脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記58

ラス前の『半沢直樹』実に面白かった。

前半部分の大和田と半沢の掛け合いなんかはほとんど真面目な顔をしてやるコントだ。結構シリアスに半沢が大和田に銀行の不正の事実を糾すシーンだったのだが、双方の演技があまりにもオーバーすぎて、ストーリー展開とは別に笑うしかなかった。邪道かも知れないが、これもこのドラマの味わいの一つだ。

 

中盤の山場、紀田と箕部の癒着を暴こうとして、逆に紀田に追い詰められるシーンで片岡愛之助演じる黒崎が「桃太郎さん」の替え歌とともに登場した時も思わず爆笑。昨日までの敵が今日はいきなり逆転の必殺技を携えて登場するなんざ、少年ジャンプ躍進のキーワード「正義、友情、勝利」そのまんまじゃねーか、おい、とは思いながら、このキーワードを骨子とした物語たちに育てられた世代としては快哉を叫ばざるを得ない。しかも、画面に登場したらぶりんは、口調こそオネエだが、セリフの節回し、強弱の付け方なんか、まるっきり歌舞伎の一場面を見ているようだった。思わず画面に「松嶋屋!!!」って掛け声かけそうになった。

 

そして、ネットを賑わしているのが、大和田が半沢を土下座させようと背中にのしかかるシーン。土下座を拒否し、大和田を跳ね除けた半沢が、箕部、中野渡頭取、大和田に向かって「三人まとめて1000倍返しだ」という決め台詞のパワーアップバージョンを叫ぶ場面も、歌舞伎の舞台であれば、四方八方から掛け声が飛んで、大拍手が起こるところだ。TVを観ながら柝を打ち鳴らしたくなった。最終回が楽しみ楽しみ。前シリーズの視聴率を超えるかも知れないね。

 

英語学習法を様々模索するうちに出会ったのが「多読」という方法。辞書を使わず、わからないことはどんどん読み飛ばして良いから、とにかく楽しんで文章に触れて語彙力を増やしていこうとする方法だ。英語に関しては、すでにそれなりの学習方法で進めているので、大学時代から何度も挫折しているフランス語で試してみることにした。まずは、本当に子供向けの優しい本から初めて、徐々に内容の複雑なモノにグレードアップしていけば良い。

 

というわけで、早速電子書籍で探してみたのだが、「フランス語 テキスト」と入力するとヒットするのはNHKの語学学習番組のテキストばかり。それならと「フランス語 やさしい」で検索すると、今度はフランス書院文庫という、エロ小説専門の書店の「熟女もの」ばかりがヒットする。今更、中学生とか高校生のオスガキが、年上のオバはんに手ほどきうけるような小説読んでもなんとも思わんわ!と突っ込みながら「フランス語 多読」って検索したら、なぜか英語の単語集ばかりが表示された。検索機能腐ってねーか?世界一の流域面積を誇る大河の名前を冠した通販会社さんよ。仕方がないので、都内でも有数の在庫数を誇る書店に赴いて、適当なモノを探したのだが、棚にしてほんの1列しか陳列していない状態ではかなり狭い選択肢しかなかった。英語の本なら軽くこの20倍くらいのラインナップがあるのに…。こういう情景どこかで見たぞ。あ、そうだ、ラグビー関連の書籍とサッカー関連の書籍の数量比がちょうどこんな感じだ。いいんだいいんだ、こういう状態の方が希少価値が高まるってもんだぜ。

 

もう一つ、私には取り掛かっている受験勉強がある。「メンタルヘルスマネジメント検定I種」というものだ。毎回大体3千人くらい受験して、合格率は2割に満たないという「難関」である。100点分の選択式問題と、50点分の論述問題からなり、合計で105点、つまり7割取らないと不合格なのだが、論述問題を25点以上取るというのも必須の条件だ。この論述問題というのが難しい。いや、難しいというよりは面倒くさいという方が近いかな。テキストブックを丸暗記するぐらいの覚悟が必要となるのだ。とにかく細かい知識が要求される。私は過去6回挑戦してことごとく跳ね返されているのだが、全て論述問題の点が足りていないことで不合格にされたのだ。今年こそなんとか合格したい。7回も受けることじたい、自分の中では大いに恥ずべきことなのだ。お勉強だけはそれなりにできる、というアイデンティティー崩壊の危機でもある。今年は通勤時間もなく、エネルギーがセーブしやすい環境下にあるんだから、大きなチャンスと考えて是非とも合格しないとね。