脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記63

ただいま、録画用のHDDを整理中だ。以前にも書いたが複数の録画機を跨いで使えるSeeQvaultのHDD製造は縮小されていく。したがって「いつか観よう」と思って溜めておいた番組も手持ちのHDDの容量内に収まるよう削減して行かなければならないくなったからだ。

私が録画するのは、ラグビー、映画、定番視聴ドラマ、クラシック倶楽部、旅番組、歴史トリビア番組、ドキュメンタリー、が主だが、この中でも「クラシック倶楽部」の増殖が一番早く、多い。何しろ、月曜から金曜必ず放映されるからだ。

そんなわけで、大量にたまったクラシック倶楽部のライブラリを眺めていたら、ダブリが多いことに気がついた。下手すると五度も六度も同じ内容が放映されており、それを毎回録画していたというわけだ。これじゃ日本中のHDD集めたって録画しきらんわ!!というわけで見つけ次第ダブリ分は消去している。とはいえ、流石に、パッと1回見ただけで記憶できるほど、私の脳の記憶機能は高くないので、一度見かけた演目名は逐一記録しておき、見慣れないな、とかあれ、どこかで見かけたかもしれない、という番組はいちいちチェックしながらなので遅々として進まない。こういうやつこそエクセルにでもデータをぶち込んで、検索機能を使えば良いのだろうが、そこまでするほどのことではない。面倒くささと戦いつつ、画面と紙を見比べる日が続く。それにしてもNHK、使い回しが目に余るぞ。もっと新しいネタを仕入れて放送しろよ、金取ってるんだから。

 

過日久しぶりに夕刻の池袋駅を通過する必要性が生じた。記憶にある池袋のラッシュ時にほぼ等しい人出があるように感じた。ほぼ100%マスクを装着しているところは流石に日本人だな、とは思ったが、やはり大量の人波を縫って風通しの良くない駅の地下コンコースを歩くのはあまり心地の良いモノではない。こういう事態は早く去って欲しいと願うばかりだが、感染者は依然として油断できないレベルの数、日々発生している。ただでさえ、「普通」の風邪やらインフルエンザが流行しやすい時期でもある。その関係で病院に行けば、今度は院内感染が少々怖い。得体の知れないウイルス一つで、これだけ行動が制限されてしまう現代社会ってのは実は便利でも安全でもなんでもない、低機能な社会なんじゃないかと思ってしまう。

 

大勲位中曽根元首相の葬儀に際し、国立大学への国からの弔意表明要請がいろいろ波紋を呼んでいる。私も国立大学出身者のハシクレとして、自分の母校がどのような反応を示すのか、ちょいと興味を惹かれたんで、調べてみたら、半旗を掲げるようだ。ついでにその他の大学の対応も二、三眺めてみたが、各大学により対応はまちまちのようである。国立大学の出身者は母校を通じて香典を供するように、などという要請がきたら断固反対するが、現在の大学の姿勢に対して口出しできる立場でもないし、そんな気もない。


これはその大学云々というより、現在その大学を統治する人の意思だろう。そうした人々は、内々に国から様々なプレッシャーを受けているであろうことは想像に難くない。

学問の府としての独立性云々という意見もあるが、国が金を出している大学である以上、国の意向に沿った学問なり研究なりをせざるを得ず、完全な独立体としての学問の府などという存在はあり得ない。まあ私立大も補助金に助けられている部分は多々あるからこの世の中をひっくり返すような研究はできないだろうけどね。

 

要するにこんなことで独立性だの、国の横暴などという議論に持っていこうとすることにはあまり意味がない。それよりも、例えば学術会議でどんなことが話し合われ、どんなことが決まり、それがどんなふうに実際の政治に活かされたのかを詳かにする方が先決だし、重要なことだと思う。任命権の問題にしても、この弔意表明の問題にしても枝葉末節のことばかり。別に国の肩を持つ気はさらさらないが、国の決めたことにどんな不都合があり、その不都合に対し、例えば今回任命拒否された学者が、どんな意見をもち行動したのかに、より詳細にアプローチして欲しいモノだ、マスコミの皆様。おかしいと騒ぎ立てることに血道をあげるより、おかしいと判断せざるを得ないような証拠を明白に示す方が、より効果的だと思うのだが、いかがだろうか?