いただいて味わっていただくしかない。

 

ただし、暗殺対象の人物を全て始末して、はいおしまい、とはならないようなひねりは効かせてある。一応辻褄はあっているし、勧善懲悪にもなっている。多くの人々には受け入れられやすいエンディングではある。私のようなメデタシメデタシエンディングには一言物申してしまいたくなるようなヒネクレモノにとっては、エンディングがいかにもとってつけたような幸せな終わり方なのが気に食わないんだが。オマーンの王族にしろSASにしろ、復讐に燃えてとことんダニーを追っかけるんじゃねーの?って疑問はどうしても残ってしまう。

 

 

 

支離鬱々日記Vol.204(休職日記41 徒然)

 

 

最近、時間潰しのため、久しぶりに近所の比較的大きな書店に行く機会があり、特に目的意識もなく書棚の間をうろついていたら、『できたこと手帳』なるものがカレンダーやら来年用の手帳をずらずらと並べたコーナーに山積みされていた。その時は特にそれ以上の興味は惹かれず、通り過ぎたのだが、私の会社復帰を妨げている最大の要因である先延ばしグセ解消のために何か役に立たないかと思い、帰宅してからネットで色々と調べてみた。活用法は至ってシンプルで、1日が終わって夜寝る前に、その日にできたことを3つ思い出して書いておき、月曜から土曜までにできたことを日曜日に振り返ってみて、自分の行動の癖やら、実は毎日やっていた行動などをあぶり出して、翌週明けからのアクションに繋げていこうというもの。思い切ってこの本、買ってしまっても良かったのだが、試しに買うにはちょっと高い。もっと安く上がる方法はないかと思って再度調べてみたら、百円ショップの大御所ダイソー

やれたこと記録ノート

という商品があることがわかった。1冊100円なら試してみるにはちょうどいい、と思って早速買い求め、先週から使い始めた。で、先週の行動を振り返ってみたら、卓球記事2本とラグビー記事1本を書いた以外は、スクワットとゲームしかやってない。会社に復帰するか否かの判断はまだ先にするとして、知的な活動が圧倒的に不足していることがはっきりしてしまった。多少は自分を甘やかしてよい病の真っ最中にいるのは事実だが、自ら能動的にチャレンジしていかない限り、現状打開にはつながらないというのも事実。特に自ら思い定めたはずの文筆の道に関しての努力は圧倒的に不足している。この努力だけは続けていく必要がある。

ここのところ、録り溜めておいた番組を見ながら家でトレーニンをすることにハマっている。大体スクワット500回、腹筋300回を基本腺に、その日の気分や体調によってスクワットの数を増やす。3日に1回くらいはスクワットは1000回やる。リカンドベントバイクと合わせてトレーニングには2時間から3時間ほどかかるので、ラグビー1試合か映画を一本見るのにちょうどいい。とはいえ、録り溜めてある番組は40〜50TB分くらいあるので、なかなか消費しきれない。もしかしたら、今後の生存時間を全て使っても無理かも知れない(笑)。ラグビーにせよ、映画にせよ、今手持ちの映像を全て見切ることができたら、さぞかし目利きになれるのだろうと思うし、文筆にも活かすことができるだろうが、果たして生きているうちに目利きの領域までたどりつけるか?少なくとも、ながら見トレーニングを続けて行けば、特に両脚だけはバッキバキになるだろうとは思うけど。

当家の最高権力者様が使ってきたノートPCが、10年を経て、流石に少々反応が鈍くなったので、現行機よりはスペックの高い中古PCを購入した。購入したはいいものの、データの移行をするのが面倒で、まだ最高権力者様が使える状態にできていない。とっととデータ移行を済ませて、古いPCはメモリ増設やらSSD換装やらをするためのおもちゃにしたいのだが。全然忙しくないのに「あれもしなきゃ」「これも終わってない」って思いばかりがアタマの中を駆け巡ってるのに実際には何も手につかない「忙しい病」に罹患している様だ。こいつは現在の休職の一因ともなっている厄介なやつで、長時間無為に過ごした挙句、何事も前に進まず疲れだけが残って、精神状態も悪化するというシロモノだ。思いついたらすぐに着手するという習慣を身につけようと意識はしているのだが、なかなか定着しない。上述したノートはしばらく使ってみようとは思うが、効果のほどは少し時間をおかないと実感できないだろう。少なくともルーティーンワークに関してはこの症状が改善いないかぎりは会社復帰などおぼつかないだろう。テイのいい言い訳かも知れないけど。

