脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

読書

日本演劇の基礎の基礎をマンガで学んでおくことは無駄なことじゃないよ 『マンガ歌舞伎入門』読後感

マンガ歌舞伎入門 (講談社+α文庫) 作者:松井 今朝子 講談社 Amazon 日本の全て演劇の基本となっているのが、江戸以来の伝統を誇る歌舞伎。残念ながら、観劇料も高いし、演目に関してのあらすじくらいは知っていないと、台詞回しの難解さや、時代背景の理解に…

「日本の男」の一つの理想像 『あるヤクザの生涯 安藤昇伝』読後感

あるヤクザの生涯 安藤昇伝 作者:石原 慎太郎 幻冬舎 Amazon 本当は去年のうちに投稿しておきたかった読書ネタシリーズその2。 主人公安藤昇氏は特攻隊員だったが、出撃する前に終戦を迎えてしまった。「国のために死ぬ」という最高のヒロイズム発現の場を失…

企業を「成功」に導くのは、表に出ない地味な部分の安定と充実 『SHOE DOG』読後感

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。 作者:フィル・ナイト 東洋経済新報社 Amazon 世界中のスポーツシューズ好きを惹きつけ、今やその製品は投機対象となるほどの人気を誇るのがナイキ。その創始者であるフィル・ナイト氏が会社設立から近年に至…

イタリア、もう一度行ってみたいがいつの事になるやら… 『シモネッタの本能三昧イタリア紀行』読後感

シモネッタの本能三昧イタリア紀行 (講談社文庫) 作者:田丸公美子 講談社 Amazon 何度も書いているが、今年は永年勤続のご褒美としてちょっとまとまった休みをもらえる権利があった。ここ2年ほどのコロナ禍が影響して、国内旅行ですら気軽に行けない状態で…

日本のキンは一体どこに行った? 『黄金の日本史』読後感

黄金の日本史(新潮新書) 作者:加藤廣 新潮社 Amazon 今を去ること約40年前、井上ひさし氏の超大作『吉里吉里人』が上梓され大ベストセラーになった。東北の一寒村が日本からの独立を宣言したことによって巻き起こる騒動を描いたもので、出版年の日本SF大賞…

イタリア建国の英雄は楠木正成か足利尊氏か? 『ガリバルディ-イタリア建国の英雄』読後感

ガリバルディ - イタリア建国の英雄 (中公新書) 作者:藤澤 房俊 中央公論新社 Amazon 何度か書いている通り、今年は永年勤続のご褒美休みをもらえる事になっており、コロナ騒ぎがなければ、イタリア旅行に行くつもりでいた。10年前に一度訪れて、国全体の、…

支離鬱々日記Vol.130(お題と引き続き荷解きの日々)

今週のお題「読書の秋」 昨日一日、内装の業者の方が頑張ってくれたおかげで、クローゼット、靴箱、本棚が完成。これで家屋本体は全て出来上がった。外構と駐車場の完成までにはまだ二週間ほどかかるようだが、ベッドやソファーなども搬入され、いよいよ生活…

糖質よりは脂質の方が身体に良い? 『心の不調の9割は食事で治る』読後感

心の不調の9割は食事で治る (フォレスト2545新書) 作者:溝口 徹 フォレスト出版 Amazon 人間ドックで糖尿病の疑いを指摘されて、栄養指導と投薬治療で減量と数値の改善がなされたため、なんとか発症危機を回避したのが現在の50代半ばの私の身体の状態。 栄養…

最大の防御法はとにかく近づかないこと 『「エナジーバンパイア」から身を守る方法』読後感

「エナジーバンパイア」から身を守る方法 (SPA!BOOKS) 作者:Dr.タツコ・マーティン 扶桑社 Amazon 現部署の一つ前の部署で、人の人生にまで踏み込んでこようとする上司や、何かと因縁つけてくるクソオヤジ(故人)やあからさまに無視を決め込んで…

ひろゆき氏の「視点」だけは見習う価値あり 『自分は自分、バカはバカ』読後感

自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術 作者:ひろゆき(西村博之) SBクリエイティブ Amazon 日本最大の電子掲示板「2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)」の創始者ひろゆき(西村博之)氏の心の持ち様を記した一冊。 リモート出…

支離鬱々日記Vol.124(お題と引越し準備とやっかいな仕事)

