脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

自分の書きたいことを書くのが第一、でもそこで「飯」が食えないんだったらちょっと考えてみるべき『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』読後感

 

 

私は2007年からブログってやつを続けている。元々、読んだ本の内容が頭の中にほとんど残っていないことに衝撃を受けたので、自分のために読んだ本の内容とその感想を記録しておくためにつけ始めた。とはいえ、単に自分だけの日記にしてしまうなら、そこらのノートにでも書きつけておけばいいオハナシで、自分が感じたことに関して世の中の方々がどんな反応をしてくれるのかにも大きな興味があったので、ただの日記ではなくブログという形式を取ったのだ。ちょうどブログを始めた際に利用していたエキサイトブログは、その時々のニュースをそのまま引っ張ってきて、ブログのネタにできるという機能も持っていた。ニュースについても、プロ野球の結果についても、大相撲の結果についても、書いてみたかったし、映画評も書いてみたかった。

 

そんなわけで、2007年の年初から書き始めてはや15年。使ったサイトは、複数だった時期も含め、エキサイト、Yahoo、FC2、Amebaと来て、今ははてなさんにお世話になっている。好きなことについて書いているというスタンスは変わらないし、一時期はAmebaの文章が定期的にとあるサイトに紹介され、それなりに反響もあったのだが、ここ数年は、全くと言って良いほどPVが伸びなかった。いっさくねん、首尾よくGoogleAdSenseの審査は通ったが、2年で収入が129円である。今時発展途上国で水汲みのバイトやったってもっともらえんじゃねーのか、というレベルの収入にしかなっていない。

 

自分の書きたい事を書いているし、文章の評価も、Webサイトで取り上げられるということはそれなりの水準にあるはずなのだが…。1日のPVなんぞ30も行けば万々歳という状態だ。

 

ようやく最近、ブログとは関係ないWebサイトの契約ライターの口を得て、それなりの収入が得られるようにはなったが、まだ私の当面の目標である、文筆業1本で飯を食うという状態には程遠い。

 

この本の奥付けを見ると、発行は2013年となっているから、私が鬱で苦しんでいた頃にリリースされたものだ。それから既に10年近く経っているので、テクノロジーとか、デバイスに関しては少々古くはあったが、内容の大筋は変わっていないし、今の世でも通用する内容だ。

 

他人様がわざわざ乏しいヒマを使っていろんなサイトを覗いてみるのはなぜか?それはそこで得られる情報なり、知見なり、知識なりが、自分の役に立つからだ。したがって、自分が今までの生涯で積み上げてきた経験を余すことなく公開し、その中から一つでも二つでも得るものがあったと認められれば、黙っていてもリピーターになってくれるし、数は力なりをシビアに判定している広告主がついてお金になるということだ。

 

私自身は、今のブログのスタンスを大きく変えるつもりはない。あくまで、自分が面白いと思ったこと、逆に怒りを禁じ得ない事を持ちうる文章テクニックを駆使して書き綴っていく所存だ。ただし、うつの症状については書くのをやめようと思う。書くとしたら、思いっきり毒と笑いをまぶしてユーモアエッセイに仕上げたい。読書ネタ、ラグビーネタ、映画ネタは、自分の審美眼を磨いて、多くの方に、納得いただけるとか、独自の視点を面白いと思っていただける文章を書いていきたい。

その上で、この本に書いてあるマーケティングテクニックも参考にしていきたいと思う。今の私のブログは「マーケティングの4P」で言えば「Products」だけが過多な状態で、残りの三つPlace(認知度低い)Price(まだ値段なんかつけられる状態じゃないが、安けりゃいいってもんでもない)Promotion(宣伝活動一切なし。SPAIAで少し名が知られるようになったかもしれないが 笑。あとはTwitterFacebookはてなブックマークくらい)の全てが不足している状態だ、もちろんコンテンツの充実が一番なのだが、少しばかり他の要素についても勉強はしてみたい。そう感じさせてくれた一冊だった。