私が奉職している会社は、海外の会社を買収したこともあり、建前上は社員はすべて英語を使えるようにしなさい、されています。どこやらの企業のように、社内の公用語を英語にするなどという極端な状況にはなっていませんが、部署によっては英語が使えるのが当たり前、という状況にはなっています。
以前いた部署では、メキシコからかかってきた国際電話を涼しい顔で受けて、流ちょうなスペイン語をしゃべっていた若手がいて、さすがにそれには驚きましたが…
結局学習は個人任せ。高得点を記録したり、点数を大幅に伸ばすなどの成果を上げた個人に対しては、申し訳程度のご褒美はあります。しかし、それが昇進に結びついたり、部署異動の希望に反映されるようなことはほぼありません。したがって、社員全体の英語学習への熱意は実に低い。帰国子女だったり、海外への留学経験があって、元々使える人間と、会社から強制されて、しぶしぶTOEICを受けている人間との差は開く一方です。
私自身は、海外の取引先とやり取りをする部署に在籍したことがあり、その時に1年ほど英会話スクールに通いました。その後は、残念ながら英語を日常的に使うような部署に配属にはなっていません。しかし、せっかく1年通った英会話スクールの学習成果を無駄にするのはいかにももったいないので、自主学習は続けています。もっとも本当なら、中学高校大学(私の場合は1年の予備校も含む)と10年もかけて勉強したはずなのに、英語の一つも満足に使えないような、日本の教育自体がおかしいんですけどね。まあ、日本の教育の構造的問題はこのブログのメインテーマではないので、いったん脇に置いておきます。
さて、つい先日、今年2回目となるTOEICを受験しました。結果は795(L425、R370)。今年3月の第1回目の受験時は835と、過去最高の成績だったので、是非ともそれを上回って、900点達成の足掛かりにしたかったのですが、残念ながら800点にも満たないという、惨劇に終わりました。
原因ははっきりしてます。
学習時間の絶対量の不足です。
一番勉強していた時は、往復の通勤時間を利用して『千本ノックシリーズ』を2回から3回くらいはやり切っていました。700点台の中盤くらいまでは、ほぼそれだけで到達しました。
その後は、様々な講師や先輩方のアドバイスに従って、ひたすら『公式問題集』を解きまくりました。リスニング問題も電車の中や、駅への行きかえりの徒歩時間で、繰り返しやりましたね。
さらに、休日には長文読解問題を中心に1~2時間は勉強しました。そうしたことの積み重ねで835まで行けたのですが、今回は、ほぼ何もやらないままで試験に臨んだのですから、できなくて当たり前。むしろ良く795で踏み止まれた、と感心すべきなのかもしれません(笑)。
さて、次回は年末にもう1回受験が控えています。そろそろ公式問題集以上に難しい問題集を使った方がよいのではないかとも思い『TOEICテスト非公式問題集至高の400題』と『新TOEICテスト990点攻略』ってやつをやりこんだうえで臨もうと思います。
英語の実力を上げる学習方法はただ一つ。時間をかけて何度でも、できるまで同じ問題に取り組む。これしかありません。テストの得点をあげるだけのみならず、英語を日常のコミュニケーションツールとして使うことが目的でも一緒です。周りには日本語をつかう人たちしかいないのですから、自分で強制的に、英語しか使えない環境に自分自身を放り込んでいくしかありません。
次回の試験には、こんなところで言い訳をしなくてもいいように、しっかり学習して臨み、結果を出したいと思います。