脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

町田康

町田康氏へのオマージュ 『つるつるの壺』読後感(ついでにチョイとお題にも乗っかってみる)

今週のお題「あったかくなったら」 つるつるの壺 (講談社文庫) 作者:町田康 講談社 Amazon 標題の書は町田康氏が小説家として名が売れ出した頃のエッセイ集であり、いろんな作家の文庫本の巻末に付いている「解説」もいくつか収められてもいる。 この作品集…

「うくく」なエッセイの数々 『耳そぎ饅頭』読後感

耳そぎ饅頭 (講談社文庫) 作者:町田康 講談社 Amazon ここ数週、心身ともに非常に調子が悪い。 齢55と巷ではアラカンなどと呼び慣わされる年代に達し、日々の疲労の蓄積が抜けなくなったことも原因の一つであろうが、心ときめくような出来事がないからという…

町田康版の『ロックンロール退屈男』 『パンク侍、斬られて候』読後感

今週のお題「最近おもしろかった本」 パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 作者:町田 康 KADOKAWA Amazon なんだなんだ今週の「お題」は。米を炊くのに最良の器具を設え、かつ和食の最高の料理人の手配まで整えたような、シンプルなのに最高に贅沢なお題ではな…

忙しなき日常から逃れてしばしカオスの世界に遊ぶための短編 『令和の雑駁なマルスの歌』読後感

令和の雑駁なマルスの歌 作者:町田 康 U-NEXT Amazon この本の読後感を書くにあたり、はたと考え込んでしまった。 『令和の雑駁なマルスの歌』というからには『○○時代の統一性のあるマルスの歌』とでもいうべき存在があるはずであり、試みに「マルス」という…