今週のお題「お風呂での過ごし方」 今ひとつ気分が乗らないので、こういうときの常套手段、「お題に乗っかってみる」ことにする。 基本的には風呂にはゆっくり浸かっていたいほうだ。湯船に身を浸しながら、読書するのが楽しみであり、習慣でもあった。時間…

努力したらしただけ見返りがあったという幸福な物語 『明治・父・アメリカ』読後感

明治・父・アメリカ (新潮文庫) 作者:新一, 星 新潮社 Amazon 「ショート・ショートの神様」の異名を持ち、その生涯で1000編をはるかに超える作品を世に出したSF作家星新一氏の数少ないノンフィクション作品。星氏の実父であり、星製薬の創業者にして星薬科…

江戸の名残にど真ん中のガイドブックを読んでみた 『日本橋異聞』読後感(再読)

日本橋異聞 (光文社知恵の森文庫) 作者:荒俣宏 光文社 Amazon 作家にして、当代きっての博物学者荒俣宏氏が、江戸の風情を残しながらも変容し続ける日本橋界隈に関しての蘊蓄を傾けた一冊。本棚の本を箱詰めしている最中に、「都合二十年以上も住んだお江戸…

プロの投手の目から見た名投手たちの実像 『名投手』読後感

名投手 - 江夏が選ぶ伝説の21人 - (ワニブックスPLUS新書) 作者:江夏 豊 ワニブックス Amazon 先日紹介した『強打者』と同じ出版社から、おそらく同じ編集者の企画として出版されたであろう一冊。江夏豊氏がプロ入りする前に「凄い」と思った投手から、実際…

初体験の恩田陸氏、なかなかよかった。読まず嫌いは良くないね 『象と耳鳴り』読後感

象と耳鳴り (祥伝社文庫) 作者:恩田陸 祥伝社 Amazon 恩田陸氏という作家の作品の初体験となったのは標題の短編集。 「主人公」となるのは関根多佳雄。元検事にして明晰な頭脳を持ち、ちょっとした綻びから謎解きをしてしまう人物として設定されている。 も…

引き際ってのは難しい 『現役引退』読後感

現役引退―プロ野球名選手「最後の1年」―(新潮新書) 作者:中溝康隆 新潮社 Amazon アスリートの引き際は難しい。 つい最近、オリンピックのボクシングで女子初の金メダルに輝いた入江聖奈選手が、即引退を発表して話題になったが、余力を残したまま、惜しま…

相対した投手の目から見た強打者の凄みとは? 『強打者』読後感

強打者 (ワニブックスPLUS新書) 作者:江夏 豊 ワニブックス Amazon 引退後に、ちょっとミソをつけてしまったものの、先発、リリーフ両方で大活躍し「優勝請負人」とまで言われた、現役時代の実績はピカイチの江夏豊氏による「強打者」紹介の一冊。江夏氏が実…

筒美京平氏の正体は「非常に腕の良い洋食屋のコックさん」 『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』読後感

筒美京平 大ヒットメーカーの秘密 (文春新書) 作者:近田 春夫 文藝春秋 Amazon いしだあゆみ「ブルーライトヨコハマ」、小泉今日子「なんてったってアイドル」、C-C-B「Romanticが止まらない」の共通点は?と聞かれて、即座に答えられる人はそうそうはいない…

身近な所にある怪異は尽きず 『怪談和尚の京都怪異譚 幽冥の門篇』読後感

怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇 (文春文庫) 作者:三木 大雲 文藝春秋 Amazon 1年くらい前に、書籍の紹介記事で見かけて、衝動DLした京都怪異譚シリーズの四作目。前三作についてはまとめて感想を綴っているので、よろしければご一読ください。 www.yenota…

家を作り上げる最後のピースは「収納」 『とことん使える!無印良品』読後感

とことん使える! 無印良品 人気収納アイテムで「ためない」暮らし 作者:小林尚子 講談社 Amazon 早いもので今年も8月半ば。気がつけばすったもんだの多々あった東京五輪も終わり、史上最多数のメダル獲得の熱気を政治利用しようとする政権与党の企みへの警…