ラグビー日本代表の成績が上向かない。目標が2027年のワールカップにおいてあって、現在は強化に関して試行錯誤の真っ最中であるというのは理解はしているつもりだが、内容が悪すぎる。相手がやってくることは分かりきっているのにそれに対処できずに徒に失点を重ねて、選手の士気が下がり、それがまたプレーの精度を低くして失点につながるという悪循環を繰り返している。短兵急の結果を求めてはいけないとは思いつつも、せめて最後まで期待を持たせるような戦いをして欲しいというのは観客の勝手な願望だろうか?日本には「結局、上位国には勝てねーじゃん。じゃ、ジャパン応援してもしょうがねえ」という空気感が漂いつつある。ラグビー関係者には1995年以降の暗黒時代の記憶が蘇りつつあるのではないか。ウルグアイにはかろうじて勝てたが、イングランドもせめて10点差以内での敗戦という善戦を期待したい。

 

なお、ウルグアイ戦の観戦記はネットにアップされているので、興味のある方は是非ご一読をお願いいたします。

 

news.yahoo.co.jp

 

 

 

 

韓国の「現在」がよくわかる作品 『THE WILD 修羅の拳』鑑賞記

 

THE WILD 修羅の拳

THE WILD 修羅の拳

  • パク・ソンウン
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今まで馴染みのなかった韓国映画を初めて観てみた一作。韓国社会の暗部を描いたノワールアクション映画。

 

韓国映画(ドラマ)というのは『冬のソナタ』とか『愛の流刑地』とかの、オバサマたちをメロメロにする恋愛モノが多いというのが先入観としてあったのだが、この作品はマッチョな出来上がり。主人公のウチョル(パク・ソンウン)が違法な賭けボクシングの試合で、相手を殴り殺してしまった罪で服役し、刑期を終えて出所してきたところから物語がスタートする。パク氏、表情の加減によって古坂大魔王にも鈴木亮平にもずんの飯尾和樹にも見えてしまい、のっけから鑑賞にバイアスがかかってしまった。ついつい、この顔は飯尾だ、この角度だと鈴木亮平だ、ここで一発『PPAP』カマしてくれたら大笑いなんだけどな、って見方をしてしまうのだ。ただし、シーンとしてはハードなものが続く。

 

ウチョルは盟友であり、賭けボクシングの胴元でもあったドシク(舞の海似)に迎えられ、ドシクの組織で働くよう誘いを受けるが、静かな生活を送りたいとしてその誘いを断り、カニ漁船に乗る寸前までいく。ここでそのままカニ漁船に乗ってしまったら、大間のマグロ釣り漁船に密着したドキュメンタリーのパクリ作品になってしまう。当然のことながら、カニ漁船には乗れない事件が勃発する。ドシクが差し向けてきたコールガール、ボムをめぐりジョンゴンという男を殴り倒してしまうのだ。このジョンゴンって男は刑事で、ドシクの組織が麻薬取引をする際の後ろ盾となっていた。ドシクの取引相手は脱北者ガクス(麻原彰晃似)という男でガクスはジョンゴンの立ち合いなしには麻薬を売らないので、ドシクとしてはジョンゴンを無下に扱うわけにもいかず、金も女も好きなだけ与えているという状態。

 

というわけで、静かに暮らしたいという希望は叶わず、否応なしにドシクの組織の仕事にどっぷりと浸ってしまうウチョル。唯一の救いはボムとの淡い恋愛。しかしこの恋愛もウチョルにとっては一つの足枷となる。どのような足枷となったかは本編をご覧ください。

 

本筋のストーリーとしては、ドシク、ガクス、ジョンゴンがそれぞれの欲望を満たすために、各々が各々を出し抜こうと画策し、そのための駒としてウチョルを使おうとさまざまな働きかけを行う。そんな中でウチョルはどの人物と組むことを選択し、どのように行動し、その結果はどうなったのかといくことを追いかけていく作りになっている。かなりカオスな展開なのだが、結末と思われた話が二転三転する展開は悪くない。本当に最後の最後まで話がどう転がるかについて興味を引っ張る工夫がしっかりなされ、しかもそれがわざとらしくない。なかなかに巧妙な作り手であったように思う。結末は少々苦々しいのだが、「北」の影を描き出しているところに現在の韓国の暗部の複雑さが現れているように思った。