脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

ノート・手帳の使い方を巡る試行錯誤は続く 『深く考えるための最強のノート術-年収1億稼ぐための思考法』読後感

 

何度か書いている通り、私はA5のシステム手帳を使っている。

 

正直にいうと、中身はほとんどない。精々1ヶ月先までの通院予定とか飲み会の予定、あとは日々のやることリスト(バレットシステム採用)くらいで、記憶装置としてはそれなりの役割は果たしているが、思考を飛翔させる効果はほとんど産んでいない。ン万円もしたし、重いし、カサばりもするのだが、そこいらで百円も出せば買えるようなメモ帳程度の使い方しかできていない。

 

この状態をなんとか打開すべく、いろんな手帳術やらノート術なんてものを読んでいるのだが、結局はメモ書きの寄せ集めにしかなっておらず、アイデアの源泉とするという理想の使い方には程遠い。まあ、会社の仕事には活用しようとはほとんど思ってはいないが、自分の仕事としている文筆業に関してはもっともっと活用してネタの宝庫にしたい。

 

というわけで、いつDLしたかすら覚えていないが、Kindleのライブラリを眺めていたら目についたので早速読んでみた。なお、別に1億稼ぐための思考法を身につけようとしているわけではない。カネは多いに越したことはないが、今はカネよりもいかにいい文章を書くかのほうが私にとっては重要だ。ヒントになるようなことがあれば、なんでも拾ってやろうという気持ちだけは持って読書開始。

 

結論から言うと、特に目新しいことはなかった。著者氏は、自分が一番使いやすいと言う理由でB5サイズのノートを推奨。思いついたらすぐに取り出せて、場所を取らない上に文字が書きやすいと言う理由で、リングファイルで表紙が硬いもの、と言う細かいスペックまで指定していた。ま、こんな「カタチ」の話はどうでもいい。問題は、いかに思いつきを記録しておくことができるか、そして一見関係なさそうな事柄同士を結びつけることによってシナジー効果を生むかだ。

 

私は、今ちょっと前に読んだ本に書いてあったモーニングノートという方法で、毎朝A4の紙に3枚ほどとにかく頭の中身を全て吐き出し続けている。残念ながら、まだ素晴らしいアイデアが浮かんできたわけでも、具体的な作品を書き始めたわけでもないが、徐々にいろんなことの方向性が固まってきたような気はしている。

60までに会社を辞めて、地元でTOEICの講師でもやりながら文章を書き続けると言うのが今の「理想の姿」であり、その理想の実現のためにはどうしたらいいか?ということが徐々に具体化してきたのだ。

たとえばTOEICの公認講師になるには最低でも900点とって箔をつけなきゃいかんが、じゃ900点取るためにはどのくらいの勉強をどのくらいの期間続ける必要があるのか?文章で収入の半分を稼ぐとしたらどの程度の量の仕事をこなさなければいけないのか?で、自分が書くネタを豊富に持っているサイトなり雑誌なりにはどんなものがあり、どういう手続きを踏めば契約できるのか?

 

そんなことを考えながら、いろんなサイトに応募してみたら二つからテストライティングの指示があり、可能な限り素早く提出した。そんなことをしているうちに既に契約していながらしばらくご無沙汰だったサイトからも二つほどネタが送られてきたし、スポーツネタも1本抱えている。犬も歩けば棒に当たるというか、意志あるところに道は開けるというか、自分の意志をしっかりと自覚して、そこに注力し始めたら、いい方向に回り始めたのは事実だ。

 

次のステップは、やはり、意志ではなく、アイデアシナジーをどう生み出すか、そしてそのために手帳をどう使うかということになろう。

 

この本を読了する前に、私は一つの行動を起こすことを決めた。未整理になっているただの書きつけを分野ごとに分けたのだ。直近の仕事に必要なものは残してはあるが、基本的には保存用の6穴バインダーにきっちり分けた。モーニングノートのようなカオスな状況のものはそのままだが、知識の集積としてのシートはインデックスをつけてすぐに引っ張り出せるようにしたのだ。これだけでも、随分と進んだ使い方をしているという気分になるのだから、つくづく私は単純だ。あとは、必要に応じて情報を活用してもいいし、折に触れて、パラパラとめくってみても良い。

 

著者氏によれば、くだらねー、とかこんなことありえねーよ、とかいう考えなり、記憶なりこそに、商売の種が埋まっているのだそうだ。私は金儲けにつなげようとは思わないが、文章のネタになることならなんでも取っておきたい。

 

いずれにせよ、私はフォーマットとしてはA5のシステム手帳ありき、である。閉じてある紙にどんだけ頭の中身を吐き出せるか?しばらくはモーニングノートと並行してちょいちょい思いを吐き出し続けることにする。で、家に帰ったらきっちり整理。こっちの方はいつまで続くか自信はないがね(笑)。