実家仕舞いで、現住居に実に大量のモノを運び込んだが、重要書類が一つどうしても見つからない。書類を分類したフォルダ類は全て三度調べたし、仕舞い込んだ記憶にない部屋、箱、家具の類、果ては自家用車の中まで探したが、ついに発見できなかった。
仕方がないので、再度その書類を作り直すことにしたのだが、作り直す、という決断を下した時点で、少し気持ちが軽くなったことに気づいた。大いなる手間であることは間違い無いのだが、具体的に何をどうするか、が決まり、次の行動がはっきりとしたので、後は作業の積み重ねだという覚悟が決まったからだろう。今後の様々な行動に際して、この具体的な作業にまで落とし込むことを徹底すれば、最初の一歩で逡巡することはかなり減るのではないか。
失敗から一つの学びを得た、などという出来損ないの道徳の本のような書き出しから、「好きなもの100個」の第6弾行ってみよう。
51.横浜中華街
縦横無尽に走るゴミゴミとした路地、一瞬日本にいることを忘れさせるほどの多国籍な人々、湯気を立てる肉まん、試食しろとうるさい甘栗等々。毎回毎回飽きさせない街だ。ずらりと並んだ中華料理店も見事なまでの玉石混淆。知る人ぞ知る名店から、有名なことにあぐらをかいて高い料金だけ踏んだくる店まで。しばらく行ってないし、昔の上司によく連れて行かれた店も閉店してしまったので、今度行ったら新しい店を開拓せねばなるまい。そういうところも含めて、行くだけでワクワクしてしまう街だ。
52.神田古書街
横浜中華街が食欲をそそる街なら神田の古書街は知的好奇心と購買欲を大いにそそる街だ。文庫本、洋書、参考書からエロ本まで。浪人時代にはよく通ったし、都落ちした大学生時代も、東京に行った際は一度は必ず街をぶらつく時間を作った。近年はBOOKOFFに代表される大型の古書店に押されて、個人経営の古書店経営はずいぶん苦しくなっているようで、昔ほどの「偉容」は無くなってしまった。新刊本の書店ながら古書店街のランドマークであった三省堂は建て直されるようだが、新装開店なっても往時の賑わいを取り戻せるのだろうか。まあ、最近ほぼ100%電子書籍しか購入しない私にそんなことを心配する義理はないのだが(苦笑)
53.まるおか
私の郷里で強烈な個性を放つスーパー。売っている一品一品、他のスーパーに比べれば高価なのだが、品質は極上であると言って良い。生鮮品から加工食品まで、どの品も目利きが選んだものばかり。健康を害して医療費に金かけるより、多少は高くてもここで良いものを買って食って健康を維持すれば結局は得になる、という説明が素直に納得できてしまう店だ。以前紹介したジョセフィーヌもここで知った。行くたびに新しい発見のあるスーパーだ。
54.村上春樹
今のところ、「最もノーベル賞文学賞に近い」と言われた回数だけが伸びていってしまっている世界的な小説家。『ノルウェイの森』がベストセラーとなったのが大学3年の頃だったと思うが、その前から一応注目していた作家ではあった。海外の作家のように、メタファーとして出てくる事象が今ひとつ分かりにくいのだが、でもなんだか惹きつけられてしまう作品を書く方だなぁ、という当時から持っていた印象は今になっても変わらないのだが、時代の方が追いついてきたということだろうか?近年では出す本出す本がベストセラーとなり、ベストセラーになること自体も話題になってしまう、出版界にとってはまさに「神」と言って良いほどの存在。最新作も早速手に入れはしたのだが、まだ読んでない。読後感を書くのが面倒くさそうだというのが主な理由(笑)。
55.WOWOW
なんと言っても、海外ラグビーのコンテンツが一番充実している。それゆえ昨年からスカパー経由でチャンネルを契約。ラグビーのみならず、お笑いのライブやちょっと前にヒットしたメジャーな映画などのラインアップも多数あり、まさにレンタルDVD屋いらず状態だ。Jスポーツも国内の試合ばっかりじゃなく海外の試合も放映してくれなきゃどんどん客取られちゃうよ。私みたいなラグビーバカくらいしか両方契約しないんじゃないのかね?なお、私はつい最近フランスのトップ14を観たいが故にテレ朝のCSまで契約してしまった。悔しいので、『水曜どうでしょう』と『相棒』も見逃さないようにしている。
56.五十嵐貴久
一見未関係なことが、実は裏で繋がっていたという見事な展開の『交渉人』を読んで以来のファン。ミステリーっぽいものだけでなく、青春ものあり、恋愛ものありと多彩な作風をお持ちの小説家。成蹊大学のご出身なので、多少は馴染みのあった吉祥寺を舞台とした作品が多々あるのも好ましいポイント。現在では出ると買い作家の一人だ。積ん読作品が一番多い作家であるのも事実だが(笑)
57.アウトレット
私の現住所からは、手頃なドライブ距離に幾つかのアウトレットがあり、カジュアル衣料の買い物はたいていそこで済ます。ハイファッションブランドには私に合うサイズがないので、もっぱらスポーツブランドの大型サイズを狙いに行く。Canturberryみたいに、最初っからでかいサイズが揃っている店ばかりではないので、たまに合致するサイズがあった時の喜びはデカい。一時は休日になるとドライブを兼ねてアウトレットに行き、適当に買い物して、アウトレット内のレストランで飯食って帰ってくる、というのが休日の定番だったが、最近ではさほどの頻度で訪問していない。
58.満来
新宿の小田急裏の路地にある有名店。チャーシューざるがあまりにも有名。最初に入った時はチャーシューのデカさと多さに驚いた。もう40年以上は人気店であり続けている。一時、内部がゴタゴタして、職人が別の店を出してみたり、新橋などに支店を出したりもしたのだが、最近は少し落ち着いてきているようだ。そういえばこの店にもしばらく行ってない。コロナ禍と郷里移住のおかげで足が遠のいてしまった店の一つ。
59.書斎
現在の仕事場であり、時間を最も過ごす空間であるのが書斎だ。今までの借り家にも私の部屋はあったのだが、本棚や机の大きさに制限はあったし、洗濯物を干すスペースと兼用になっていたりで、完全なパーソナルスペースではなかった。終の住処であると位置付けている現在の家の書斎は、私の過去からの蔵書を全て収納しているし、PCも会社支給のものを含めて3台あるが、まだまだスペースには余裕がある。いろんな収納方法を試す余地もたっぷりあるし、無理していろんなモノを詰め込まず、余計なノイズのないシンプルな部屋に育て上げていくのも一興だ。これからの人生を一緒に歩んでいく部屋である(予定だ)。
60.半身浴
現在の家には流石にサウナをつけるほどの金銭的、空間的余裕はなかった。代わりに、浴槽の中には腰掛けられる段差があるので、サウナっぽい雰囲気を味わうのと発汗作用を期待して、半身浴を楽しんでいる。腰まで湯に浸かってコミックを2冊くらい読むと、実に大量の汗が出る。風呂上がりのビールのうまさは例えようもない。ビールを飲まなきゃ減量にもつながるんだろうが、こればっかりはやめられない。でも最近は2回に1回はノンアルにしてます。
というわけで6回目終了。次回はいつになることやら。