脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

読書

江戸の名残にど真ん中のガイドブックを読んでみた 『日本橋異聞』読後感(再読)

日本橋異聞 (光文社知恵の森文庫) 作者:荒俣宏 光文社 Amazon 作家にして、当代きっての博物学者荒俣宏氏が、江戸の風情を残しながらも変容し続ける日本橋界隈に関しての蘊蓄を傾けた一冊。本棚の本を箱詰めしている最中に、「都合二十年以上も住んだお江戸…

プロの投手の目から見た名投手たちの実像 『名投手』読後感

名投手 - 江夏が選ぶ伝説の21人 - (ワニブックスPLUS新書) 作者:江夏 豊 ワニブックス Amazon 先日紹介した『強打者』と同じ出版社から、おそらく同じ編集者の企画として出版されたであろう一冊。江夏豊氏がプロ入りする前に「凄い」と思った投手から、実際…

初体験の恩田陸氏、なかなかよかった。読まず嫌いは良くないね 『象と耳鳴り』読後感

象と耳鳴り (祥伝社文庫) 作者:恩田陸 祥伝社 Amazon 恩田陸氏という作家の作品の初体験となったのは標題の短編集。 「主人公」となるのは関根多佳雄。元検事にして明晰な頭脳を持ち、ちょっとした綻びから謎解きをしてしまう人物として設定されている。 も…

引き際ってのは難しい 『現役引退』読後感

現役引退―プロ野球名選手「最後の1年」―(新潮新書) 作者:中溝康隆 新潮社 Amazon アスリートの引き際は難しい。 つい最近、オリンピックのボクシングで女子初の金メダルに輝いた入江聖奈選手が、即引退を発表して話題になったが、余力を残したまま、惜しま…

相対した投手の目から見た強打者の凄みとは? 『強打者』読後感

強打者 (ワニブックスPLUS新書) 作者:江夏 豊 ワニブックス Amazon 引退後に、ちょっとミソをつけてしまったものの、先発、リリーフ両方で大活躍し「優勝請負人」とまで言われた、現役時代の実績はピカイチの江夏豊氏による「強打者」紹介の一冊。江夏氏が実…

筒美京平氏の正体は「非常に腕の良い洋食屋のコックさん」 『筒美京平 大ヒットメーカーの秘密』読後感

筒美京平 大ヒットメーカーの秘密 (文春新書) 作者:近田 春夫 文藝春秋 Amazon いしだあゆみ「ブルーライトヨコハマ」、小泉今日子「なんてったってアイドル」、C-C-B「Romanticが止まらない」の共通点は?と聞かれて、即座に答えられる人はそうそうはいない…

身近な所にある怪異は尽きず 『怪談和尚の京都怪異譚 幽冥の門篇』読後感

怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇 (文春文庫) 作者:三木 大雲 文藝春秋 Amazon 1年くらい前に、書籍の紹介記事で見かけて、衝動DLした京都怪異譚シリーズの四作目。前三作についてはまとめて感想を綴っているので、よろしければご一読ください。 www.yenota…

家を作り上げる最後のピースは「収納」 『とことん使える!無印良品』読後感

とことん使える! 無印良品 人気収納アイテムで「ためない」暮らし 作者:小林尚子 講談社 Amazon 早いもので今年も8月半ば。気がつけばすったもんだの多々あった東京五輪も終わり、史上最多数のメダル獲得の熱気を政治利用しようとする政権与党の企みへの警…

人間の病んだ部分を描くのが文学の本質であるとはいうものの…、実践する必要はないし、そもそも簡単にできる話じゃない 『文豪のすごい性癖』読後感

文豪のすごい性癖 (イースト新書Q) 作者:開発社 イースト・プレス Amazon 日本の文豪たちの様々な性癖(俗にいう色恋沙汰)を集めたトリビア本。なんとなく、「普通の本」を読む気分になれない時にふと見かけて衝動DL。 かなり以前に、文学の本質は人間の病…

「田代まさしに薬物を売った男」として名を売った方が自らの境遇を語ったドキュメンタリー 『薬物売人』読後感

薬物売人 (幻冬舎新書) 作者:倉垣弘志 幻冬舎 Amazon 著者倉垣弘志氏はやんちゃな青春時代を送り、そのまま、今でいう「半グレ」のような状態で違法薬物の売買に関わっていた人物。彼の売人時代の自らの生々しい経験と、現在は南の島で更生していることまで…

