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サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

まだまだ世界の壁は厚い 女子ラグビーワールドカップ ジャパンvsカナダTV観戦記

遅ればせながら、録画したものを昨日になってようやく観た一戦。

 

残念ながら一部のラグビーファンの興味しか引いていないが、今年はニュージーランドで女子ラグビーW杯が行われている。本来は2021年に行われるはずだったものがコロナ禍の影響で一年延期されたのだ。

 

2021年のさくらフィフティーンの世界ランクは12位に対してカナダは4位。同じ予選プールの中では一番高い。なお他にはアメリカ(6位)、イタリア(8位)がいる。

 

日本は初戦で、最強の敵と当たるという組み合わせだった。事前の予想では当然のことながらカナダの優位の声が圧倒的多数。なんのなんの、男子だって、ブライトンの奇跡を起こした実績があるではないか!とアップセットを期待しながら観戦開始。

 

やはり、カナダのプレッシャーはキツく、開始早々キックチャージから先制トライを奪われた。しかしこの後のキックオフからは日本チームの上げ潮状態が続く。密集から狭いサイドを小刻みなパスで攻めて前進すると、一気にトライを奪って、すぐさま同点に追いついたのだ。

 

お、いいテンポの攻撃だ。このままこのテンポで攻められれば、ひょっとしてひょっとするぞ、と思ったのも束の間。カナダは世界ランキング通りの実力を見せる。

 

小細工も何もなし。ただ真っ直ぐに突進して、日本が人数を割いて止めてもターンオーバーを許さずに近場近場をどんどん突破。ゴール前に迫ったらモールで押し込んで、日本FWが防御に集まったところで、すかさずサイドアタック。こんなパターンで次々とトライを奪っていく。日本も懸命に守るのだが、如何せん一人一人のパワフルさに明かに違いがあった。男子ならダブルタックルでなんとか止めている場面でも女子は止めきれずに前進を許してしまうシーンが多かった。

 

ごくごく荒っぽく総括してしまえば、もし自分が出場していたら、つまんなかっただろうな、と思える試合展開。相手に、有名大学の体育会ラグビー部の2本目なんかが4,5人いると、こういう展開になりやすい。基礎体力と、基本的な技術、球際やブレイクダウンの判断が突出しているプレーヤーが、どんどん突破を図ってきて、止めても止めても球を繋がれるし、こっちが攻撃している場合はすぐにターンオーバーを喰らう。さくらフィフティーンの皆さんの努力が足りなかったとは決して思わないが、残念ながら、実力差を埋めるまでには至らなかったとしか言いようがない。

 

この後に控えるアメリカもイタリアも日本よりは格上。苦しい戦いが予想されるが、選手の皆さんには最後まで頑張ってほしい。少なくとも、自分の力を十分出しきれないで負けた、という思いだけは土産にして欲しくない。