脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記84(窓際サラリーマン家を買うシリーズ9)

先週末は、新居の建築を依頼している親戚筋の建築事務所との二度目の打ち合わせだった。

 

前回述べた希望事項を盛り込んで、二通りの設計図を書いてきてくれた。

 

こちらの要望に対して大きく変更になったことが一つ。それは、平屋ではなく二階屋にするということだ。

土地の延べ面積との兼ね合いで、建坪は30坪前後となるのだが、そこに、LDK、寝室、最高権力者様の楽器部屋、私の書斎それにバス•トイレなどの生活必需機能空間を考え合わせると、平屋では無理、というのが先方の判断。今後加齢を重ねていく我々夫婦にとっては、階段の登り降りというのは少々不安の残る要素(特に最高権力者様は非常に心配されている。確かに、私の身体が不具合を起こした場合、最高権力者様に階段の登り降りの際の介助を頼むのは私にともっても大いに不安ではある)ではあるのだが、いよいよダメになったら入院でもなんでもするしかない。そしてそんな日はすぐにくることはないだろうと、腹をくくるしかなかった。

 

夜間に尿意を覚えた時などに階段の登り降りを伴わないようにするため、2階にもトイレを設置することを新しい要望とした。金は余計にかかることにはなるが、階段から転げ落ちて怪我するよりはコストは安く済む、とこちらも腹を括るしかなかった。

 

宅地の与件状況は、北側が道路に面した、東西に長い長方形となる。玄関は道路脇すぐに設けるのではなく、東側に設置する駐車スペースを通り抜けた東南角に設置することにした。玄関が道路に面していると、不審者に直接侵入されるという不安がつきまとうので、この提案には、私も最高権力者様も即座に同意した。

 

で、1階にはLDKと、水回り、それに楽器部屋を設置。玄関脇にはシューズクローゼットも設置することにした。おおー、えれえ豪華じゃねーの、渡辺篤史に訪問されても余裕で公開できちゃうぜ…『劇的ビフォーアフター』で改築後の家を紹介する時のメロディーが頭の中で鳴り出すのを感じながら、2階の設計図へ。物干場にもなるベランダを脇にしたがえた寝室、私の書斎、そしてウォークインクローゼットに物置スペース。完成時に感涙に咽びながら、部屋を見渡すシーンが頭に浮かぶ。ついに、一般人としての夢の一つである我が家が手に入るのだ。という実感が実家の床暖房の暖かさとともに足元からじんわりと湧き上がってきた。

 

どんな本を読んでも、カタログの部屋を眺めても、プロが培った知見や見識を元に書き上げた設計図に勝るものはない。今まで遠い霧の向こうに、漠然と存在していたかのような「我が家」というものの具体像が一気に鮮明になった。とはいえ、まだまだ想像上の像ではあるが…。

 

さて、今までにこちらが懸案事項として持ち合わせていた事項もいくつかクリアになった。

•食洗機は「利用頻度は少ないものの、まあつけておいても良いだろうという設備。すくなくとも食器の乾燥にはそれなりに役立つ」という親戚のアドバイスに従い設置することに決定。設置に否定的だった母親はぶつぶつ言っていたが、まあ実際に使うのは我々なのだから、と押し切った。

 

•ソーラー発電システムは、電力の買い上げ価格の下落により、ペイするまでにより長期間を要することになったのと、自宅で蓄電しておくにはやはり多額の投資が必要だとのこと、及び、撤去の際にやはりバカにならない費用がかかるということで、設置しないことになった。最高権力者様は、ソーラー発電システムを設置しておけば、万が一の停電発生の際に補助電源になると想定していたのだが、現在のソーラー発電設備は。元々の想定が発電した電力を電力会社に売るためのもので、蓄電する設備はないし、自前の蓄電設備は前述の通り、万が一の備えとして持っておくには高価に過ぎるということでこの結論に落ち着いた。

 

•エネルギーはすべて電力の、いわゆるオール電化にする。当家の新居が建つ土地は造成された宅地の一角なのだが、この宅地の周りは全く宅地化が進んでおらず、いまだに見渡す限り田んぼと畑が広がっている。従ってインフラ整備が進んでおらず、都市ガスが通っていない。プロパンガスだと(都市ガスでも一緒だが)、直接火を出すことになるので、火災の心配がどうしてもある。電磁調理器やボイラーなどもかなり技術革新が進み、使いやすくコストも抑えられているとのことで、この結論に至った。最高権力者様は根強く停電時の心配を口にしておられた。以前に住んだ僻地の集合住宅が建物丸ごとオール電化だったのだが、一度停電してひどい目にあったことがあるからだとのこと。私は仕事で不在にしていたので、その時の様相の悲惨さはピンとは来ないのだが、水は出ないし、湯はわかないしでかなり難儀ではあったらしい。まあ、その時と比べれば自然環境が全然緩いのでよほどのことがない限り大丈夫だと思うし、いざとなれば、すぐ近くに親戚やら知り合いがたくさんいるので、一時避難も可能だ。

 

•書斎にはL字型の机を作り付けで設置する。空いた一方の壁は作り付けではあるが、棚の高さが調節できる書棚をやはり作り付けで設置する。これは私が最も拘りたかったこと。机の壁際にはコンセントを多めに設置してもらうなど、細かな要望もしておいた。

 

建物という大きな枠組みの基本方針は決まった。あとは、どれだけのモノをその枠の中に持ち込むか否かを決めなければならない。私の持ち物のうち、二つの本棚と現在使用している机、椅子は売り飛ばす(または廃棄する)。取捨選択検討品としては、最高権力者様の持ち物である楽器類、嫁入り道具として持ってきた箪笥、そしてその中に入れておく衣類、大塚家具にまだ企業価値がある時代に買い求めたアンティーク、やはりアンティークのライティングビューローなど、私の持ち物では衣類、本やCD、DVDといったソフトの類。移入が決定している共通のモノとしては炊事用具に冷蔵庫、洗濯機といった大型家電。転居を機に新しく取り入れたり、買い換えたりする物としては、2台のベッド、ソファとソファ用のテーブル、ダイニングテーブルと椅子、それから私の書斎用の椅子。これらの動向によっては部屋のディテールも弄る必要が出てくるかもしれないので、慎重に決めていかないといけない。

 

転居を機に買い足したいな、と漠然と思っているのが、ワインセラーと寝室用の二台目のテレビ、ミニコンポ。これは完全にお金との兼ね合いで決まる。家を買うことに金がかかるのはもちろん、現住所の退去費用、引っ越し費用などなど、いくらかかるか未定な費用が幾つかあるし、思いもかけないところでお金が必要な事態が出来するかもしれない。軽々にお金をうごかすようなマネは控えておくに限る。

 

スケジュールとしては、当初の想定通り、ゴールデンウイークあたりに着工して、9月中旬までに完成、10月いっぱいかけて引っ越しということで落ち着きそうだ。まあ、コロナの影響やら、夏場の台風、それについ最近も起きた大きな地震などにより、ずれ込む可能性はあるが、あと半年もすれば、新しい暮らしと、自分たちだけの自由な空間(私一人になれる空間まである!!)が手に入るということを考えるとワクワクする。当面は設計図と、キッチン関係のカタログを交互に見ながら、ある程度の具体性を伴った新居の形を予想して楽しみたいと思う。