「歴史の影に女あり」を実感できる一冊 『大奥婦女記』読後感

レジェンド歴史時代小説 大奥婦女記 (講談社文庫) 作者:松本 清張 講談社 Amazon Kindle Unlimitedのラインアップから衝動DLした表題の作。ろくに著作を読んだことのないまま「ミステリーの大家」というイメージをぼんやり持っていた松本清張氏の歴史小説っ…

テレビで真っ正面から政府に喧嘩を売った古賀氏の至極真っ当な政権の現状解説 『官邸の暴走』読後感

官邸の暴走 (角川新書) 作者:古賀 茂明 KADOKAWA Amazon コメンテーターとして出演していた『報道ステーション』の自身の出演最終日に、「I am not ABE」のパネルを掲げ、安倍政権と、政権に忖度したテレビ朝日の姿勢を痛烈に批判したことがあまりにも有名な…

アタマの機能を補完する道具たちのより良い使い方の模索は続く 『ときほぐす手帳』読後感

ときほぐす手帳: いいことばかりが続くわけじゃない日々をゆるやかにつむぐ私のノートの使い方 作者:Marie Amazon 以前に紹介したバレットジャーナルの手引き書と同じ作者 Marie氏による、一歩進んだ手帳の使い方の指南書。 私が日常生活を送る上で、恒常的…

主張するところは、かなり難度の高い理想論だが、挑戦してみなければ何物をも得られないというのも事実『金持ちフリーランス貧乏サラリーマン』読後感

金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン 作者:やまもとりゅうけん KADOKAWA Amazon 20代でフリーランスに転じ、現在もフリーランスとして働き続けるとともに、そのサクセススキルを「人生逃げ切りサロン」という会員制のサロンで公開もしているやまもとりゅう…

武田勝頼は本当に愚将だったのか? 『天地雷動』読後感

天地雷動 (角川文庫) 作者:伊東 潤 KADOKAWA Amazon 戦闘シーンの描写に定評があり、「剛腕歴史小説」の異名を持つ伊東潤氏が、独自の視点で描いた「長篠の戦い」。 戦国最強の名を恣にした武田家の騎馬軍団が、織田・徳川連合軍の編み出した鉄砲の「三段撃…

人生いろいろ、ドラフト指名順位だっていろいろ、挫折もあれば成功もある『ドラフト最下位』読後感

ドラフト最下位 作者:村瀬 秀信 KADOKAWA Amazon 著者村瀬氏は、現在のDeNA横浜ベイスターズという球団が大洋ホエールズと名乗っていた時代からの熱烈ファンで、この球団の歴史を丹念に辿ったルポルタージュ『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団…

現世は次に生まれ変わって人間界に戻る際の修行の場?『祖父・多田等観が語った チベット密教 命がホッとする生き方』

祖父・多田等観が語った チベット密教 命がホッとする生き方 作者:佐藤 伝 サンマーク出版 Amazon 昨日のブログでも書いたが、一昨日の金曜、久々にココロのエネルギーが枯渇するような状態に見舞われた。こういう時の私の対処法は、なるべく長く寝ること、…

怪我人続出・問題噴出の巨人は今年も優勝できるのか?そしてやられっぱなしのソフトバンクにリベンジはできるのか?『巨人軍解体新書』読後感

巨人軍解体新書 (光文社新書) 作者:ゴジキ(@godziki_55) 発売日: 2021/03/16 メディア: 新書 web上で巨人軍に関する様々な投稿をしているうちに、その文章が編集者の目にとまり、一冊の本にまとまって出版されたという、今の私にとって最も羨ましい形で世に…

成功の秘訣は本人の努力のみならず「人」「環境」との幸運な巡り合い 『ドラガイ』読後感

ドラガイ 作者:田崎 健太 発売日: 2019/05/15 メディア: Kindle版 田崎健太氏によるドラフトの指名順位に関連づけてプロ入り後の活躍・挫折を描いたルポルタージュシリーズの第二作目。私はこのシリーズを第一作『ドライチ』、第三作『ドラヨン』そして標題…

問題先送りは江戸時代からの伝統?それとも確信犯? 『動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実』読後感

動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実 (角川文庫) 作者:井沢 元彦 発売日: 2016/05/25 メディア: Kindle版 久しぶりに読んだ井沢元彦氏の歴史書。表題の書では、幕末から明治維新に至る史実を追いかける中で、徳川システムすなわち江戸幕府の「根本思想」の…

