脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

私が私自身のご機嫌を取る方法はもう決まっている 『あなたは、あなたなりに生きれば良い。自分の無意識に気づき、それを認めれば、道は拓ける』読後感

 

 

 

ラジオ人生相談のパーソナリティーとして知られてる加藤諦三氏が、生きづらさを感じている人々のために書き下ろした一冊。

 

生きづらさ、現在、思いっきり感じている。会社にいても望む未来は手に入らないことはわかっている。将来に希望のない中で、我慢だけを強いられる会社生活を送るのは苦痛以外の何物でもない。苦痛しか生まない日常が快適はなずはない。したがって生きづらさを感じざるを得ない。

 

では何故こんな会社生活に追い込まれてしまったのか?客観的にみて、最高の成績を上げたタイミングで、気にそまぬ転勤を強いられたからだ。しかも転勤先では、健康上の都合で避けたいとい希望を出していた職種に就けられてしまった。その時の怒り、悲しみ、絶望でうつを発症し、それ以降はことあるごとにこのうつに苛まれて、どんどん環境が悪化。ついにはどう足掻いても最悪の状態からは脱することができないという状態にまで追い込まれてしまった。

 

私のこの状態、加藤氏に言わせれば他人への憎しみを苦しさとして表現しているということらしい。確かに、私を島流しにしやがった上司は殺しても飽き足りないと思っているし、転勤先の上司も同様に八つ裂きにしてやりたいと思っている。なるほど、苦しさの根底には強い憎悪がある。

 

私の殺人衝動はともかく、加藤氏は自分を苦しめている感情の根本はどこにあるのかを明らかにし、それと向き合うことこそが苦しみから脱する第一歩であると述べている。自分を本質的にケアできるのは自分自身でしかなく、そのケアのための第一歩が自分の気持ちの根本を探ることだという主張はすとんと腑に落ちた。そしてその上で、自分が本当になりたい姿は何かについても突き詰めて考え、その姿の実現に向けて努力していくことこそが、自分を満足させる唯一の方法だとも述べている。

 

再度、私自身の例を出してしまって恐縮だが、私の場合は、文筆業者として自活していくことこそが、自分を満足させることだと思い定めた。執筆活動にはやりがいがあるし、書きながら新しい知識を得ることもできる。幸いにして、今まで書いた文章に関しては、それなりの評価ももらえている。研鑽努力を重ねない理由がないのだ。理想の自分の姿に向けて鈍い歩みながらも前進できているという実感がある。

 

私の場合は、幸にしてすぐに自分自身を満足させる道が見つかったが、簡単に見つけられないという人もいるだろう。そういう方には、月並みだが一切の制約がなければ自分は一体何がやりたいのかを紙に書いてみることをお勧めする。最初から一つにしぼる必要もないし、どんな荒唐無稽な夢でも良い。そこに出てきたことには自分を満足させることに関し、何がしかのヒントが含まれているはずだ。文字にしてみることで頭の中のモヤモヤが整理できるし思わぬ発見があるかもしれない。自分をとことん見つめ直し、本当の夢を認識することこそが自分のご機嫌をとる最良の方法なのだ。