脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

家を作り上げる最後のピースは「収納」 『とことん使える!無印良品』読後感

 

 

早いもので今年も8月半ば。気がつけばすったもんだの多々あった東京五輪も終わり、史上最多数のメダル獲得の熱気を政治利用しようとする政権与党の企みへの警戒と、案の定感染者の大爆発を起こしたコロナ禍の後始末に追われる長い長い日々が始まっている。

 

10月に予定している、当家の新居への大移動についてもあと1ヶ月あまりと、いよいよ押し詰まってきた。現住居の退去手続きやら、各種公共料金の契約解除やら、お金の工面やら、大物の家具・寝具の購入やら、家電の買い替えやらの「やるべきこと」軍団の到来は間近に迫ってきている。

 

そんな「実務」と並行して少しづつ、知識を積み重ねようとしているのが、「家の使い方」。以前にもこの駄ブログで書いたが、家は建物が完成したら終わりではなく、むしろそこを出発点として、いかに快適に暮らすかを追求していく場となる。そしてその「快適さ」の重要な鍵を握るのが「収納」である。

 

せっかく新しい家を建てるのだから、目に見える部分も、見えない部分もきちんと整った、便利な家にしたい。散らかすのは避けたいし、何かが必要になったときにすぐに取り出せるような状態にもしておきたい。

 

しかし、ここで登場するのが50数年の時を経てしっかり私に根付いてしまったズボラな性格だ。「ちょっとした片付けなら、後回しでいいや」、「今使ったもの、とりあえず手近な引き出しにでもしまっておこう」、おそらくこんなことが日常積み重なってしまうだろう。そうなると行き着く先はゴミ屋敷である。まあ、他人様のゴミまで拾ってくるような趣味はないから、余計なモノまでは溜め込むことはないだろうが、見苦しく、探し物に膨大な時間がかかる家が出来する可能性は大である。

 

ではどうしたら良いか。私はズボラな性格ではあるが、一旦作り上げたものを、ぶち壊しにしてしまうことも嫌いではある。ということは、家の中の収納の「体系」を作り上げてしまい、その維持に必要最低限度の労力しかかからないようにしてしまえばいいのだ。

 

例によって前置きばかりが長いが、そんな心持ちで、Kindleの検索欄に「整理 収納」という文字をぶち込んだところひっかかってきたのが標題の書。Kindle Unlimitedにラインアップされた一冊だったこともあって即DL。

 

新居の整理収納を考えるに当たって、収納用品には統一感を持たせるべきだと考えていたのもDLの一因。だ、無印良品の製品であれば、並べられた時に醸し出す雰囲気に統一感もあるし、実際に規格もそろっている。何より値段がさほど高くない割に、安っぽく見えないというのが一番のメリットだ。安いものを使うと、長持ちしないし、すぐに見た目が汚くなってそこから、「体系」が崩壊していく。築き上げるのは大変でも崩壊が一瞬だというのは、世のならいである。崩壊につながるような可能性は最初の段階でできうる限り排除しておくに越したことはないのだ。新居からそう遠くない場所に無印良品の大型店舗が二つあるというのも、追い風にはなっている。

 

さて、肝心の整理・収納方法だが、シンプルにいってしまえば、収納スペースの寸法をきっちりと測って、取り出しやすいゆとりを持たせた上でそのスペースに収納家具をはめ込み、収納家具には何が入っているかが一目でわかるようなインデックスをつけておく、ということに尽きるだろう。そこからの細かい分類方は是非とも本文をお読みいただきたい。

 

大元は単純な方法だが、スペースの寸法と収納家具の寸法をきっちり図ることだけでも、面倒臭い作業であることは間違いない。著者は収納に関する「設計図」を作ることを推奨しており、寸法の精緻な計測は設計図作成のキモだ。ああ、面倒くさい、といつもの引越しならそういう気持ちが先に立って、段ボール箱に詰め込んだままのモノの山がいつまで経っても消えないのだが、今回は永年勤続のご褒美休みが1ヶ月ももらえるのだ。たっぷりとある時間を有効に使って、ちょっとやそっとでは崩壊しないような鉄壁の整理・収納を目指すことにする。

 

まずは、実際のスペースをじっくり見てからのお話ではあるが、仮に今、無印良品の大型店舗に足を踏み入れようものなら、それこそ店頭にある収納用品を軒並み買い漁りたいような衝動を覚えるだろう。それこそ、収納用品で納戸が一杯になって身動きひとつ取れなくなるくらいにまで(笑)。