普通の人々の共感を呼ぶのにぴったりのポジションはドラフト下位指名の選手たちだ 『ドラヨンなぜドラフト4位はプロで活躍するのか?』読後感

ドラヨン なぜドラフト4位はプロで活躍するのか? 作者:田崎健太 発売日: 2019/10/16 メディア: 単行本 ドラフトに焦点を当てた田崎健太氏のルポシリーズ。私が読んだのは2冊目なのだが、このシリーズは氏にとっての3作目で、この作の前には『ドライチ』(既…

入団した時が野球人生のピークってのは切ない。でも… 『ドライチ』読後感

ドライチ 作者:田崎 健太 発売日: 2019/05/15 メディア: Kindle版 コロナ禍下ではあるが、今春はほぼ例年通りの日程でペナントレースの幕が開いた。9回打ち切りやら外国人の登録やら、細かい特別ルールはあるにせよ、日常の夕刻時の「定番」が戻ってきたのは…

支離鬱々日記92(実家の電話回線とモノの整理とちょっとした気づき)

少し前に、実家のある自治体から提供される予定だった、人感センサーを利用した、アラーム装置の取り付けの下準備がようやく整った。 取り付けに来た業者の方が、実家の電話回線状況を一目見て「このキャリアには、当該の機器は使えません」と言い残して去っ…

「おじさん」は有益な資産?『働かないおじさんが御社をダメにする ミドル人材活躍のための処方箋』読後感

働かないおじさんが御社をダメにする ミドル人材活躍のための処方箋 (PHP新書) 作者:白河 桃子 発売日: 2021/02/17 メディア: Kindle版 一時期「都市鉱山」なる言葉が流布したことがあった。使用不能、あるいは不要になった携帯電話やOA機器を鋳つぶして採れ…

こんな忍者が本当にいたら歴史が変わってたんじゃねーの?『真田忍侠記(上下)』読後感

真田忍侠記(上) (PHP文芸文庫) 作者:津本 陽 発売日: 2017/06/23 メディア: Kindle版 真田忍侠記(下) (PHP文芸文庫) 作者:津本 陽 発売日: 2017/06/23 メディア: Kindle版 真田十勇士のメンバーとしても名高い霧隠才蔵、猿飛佐助の二人の忍者を主人公と…

住まいの「完成」は竣工時ではなく、「暮らし方」が定まった時 『住まいのプロ七人と語る』読後感

住まいのプロ七人と語る 作者:宮脇 檀 発売日: 1993/01/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) 私に先んじて、新しい家に住み始めた友人から借り受けた一冊。著者である宮脇壇氏を始めとして、斯界では有名な方々(であろうと思われる。私は建築とか建設とか…

人間の敵はウイルスか?それとも人間か? 『コロナとバカ』読後感

コロナとバカ(小学館新書) 作者:ビートたけし 発売日: 2021/02/01 メディア: Kindle版 買うまい買うまいと思いながら、毎回毎回買わされてしまうのが、週刊ポストの連載をそのまんま載っけた、出版社とタケちゃんにとって二度オイシイこのシリーズ。相変わ…

「持ち続けているモノ」がまとっているのは思い出ではなく、今までの自分の生活の反省点である 『必ずできる断捨離BASIC』読後感

必ずできる断捨離BASIC 発売日: 2014/12/17 メディア: Kindle版 Kindle Unlimitedにラインアップされていなければ読んでいなかったであろう本シリーズの8冊目は、今までに何冊も読んでいた「断捨離」に関する1冊。 これまた最近、何度も書いていることだが当…

再読したら超ポジティブになれた一冊 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』読後感

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! 作者:苫米地英人 発売日: 2014/04/14 メディア: Kindle版 Kindle Unlimitedでメンタルヘルス関係の本を検索すると必ず表示されるのが標題の書。確かどこかで読んだことがあるはずだが、内容を思い出せないし、…

一番の決め手は経済的基盤の有無 『移住✖️リモートワーク 誰も知らない移住のポイント』読後感

移住×リモートワーク: 誰も知らない移住のポイント 作者:吉永早希 発売日: 2020/08/02 メディア: Kindle版 Kindle Unlimited対象本でなければ読まなかったであろう本シリーズその7は、現在のところの私の最大の関心事である、地方移住の実態を綴った一冊。昨…