脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

最大の防御法はとにかく近づかないこと 『「エナジーバンパイア」から身を守る方法』読後感

 

現部署の一つ前の部署で、人の人生にまで踏み込んでこようとする上司や、何かと因縁つけてくるクソオヤジ(故人)やあからさまに無視を決め込んでいた後輩女子などに苦々しい思いを抱いていた時に見かけて衝動DLしたのは良かったものの、その後本格的に鬱を発症して休職に追い込まれてしまい、ずっとKindle内に溜め読だった一冊。つい最近何かの拍子に題名をちらっと見かけて、面白そうだと思って検索してみたら既に買ってた(笑)。というわけで早速衝動読み。

 

エナジーバンパイアとは、他人の活力を吸い取ってしまう吸血鬼のような存在。日々の付き合いの中で、「こいつと会った後は妙に疲れるな」と感じるような人物が当てはまる。本人が気づいているか否かは別にして、ネガティブなエナジーを周りに放出し続けている人物で、ネガティブなエナジーはポジティブなそれよりも往々にして強力なので、付き合っている人間は日々の活力を吸い取られてしまう上に、エナジーを吸い取られ続けていると自分自身も他人に対するエナジーバンパイアに陥ってしまうという、まさに吸血鬼のような存在だ。冒頭に挙げた人物たちなんかはそれこそ牙を剥いて襲いかかってきている非常にわかりやすい存在だが、日常で普通に付き合っている人の中にも潜んでいるから始末に悪い。

 

こうした人物たちへの究極な対処方法は、とにかく徹底的に付き合いを避けること。前述の上司などは、帰る方向が一緒だったため、その上司の異動後も何度か帰り道が一緒になりかけたケースがあったが、幸いにして、私の方が先に存在を察知できたシュチュエーションであったため、乗り込む電車の車両の位置をずらして対処した。何度か飲み屋でも顔を合わせてしまったが、この場合も幸にしてお互いにツレがいたため、直接会話を交わすことなく、とっととこっちが河岸を変えた。何しろそいつの存在はないものとして行動することが一番だ。

とは言え、どうしても避けることのできない環境というのも世の中には多々存在する。そうした場合に備え、エナジーバンパイアにはどんなタイプがいて、そのそれぞれにどう対処したら良いかについては本文に詳細に記してあるので是非ともお読みいただきたい。私は現部署にいる典型的なエナジーバンパイア腐り脳筋弱り毛根バカとの接触はほぼ100%断っている。業務上仕方ない時だけ、その業務に限ったメールをやり取りする程度だ。こいつの言動を思い出すたび、怒りが込み上げるが、こういう怒りなんぞは自動車の空ぶかしと一緒で単なるエネルギーの浪費であって全く意味をなさない。

 

さて、この腐り脳筋弱り毛根バカの他、私の身近にはエナジーバンパイアと呼ぶべき存在が二つほどある。

 

一つは現在奉職している会社だ。やりがいだなんだと散々無理難題を押し付け、いざこっちが実績をあげたら僻地への島流しという仕打ちをしたこの会社は、エナジーバンパイア以外の何者でもない。実際に会社の仕事をすると、それこそ他のことなど何もできないくらいに疲れる。金のためとはいえ、やりたくもない仕事をさもやる気があるように振る舞いながらやり続けるのは本当に苦痛だ。転居を機に、別の仕事に就くことを模索したものの、一旦は果たせずに終わったので、しばらくこのエナジーバンパイアとは付き合わざるをえないが、できうる限りのエナジーセーブを心がけたいと思う。この会社から得るべきものは金だけだ。

 

もう一つは、意外なことだが、現在当家が最も愛らしいと感じている姪っ子ちゃんだ。彼女と遊んで帰ると、夫婦してクタクタで、住居にたどり着いて一息ついたらすぐに寝落ちしてしまうほどだ。気に入らないことがあればそっぽ向いてるか、悪くすれば泣き出す。こっちが精一杯ご機嫌をとっても彼女が喜ぶかどうかはそのときの気分次第。いくら尽くしても振り向いてすらもらえない日だってある…、実に見事なエナジーバンパイアである。彼女に限らず、子供なんてのはみんなそんな存在だし、振り向いてくれたときの笑顔なんざみた日には一気に疲れも吹っ飛ぶ。吸い取られる分以上にポジティブなエネルギーも与えてくれるから、彼女はエナジーバンパイアという顔も持ちながらやっぱり本質は天使だ。

 

まあ、世の中にはこっちの意向などまるで無視して勝手な要求を突きつけてくる奴ばかりだから、こっちはこっちでその対応策を練っていかねばならないということだけは事実だ。そして、自分自身が周りを振り回す存在になっていないかどうかについても常にチェックは必要である。願わくば、自分からポジティブなエナジーを発して、自然とポジティブエナジーの持ち主たちが集まってくるような存在になりたいものだ。