脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記Vol.145(ご近所探索と墓守りと間抜けなお話)

この週末は、久しぶりに、本当に久しぶりに無目的に時間を贅沢に使った。

 

まずは土曜日。当家の最高権力者様の所用があり、1カ月ぶりくらいに車で上京。最高権力者様の用足し時間中、私は旧住所の近くの行きつけの理容院へ。一月一回すっ飛ばしたので、私にしては髪が長くなりすぎてうっとおしかったのだが、スッキリと短くした。青々と刈り上げた側頭部と後頭部に、ビル風の冷たさが滲みたが、ぼーっとし続けていたアタマに少しばかり活が入ったような気はした。

 

理容院終了後は最高権力者様と合流して、神楽坂をぶらついた。神楽坂…、一度本格的にぶらついてはしご酒したかった街だ。残念ながら、このご時世が終息するまでは実行し得ないし、終息したとしても、目的を果たすためには泊まりがけで訪問せざるを得ず、かなりの出費になってしまう。ま、今は「いつか果たしたい夢」の一つにリストアップしておくにとどめておこう。

 

一軒だけ、最高権力者様のたってのご希望で、「果房 メロンとロマン」にだけは寄った。訪問したのが閉店寸前だったので、注文できたメニューがごく限られたものだったのが残念。まあ、いかに栽培方法を工夫してみたところで、旬である夏のものには敵わないな、というのが正直な印象。まあ、最盛期に訪問したら、それこそ長蛇の列で入れない可能性は十分にあるが。

 

この日は他に定番訪問店である「神楽坂 楽山」によって、いつもよりちょっとばかり値段の高い煎茶を買い、さらに「神楽坂 五十番総本店」で、中華まんを買い求めて帰宅。

 

ここのところ、広くて交通量の少ない田舎道ばかりを走っていたので、都会のスレた交通状況にはアジャストするのが難しく、結構なストレスと疲れを感じた。たかだか3ヶ月ではあるが、慣れというのは恐ろしい。

 

日曜日。朝、母から入電。父の命日が2/7であるため墓参りをしたいとの要望を告げてきた。そういえば、郷里に引っ越してから、まだ父の墓には参っていなかったということを思い出して、母の要望を聞き入れることにした。本当は映画とラグビーの試合を見まくろうと思っていたのだが、まあ、これも母のケアの一環ではあるし、一つのケジメでもある。

 

天気は良かったが何しろ寒いので、公園墓地内に人影はまばら。花入に溜まっていた雨水を捨て、新しい水を入れて花を備え、線香をあげて合掌。死んじまった人に帰郷の報告をしたって仕方ないんだけどな、という気持ちの一方で、挨拶が遅れて済まない、という気持ちも感じた。不思議な感覚だった。

 

帰りの車中で、話題は、先日亡くなった伯父が入る墓の事に。今までは私の母が菩提寺との窓口となってさまざまなことをこなしてきたのだが、母は父と一緒の墓に入る予定だし、私も最高権力者様も然り。従って、墓守りはもう一人の伯父の遺児たちである3人の従姉弟の誰かに担ってもらわなければならないのだが、すんなりとは決まりそうにない。私が墓守になるのは筋が違うが、かといって全くの知らんぷりを決め込むわけにも行かない。なかなか悩ましい問題ではある。ちなみに3人の従姉弟はそれぞれ家庭の事情もあったし、コロナ禍下であることもあって、伯父の葬儀には出席しなかった。一度面つき合わせて今後のことを相談しなければなるまい。

 

その後、最高権力者様がネット検索して探した園芸店へ。引っ越しが晩秋だったことと、内部の片付けを優先させたために、文字通り猫の額ほどの狭さではあるが厳然として存在している庭のケアが何もなされていない状態であるため、庭に植える木や花の類を検討するためである。

 

芝生を敷くほどの広さもないし、手間をかけるつもりもないので、適当にハーブやら、手のかからない植物を植えようと漠然と考えてはいたのだが、冬の真っ只中であるせいか、検討に足るほどの選択肢がない状態だった。もう少し春が近づいてから本格的な検討に入る事にし、この日は、玄関などにおく多肉植物を少々買い求めた。

 

この日の最後はホームセンター行き。買い物もあったが、目的の一つは私が仕事の際に使用していた腕時計の電池交換をしてもらうこと。現在はスマートウォッチを装着することが多いのだが、葬式などの「フォーマルな場」にはちょっとそぐわない。で、仕事の時に装着していた腕時計を久しぶりに引っ張り出したら見事に止まっていた。いつまた「フォーマルな場」が生じるとも限らないので、ちゃんと動く「きちんとした腕時計」も用意しておかねばなるまい、と考えた結果の行動だった。

 

さて、ホームセンターに行き時計の修理コーナーに行って店員氏に修理を依頼した。店員氏はしばらく私の時計を眺めていたが、やがて一言「これ、ソーラーですから電池は必要ないですよ」。え、え、えっ?これってソーラー時計だったの?なるほど、店員氏の掌にある腕時計の秒針は確かな時を刻み始めている。なんだ、光の当たらない引き出しに突っ込んどいたから動かなかっただけか。自分で買っといてソーラーだったってこと忘れんなよ、って店員氏には思われてるんだろうな、と考えながら、早々に店から退散。今後はスマートウォッチとソーラー腕時計を両方とも装着して行動する事にします(苦笑)。