脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

怒りのエネルギーは有効活用しよう 『キミは「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』読後感

 

 

最近特に怒りを感じることが多い。それもウクライナへのロシアの侵攻という暴挙に対してなどの「高尚」な怒りではなく日常の瑣末的な事への怒りだ。

 

取引先は勝手にサービスの縮小を宣言するし、上司は自分のプライオリティーで仕事を振ってくるし、提出してくる書類は不備のあるやつばかりだし、たまに出社すりゃ腐り脳筋弱り毛根バカも出社してやがって、こいつは視野に入ってくるだけでムカつくし…。そもそも仕事はつまんないし、こんなつまんない仕事しか割り振らない会社には常に種火としての怒りを持っている。

 

まあ、何しろ、笑わない日はあっても怒らない日はないというほど、怒りのネタはそこいら中に転がっている。怒った瞬間だけはそれなりの解放感を感じることはできるが、根本的な状況が好転するわけでもない。他人は自分の思い通りには動かないし、望んでやまない仕事に就けるわけでもない。残るのは「今日も一日疲れたなぁ」という思いと「結局何も変わらない」という虚しさだけ。自分の好きなことに打ち込む時間も気力も奪われて、メシ食って寝るだけの夜が来て、目覚めたらまた同じ日常が待っている。無期刑食らった囚人そのものだ。しかも怒りという感情は自分自身を疲弊させるだけでなく、周りの人間との関係を悪化させたり、社会的地位を危うくしたりする。百害あって一理なしというのが怒りの感情なのだ。

 

世の中で「普通」に生きてりゃ不満が募るのはある意味当たり前で、その不満が感情として具体化したのが怒りなのだから、怒りから完全に自由になるのはほぼ不可能と言って良い。ここでただ怒っているだけでは、エンジンを空ぶかししているようなもので、エネルギーを浪費するだけ。そのエネルギーをうまく推進力に変えることができれば、自分の望んだ方向に注力することができ、成果も喜びも生まれてくるはずだよ、ってのが表題の書の主旨。

 

では怒りとどうやったらうまく付き合えるか、そのエネルギーを推進力に利用できるか?具体的な気持ちの持ちようと、方法については是非とも本文をご一読いただきたい。わかってはいてもなかなか実行するのは難しい、というオハナシも少なからず含まれてはいるが、「なるほどそういう考え方もできるな」という視点ももらえるのは事実である。

 

怒るということは、怒れるだけのエネルギーを持ち得ているということなのだから、そのエネルギーを、怒りの原因の解消に使うか、あるいは全く別の道で生かすかして、とにかく無駄にしない。他人や環境はそのエネルギーを以ってしても変えるのは難しいから、自分に向けて有効活用しよう、という考え方は単純でありながらなかなか気づけないことなのではないかと思う。

 

私は、怒りを感じたら、それを文章とかつぶやきとかのネタに転化することを、より強く意識していくことにした。今まででも腐り脳筋弱り毛根バカのことなんざ、この駄ブログで散々ネタにしてやったし、クソ上司のことや勘違い上司のことや、会社から受けた(私にとっては)理不尽な仕打ちに関してはもっと大きな文章のネタにするつもりだ。

 

怒りを感じたら「キレ芸のネタが増えたな」と思えるくらいになればシメたもの。怒りを感じた瞬間にその場で披露してしまうのではなく、ネタとして貯めておけば後で作品として大きな賞賛を浴びるに違いない(と信じたい 笑)。