脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

反省だけなら猿でもできる。全く反省しないという「選択」は人間にもできる 『失敗は忘れていい 反省はしなくてもいい:イヤなことばかり思い出してしまうあなた』読後感

 

 

ここのところ、主にココロの状態があまり良くない。昨年から拝命した仕事がトラブル続きで、その処理に疲弊したのと、ついに以前からの仕事にまで影響し始め、そっちにもミスが生じてしまったからだ。

 

私は、ポンコツな割にプライドだけは高いので、失敗すると人並み以上に自分を責めて落ち込み、しかも回復に非常に長い時間がかかる。「こんな簡単なこともできない自分が許せない」という状況が続き、自分自身で傷口に塩をすりこむような思考をずっと繰り返してしまうからだ。で、それだけ苦しむ割には、失敗の原因追求からは目を背けたままなので、「失敗から学ぶ」ことをせずに、またぞろ同じ失敗を繰り返しては落ち込み、日々のパフォーマンスも下がるという悪循環を繰り返している。先週も末になって、それなりに重要な仕事がすっぽり抜け落ちてしまっていたことを指摘され、ココロのいろんなところに引っ掛かりを持ちながらの三連休になってしまった。おかげさまで、心の底からの休養にはなっておらず、従って疲労の完全な回復にはつながっていない。まあ、会社PCを立ち上げないだけでも気持ちは確実に休まってはいるのだが…。

 

こういう時は、ついつい精神安定剤的な本に手が伸びてしまう。Kindle Unlimitedにラインアップされていたこともあって、衝動DLしてそのまま読み切ってしまった。

 

結論から言うと、精神安定剤的な効果は十分にあった。とにかく忘れてしまえばいいのだ。同じ失敗を繰り返しても仕方なし。これからいくら頑張ってもいわゆる「出世」とは無縁なんだし、とりあえず給料もらえてりゃそれでいいじゃん、自分の失敗なんざ、会社にとって大したことじゃない、もっといえばロシアのウクライナ侵攻みたいな大事に比べりゃ塵芥ほどの重さもない実にくだらないことだ、という開き直りにはつながった。とりあえず、現時点では何もできないのだから、悩むだけ無駄だ、と思い切った。まあ、これはこの本の効用だけではなく、先週に久々に受診したカウンセリングで、ココロの底に溜まってたオリをかなり吐き出せたことの効果も大きいのだが。

 

失敗から何か学ぶことよりも、失敗によるダメージに囚われてしまいがちなクセを持っている私にとってはなかなかに効果的な一冊だったように思う。責任感が強い方にこそ読んでほしい一冊である。

 

昨夜読了したまま寝落ちしたのだが、その後の夢見が素敵だった。営業職時代に商談がうまくいった得意先が次々と現れ、現在も繁盛しているという姿が次々と現れてきたのだ。そうそう、何も失敗ばかりしてたわけじゃない。ちゃんと成功体験だってあるし、明確な形で会社に貢献したっていう「実績」だって、数は少ないながら(笑)ちゃんとあるのだ。

 

読んだ本の内容を、脳が理解して素敵な夢を演出してくれたようだ。今回のミスに関しては、流石に昔の「栄光」を引き合いに出して帳消しにするわけにはいかないが、少なくともそのミスに数倍するだけの貢献はしてきてんだぞ、俺は、という気合いは復活した。気持ちの重さをさほど感じない週明けになりそうだ。