人間の病んだ部分を描くのが文学の本質であるとはいうものの…、実践する必要はないし、そもそも簡単にできる話じゃない 『文豪のすごい性癖』読後感

文豪のすごい性癖 (イースト新書Q) 作者:開発社 イースト・プレス Amazon 日本の文豪たちの様々な性癖(俗にいう色恋沙汰)を集めたトリビア本。なんとなく、「普通の本」を読む気分になれない時にふと見かけて衝動DL。 かなり以前に、文学の本質は人間の病…

「田代まさしに薬物を売った男」として名を売った方が自らの境遇を語ったドキュメンタリー 『薬物売人』読後感

薬物売人 (幻冬舎新書) 作者:倉垣弘志 幻冬舎 Amazon 著者倉垣弘志氏はやんちゃな青春時代を送り、そのまま、今でいう「半グレ」のような状態で違法薬物の売買に関わっていた人物。彼の売人時代の自らの生々しい経験と、現在は南の島で更生していることまで…

「歴史の影に女あり」を実感できる一冊 『大奥婦女記』読後感

レジェンド歴史時代小説 大奥婦女記 (講談社文庫) 作者:松本 清張 講談社 Amazon Kindle Unlimitedのラインアップから衝動DLした表題の作。ろくに著作を読んだことのないまま「ミステリーの大家」というイメージをぼんやり持っていた松本清張氏の歴史小説っ…

テレビで真っ正面から政府に喧嘩を売った古賀氏の至極真っ当な政権の現状解説 『官邸の暴走』読後感

官邸の暴走 (角川新書) 作者:古賀 茂明 KADOKAWA Amazon コメンテーターとして出演していた『報道ステーション』の自身の出演最終日に、「I am not ABE」のパネルを掲げ、安倍政権と、政権に忖度したテレビ朝日の姿勢を痛烈に批判したことがあまりにも有名な…

アタマの機能を補完する道具たちのより良い使い方の模索は続く 『ときほぐす手帳』読後感

ときほぐす手帳: いいことばかりが続くわけじゃない日々をゆるやかにつむぐ私のノートの使い方 作者:Marie Amazon 以前に紹介したバレットジャーナルの手引き書と同じ作者 Marie氏による、一歩進んだ手帳の使い方の指南書。 私が日常生活を送る上で、恒常的…

主張するところは、かなり難度の高い理想論だが、挑戦してみなければ何物をも得られないというのも事実『金持ちフリーランス貧乏サラリーマン』読後感

金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン 作者:やまもとりゅうけん KADOKAWA Amazon 20代でフリーランスに転じ、現在もフリーランスとして働き続けるとともに、そのサクセススキルを「人生逃げ切りサロン」という会員制のサロンで公開もしているやまもとりゅう…

武田勝頼は本当に愚将だったのか? 『天地雷動』読後感

天地雷動 (角川文庫) 作者:伊東 潤 KADOKAWA Amazon 戦闘シーンの描写に定評があり、「剛腕歴史小説」の異名を持つ伊東潤氏が、独自の視点で描いた「長篠の戦い」。 戦国最強の名を恣にした武田家の騎馬軍団が、織田・徳川連合軍の編み出した鉄砲の「三段撃…

人生いろいろ、ドラフト指名順位だっていろいろ、挫折もあれば成功もある『ドラフト最下位』読後感

ドラフト最下位 作者:村瀬 秀信 KADOKAWA Amazon 著者村瀬氏は、現在のDeNA横浜ベイスターズという球団が大洋ホエールズと名乗っていた時代からの熱烈ファンで、この球団の歴史を丹念に辿ったルポルタージュ『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団…

現世は次に生まれ変わって人間界に戻る際の修行の場?『祖父・多田等観が語った チベット密教 命がホッとする生き方』

祖父・多田等観が語った チベット密教 命がホッとする生き方 作者:佐藤 伝 サンマーク出版 Amazon 昨日のブログでも書いたが、一昨日の金曜、久々にココロのエネルギーが枯渇するような状態に見舞われた。こういう時の私の対処法は、なるべく長く寝ること、…

怪我人続出・問題噴出の巨人は今年も優勝できるのか?そしてやられっぱなしのソフトバンクにリベンジはできるのか?『巨人軍解体新書』読後感

巨人軍解体新書 (光文社新書) 作者:ゴジキ(@godziki_55) 発売日: 2021/03/16 メディア: 新書 web上で巨人軍に関する様々な投稿をしているうちに、その文章が編集者の目にとまり、一冊の本にまとまって出版されたという、今の私にとって最も羨ましい形で世に…