脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

漢検日記1 漢検の効用

頻出度順 漢字検定2級問題集

この駄ブログのキャッチにも記した通り、ただいま漢字検定に挑戦中です。グレードは2級。「高校卒業・大学・一般程度」とされています。この級に合格すれば、「普通」に読み書きができるとみなされるというように私は理解しています。2級に受かってから、準1級、1級と進んでいく予定です。

漢検に挑戦しようとした理由はいくつかありますが、一番の理由は知っているつもりになっている漢字をちゃんと読んで書くことができるのかを確認してみたい、ということになると思います。

上記の問題集を用いて日々学習に励んでいますが、強みと弱みははっきりしました。

強みは「読み」です。このレベルの問題集であればほぼ間違いなく読むことはできています。

弱みは二つあります。

一つは「書く」こと。点を抜かしていたり、はねるところをはねなかったり、一本棒が入るところに入っていなかったり。自分では知っていたつもりであっても、いざ書いてみるといい加減な覚え方をしてたんだな、と気づく文字が多々あります。

二つ目は「部首」。漢字が提示してあって、その漢字の部首を答えるという問題が必ず一定数出題されますが、これが半分以下しかわからない。ウかんむりとかなべぶた、くさかんむり、さんずい程度ならわかるのですが、2級にはそんな簡単な部首は出題されません。幸か不幸か、私が受験した大学には漢字の部首を問うような問題は出なかったので、2級に相当する漢字を覚えた時代には部首なんか意識していなかったが故の正答率の低さです。今のお勉強で改めて学び直しています。

さて、標題にした、「漢字検定の効用」について述べていきましょう。効用は三つあります。

1.読める字が書けるよう意識するようになる

漢字検定では書き取りが一つのセクションとしてあり、必ず一定数出題されます。書き取りは、そのものズバリ正しい漢字を書くことを要求されます。点や棒のヌケはもとより、記憶があいまいなままでお茶を濁したような字は×を食らう危険性大です。俗に「学生時代までの字は自分が読めればいい字。社会人になってからの字は他人様に読んでもらう字」などと言われますが、私は自分の字が汚いことがコンプレックスで、ワープロが出始めた頃からとっとと買い求めてそっちを使っていましたので、大学時代以降、まともに字を書いたことがありません。で、改めて漢字を書いてみたら、その汚いこと汚いこと、とても正視に耐えません。自分自身ですら読むのが嫌な文字に採点者が○をつけるでしょうか(苦笑)?

というわけで、問題集を解く際にはきちんと読める字を書くよう意識しています。書類への署名など数は少ないとはいえ、手書きで文字をかかなければいけない場面もありますから、そういう際には今の練習は役に立つものと考えています。

なお、問題の答えは、実家の整理の際に山ほど出て来た鉛筆を用い、これまた実家の整理の際に山ほど出て来た反故紙(裏が白の書類)に書きつけています。鉛筆、反故紙をすべて使い切るくらい勉強すれば、漢字検定なんぞは余裕で合格できるはずです(笑)。

2.イメージでしか覚えていない漢字を明確に覚えることができる

先述の通り、私は字が汚いことがコンプレックスで、早々にワープロを導入しました。その結果として、「いくつかある選択肢の中から正解を選ぶことはできるが、実際にその字を書いてみろと言われると書けない」状態です。もはや文書はPCのワープロを使って作成するのが「常識」ですが、その常識に従ってきた結果、私と同じような症状に陥っている方は多いのではないでしょうか。

漢字の書き取りは、正しい漢字を覚える手段としては王道ですね。私はこれ以外の方法を知らないし、考えつかないと言ってよいくらいです。

3.頭のウォーミングアップになる

現在の私にとって、一番の効用はこの項目です。文章の執筆や事務仕事など、何かやらなければいけないが、なかなかやる気が起きてこない、という場合私は漢検の問題集を開いて、見開き1ページの問題をやります。大体30問から40数問くらいが掲載されていますが、読みの問題ならほぼ正解、書き取りなら3~5問くらいの不正解があるってところでしょうか。この程度の引っ掛かりで消化できると、頭のエンジンに火が付き始めます。正解が多いことで、気分よく本来の「やるべきこと」にとりかかることができます。半分も間違えちゃうと、逆にやる気がすっかり失せてしまいます。「TOEIC満点を目指す」みたいな難しい問題集をやって、何にもできなくなってしまったことは少なからずあります(苦笑)。

「やる気はやり始めないと出ない」、「最初は超えるべきハードルを下げて始める」というのは「やる気」関連の書物には必ず出てくるフレーズです。今の私にとっては、2級レベルであれば、ちょうどいい準備運動になります。間違えた場合はすぐに反復練習するので、その反復練習を含めて「やる気スイッチ」になっています。会社でやるわけにはいかないのが玉に瑕ですが(この瑕って字書けなかった!!)、在宅勤務であればちょいちょいできます。休職期間中の今は、決まった時間に決まった分量の問題をこなすことで、仕事のルーティーン回復の一助にもなっています。

こんな感じで、これからも漢字検定に挑みながら感じたこと、気づいたことを綴っていきますので、よろしくお願いいたします。おすすめの勉強方法や問題集などありましたら、コメントでご教示いただければなお幸いです。