脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

日々心がけておきたいことが満載 『一瞬で気持ちを切り替える脳内ひとりごと--「イライラ」「クヨクヨ」「モヤモヤ」このワンフレーズが効く!』読後感

 

 

私の最も克服したい悪癖が、ネガティブ自動思考だ。何か悪いこと、傷つくこと、嫌なことがあると、一気に最悪の事態まで勝手に想像して、その最悪の想像に打ちのめされて疲弊してしまうのだ。ほんの小さな腕の傷なのに、自分で勝手に塩をすり込んで、さらにはわざわざバイ菌まで呼び込んで膿ませ、ついには重篤感染症で腕を切り落とさなきゃならない事態にまで、自分で持っていってしまっているようなものだ。

 

ということは、逆に言えば、「小さな傷」であることをしっかり認識し、きちんと消毒して絆創膏でも張っておけば、せいぜい切り傷の跡が残る程度で終えることができるということだ。そして、標題の書には傷が小さなものであると認識する方法、小さな傷を手当てする方法が豊富に記されている。

 

具体的な方法はぜひ本文を読んでいただきたい。「あ。そんな簡単なことで良いんだ」と思えることながら、実はなかなかに気付けない方法が紹介されている。誰でも一つや二つは自分にとって有効な方法を見つけることができるはずだ。

 

私自身が取り入れたいと思ったのは二つ。

 

一つは、自分の状態を他人と比較するのではなく、過去の自分と比較するということ。会社にいれば、「他のみんなができているのにあなただけできない」とか「あの人はこれだけの実績を上げているのにあなたはこれだけだ」と他人と比較されることが多くなるが、他人と自分とは全く違う存在だし、同じ職場内とはいえ環境も全く違うのだから、比べること自体に意味がない。過去の自分と比べればこの部分はこれだけ成長した、と考えることでささやかながら自分を肯定できる。どうせ自分を褒めてくれるのは最終的には自分しかいないんだから、目一杯褒めちゃえってことだ。ちょっと極端に拡大解釈してしまったが、過去からの進歩にフォーカスすることで、自信を取り戻すということには意味があると思う。

 

もう一つは、最初の一歩が踏み出せない時は、その行動を起こすことによって得るメリットを考えてみようという考え方。これは以前紹介した↓

www.yenotaboo.work

の書籍の中のディクシャに相当する。現在の問題が解消されて理想的な状態となった時の状態を想像してみるということだ。おお、同じような事書いてんじゃん、というちょっとした驚きとともに、もう一度グルノートやってみるか、という気にもなった。文筆仕事の締め切りに追われている時にグルノートを書くと、ついつい締め前に原稿を提出して安心、みたいな即物的で底の浅いディクシャしか書くことができないが、原稿提出のその先を考えていく。文章を書く力が上がり、レベルの高い(従ってギャラも高い)執筆を担当することができる、そして書けるジャンルもどんどん広がっていき、文筆だけで自活できるようになる、などと考えれば、クヨクヨ思い悩んで書き出しに逡巡していることがバカらしくなるということだ。

 

会社復帰の日がそう遠くないという予感の中、復帰後のことを考えると少々気持ちが重いのだが、この本の方法なども試してみて、適応する道を探っていく。