脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

「ダイエット」は減量ではなく生活そのものを改善すること 『プロ格闘家流「できる人」の身体のつくり方』読後感

 

おそらくは先日紹介した↓の文庫Xと一緒に買い求めた一冊。

www.yenotaboo.work

 

格闘家としてトップクラスの選手だった戸井田カツヤ氏によるダイエット指南書。

 

柔道もボクシングも、そして戸井田氏が活動の場にしていた「総合格闘技」も体重別にクラス分けしてコンテストする競技だ。そしてそうした競技につきものなのが減量。試合そのものやトレーニングよりも減量するのがキツくて競技を辞めてしまったり、クラスを変えて行く選手もいる。

というわけで、自分が理想とする体重のクラスで頂点を目指そうとすれば、筋力やフィットネスを落とさずに体重を減らし、それを維持していく努力は欠かせない。特に難しいのは「維持」で、一度減量に成功した人も1年後には半数以上が元の体重(あるいはそれ以上に)にリバウンドしてしまうという調査結果もある。ご多分に漏れず、私も何度もダイエットとリバウンドを繰り返してきた。つい最近のダイエットは糖尿病の予備軍と診断された上での切羽詰まったモノだったせいか、比較的長く続いたが、半年前に新居で田舎暮らしを始めた途端、車を使う時間の長い生活になってしまったり、食事の量が増えてしまったりで、リバウンドしつつある。年齢的にも痩せにくいカラダになってしまうリミットだし、まだまだオジサンチームラグビーだって諦めたくないと考えて、もう一度真剣にトレーニングをすることは決意したのだが、今回こそはリバウンドさせたくないと考えている矢先に積ん読棚で見つけたのが標題の書というわけだ。

 

基本的には、オーソドックスなダイエット指南書という印象。基本的に摂取するカロリーを抑えて、パワーを落とさないためのトレーニングを継続していくことで健康的に痩せていきましょうという内容だ。

 

この本の特色は特に「維持」に力点が置かれているところ。格闘家の試合前のようなきつい減量は短期間ならできても、1年、2年と続けることはなかなか難しい。週に何度か負荷的にはきついものの短時間で終わるトレーニングを行い、筋肉量を増やしてカロリー消費しやすい体を作る一方で、「一日三食」という常識を捨てて、基本的にはトレーニングした日を二食に、トレーニングしない日は一食に減らすことで摂取カロリーを少なくして行くことに「慣れて」いきましょうというのがその主張するところ。

 

糖尿病の医者に栄養指導を受けた際にやはり「一日二食で十分」という指導を受けていたし、筋肉量を増やすことはカロリー消費以外にも成長ホルモンの分泌を促し、「やる気」にもつながるのだ、といういいことづくめのお話、大いに感心した。

 

とはいえ、ここで必ず心に浮かんでくるのが「時間がなくて」とか「つい面倒くさくなって」とかいう言い訳。自分自身にそんな言い訳をする隙を与えずに、何しろ決めたことなんだからやるんだという「思考停止」を決め込んで何しろトレーニングする場に行っちゃいなさい。そのうちにカラダのほうが「トレーニングしないと気持ち悪い」って状態になるからそうなれば自然と続くよ、という言葉にも説得力があった。そうそう、「決めたことなんだからとにかくやる」という姿勢は何をやるにしても大事。会社の仕事然り、文筆活動然り。やることをやらずにいろんなことを考えているだけではモノゴトは前に進まない。まずは行動あるのみ。ここ数ヶ月、私が心してきたことを肯定する内容にはうなずく他なかった。

 

そんなわけで今朝はまず、負荷の重いステッパーを30分ほど踏んだ。本の中には戸井田氏が実際に用いているという器具を一切使わないトレーニング方法も紹介されていたので、こちらも後に再度熟読して取り入れられる方法は取り入れていこうと思う。一軒家のいいところは家の中で多少荒っぽいことをやっても、隣家とは距離があるので迷惑にならないところだ。体幹を鍛えるためにサッカーの長友選手が使用しているという「 Flow in」というトレーニング用のマットもしばらく納戸に眠ったままなので、引っ張り出してきて利用しようと思う。

 

食事に関しても、「一日二食」という習慣は配偶者や介護対象の母の存在もあって制度化するのは難しいので、一食一食のカロリーをなるべく抑えることを心がけたい。また、改めて、自分の行動を記録しておくことの重要性も説かれていたので、食ったものと体重体脂肪の記録はつけていこうと思う。

ちょうど月も変わったことだし、新しいチャレンジにはいいきっかけになった気がする。カラダという「入れ物」が整っていないと中身のココロも整わない。何をやるにもまずはカラダ、である。