脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

今なすべきは出来うる限りエネルギー消費を抑えること 『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』読後感

 

 

うつ病で休職してから半年あまり。会社は休んではいたものの、私の部分でやることがあまりにも多すぎて、休んでいるという実感がない。期間だけは長いが、その間、実家仕舞いやら、遺産相続やら、伯父・義父の葬儀やら、母の介護施設入所やらがあって、正直なところ会社の仕事よりよほど忙しい日々だった。

 

特に母の言動で、随分と疲労を溜めさせられた。母は「正常」な頭の時から、私の手間とかプライドを犠牲にする形で友人、知人にカッコつけることが多かった。その傾向が今でも強い。何か手間やコストがかかることがあると、全て自分が引き受けようとするのだ。今まではそれでも自分で多少動くことができたから良いのだが、今は施設に入所した身で自身の自由はかなり制限されている。それなのに、いろんなことを安請け合いするから、結局そういうツケは全部私のところに回ってくるという寸法だ。相手には確かに感謝されるが、テマヒマかけて、神経使って、ものすごく疲れる。全然割には合わない。そういう状態でかなり気分を害しているのに、面会に行ったりすると無神経に「病気はよくなったの?いつから会社行くの?」などと聞いてくるから、余計に頭にくる。誰のおかげで休職して、しかもそれがどんどん長期化してるんだ!!というわけで言葉がついつい荒くなって、毎回毎回親子喧嘩。どうしてこう、痒い所に手が届くようにイラつかせてくれるんだ?昔は保護者だったかもしれないが、今は保護される身だっつーの。それなのにいまだに親でございの上から目線。あー、書いているだけでもイライラする(苦笑)。

 

そんなわけで、このイラつきをなんとか抑える方法はないかと思ってKindleの検索欄に「うつ 休職 過ごし方」みたいなキーワードを放り込んで引っかかったのが標題の書。題名通り、著者デラさん氏がうつに陥り地獄のような日々を過ごした20代と、そこから回復した方法、心構えなどが記されている。

 

デラさん氏の根本思想は、できるだけ生活に関わる消費エネルギーを抑えて、少しづつでもエネルギーの「貯蓄」を増やしていく、というもの。具体的に何をどうするか、については是非とも本文にあたっていただきたい。とにかく身の回りから、自分が嫌だと思うもの、ストレスを与えるものを極力排除し、自分が快適だと感じる状態になるべく長く身を置くことを考えて行動したようだ。

 

一つだけ例を挙げておく。うつの寛解には日光を浴びるのが良いし、適度な運動もまた精神にはいい作用があるので、朝起きたら一定の時間散歩しましょう、などということがよく言われるうつ病患者の休養生活の過ごし方だ。デラさん氏は、朝起きられないし、他人と顔を合わすのが嫌だという理由で深夜に散歩するのだ。それもせいぜい5分で、疲れたと感じればすぐにやめてしまうし、そもそも気が向いた時にしか実施しない。毎日規則正しく一定量をこなす、というのは精神的にはかなり高いハードルだし、それを達成できないと、ますます「自分はこんなこともできない」と落ち込んでしまう。だから、自分のできる範囲で、やる気になった時だけやる。

 

なるほど。私も運動しなきゃ運動しなきゃと思いながら、なかなか実施できておらず、このままじゃラグビーに復帰できない、そうでなくても日々加齢によって体は衰えていくばかりだし、内臓系の各種の数値も悪化していくばかりだ、ああなんて情けない状態なんだ、俺はこのまま生活習慣病の塊として朽ち果てていくしかないのか、とかすぐに極端な考えに走ってしまっていた。できる時にできる分だけやりゃいいんだ。何もジム行って重いもん持ち上がるだけがトレーニングじゃねーや、とかなり強引に思うことにし、ようやくここ1週間はほぼ毎日、チャリンコマシーンを40分ほど漕ぐことができている。

 

まあ、こんな調子で、身の回りの厄介事と心理的な壁みたいものを一つ一つ片付けていくしかないのだろう。元々長期戦で臨むつもりで突入した休職なのだから、予定通り長く休めばいいだけのお話だ。そう考えることができて、少し気分が楽になった。

 

大きな厄介事が、それこそ永遠に処理し続けなければならない、という状態からようやく三つにまで減ったということもある。その三つは最後まで残ってることもあってかなり手強くはあるのだが、先が見えないという不安からは解放された。あとはエネルギーの貯蓄を増やしていくだけ。休み休み貯蓄していこうと思う。