脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

予想とは違う内容だったものの、なかなかためになった一冊 『僕がうつ病の時に読みたかった本』読後感

 

私が心に引っかかったモノゴトについて、いろいろ考えてみたり、参考にしたいと思った時の定番行動はKidleの検索欄にキーワードをぶち込んで、ラインアップされた本を購入して読むというものだ。標題の書もそうした文献渉猟の一環として衝動DLしたもの。うつ病の症状の軽減、あるいは寛解に向け有益なことが書いてある書籍を紹介する、一種のリファレンスとしての効用を期待してのものだった。

 

しかしながら、内容は私の予測とは全く違っていて、自身うつ経験もあり、現在はカウンセラーとしても活動しているねこ先生(安達卓志)氏が、自分自身がうつ症状がひどかった時に読みたかった内容を書き記した一冊だった。

 

というわけで、私の目論見は見事に外れてしまった一冊ではあったのだが、せっかく縁あってDLした一冊なのだからと思い直して拝読したところ、今の私にピッタリくる内容が随所にあった。今の私の状態は、指一本動かすのも苦痛というような重篤なものではないが、その日の気分は目覚めてみないとわからないという不安定なものであり、毎日安定した生産性を求められる企業活動には全くの不向きだ。今後進んでいこうとしている方向は定まっているものの、応募した案件に関しては振られっぱなしで、卓球の連載記事と、テストマッチ期間だけ書く機会を与えられるラグビー記事だけが仕事という状態で、1回飲みにいくにも足りないような金額しか稼げていない。会社からお金は出ているものの、今後の生活を考えれば不安は増すばかり。で、そういう時に限って、母と会わねばならぬ用事ができて、「傷病手当金はいつまで出るんだい?」とか「いつから会社に復帰するんだ?」とかいう無神経な質問が来て余計神経がささくれ立つ。んなこたー、自分だってわかんねーし、自分が一番不安に思ってんだよ、との思いから、ついつい語気荒く返答してしまい、その怒りの感情でまた疲れが増し、回復が遅れるという悪循環に陥る。

 

うつを経験した著者によるこの書にはそうした状況についての対処法がかなり事細かに記載されていた。参考にしたい方は是非とも本文に当たっていただきたい。

 

私が取り入れようと思ったのは以下の三つ。

1.生活習慣を固定する

具体的いえば、就寝と起床の時間を固定化し、生活のリズムを一定に保つということだ。少し前まで、最高権力者様の趣味の関係で夕食の時間が22時前後にまでズレてしまうことが多く、それに伴って、就寝時間と起床時間がどんどん後ズレしてしまっていたのだが、時折私が夕食を作ることを担当することで、夕食の時間を遅くとも19時台までにすることに成功。で最高権力者様はそれ以降趣味あるいは韓流ドラマ見物に没頭し、私は多少の書き物かゲームをした後に22時には就寝し、朝は7時前には起床するといいう生活リズムを確立しつつある。脳の働きが一番活性化する昼までの時間は、書き物か資格試験の学習に充てている。

なお、睡眠の質が良くないとよく悪夢を見るそうだ。私は近年CPAPのおかげで深い眠りにつくことができているようであまり夢は見ないのだが、先日久々に悪夢らしきものを見た。

私は何かのイベント会場におり、そのイベントの総責任者であるようだ。で、開始直前だというのにそのイベントの目玉となるはずのくじ引き企画の備品一式と景品類が全く届いていない。焦りまくってイベント会場の納品口に行き、運送の会社の連作先を聞き出そうとするのだが、何度聞いてもその連絡先が覚えられない。何度も間違ってはまた同じことを納品口の担当者に聞き直し、メモも何度も取るのだが、今度は文字や数字が全く書けないし、思い出せもしない。いわゆるドツボにどんどんハマりこんでいく状態で、絶望的な気持ちに苛まれている状態の中、「あれ、俺は今こんな仕事してなかったよな、それにそもそも休職中で仕事なんぞできる状態になかったはずだ」と思いついてようやく目が覚めた。冷房がバッチリ効いた寝室の中で、汗を全身がびっしょりになるまでかいていた。まだまだ「会社の仕事」は私の中に根強く住み着いてやがるわ、まったく。

 

2.ステップをなるべく小さくしてとにかく行動を起こす

うつ病の人間は「自分はもっとできたはずだ」「こんなことしかできないなんて情けない」という自責の念に囚われがちだ。そして、そういう思いに絡め取られて、何も行動できずに無為な時間を過ごし、余計に落ち込むという悪循環に陥る。そこで、とにかく大甘の大甘でいいから小さなできることを積み重ねていく。例えば最初は家から一歩でる、程度のものでいい。明日は2歩出られるかもしれないし、家の周りを一周できるかもしれない。私の場合は、何度蹴られてもとにかく求人募集に応募しまくる、とか1問でもいいから資格試験の問題を解いてみるとかいうのがこれに相当するだろうか。幸いなことに家でのトレーニング習慣は根付きつつあり、体重の減少と各種数値の改善にはつながっている。

 

3.ストレッサーとなる人間との接触をなるべく避ける

ねこ先生はストレッサーとなる人物のことを「謎のマウント」をとりに来る人物と表現している。「自分の経験から言えば、こう対処すべきだ」とか「気合いが足りない」とか、気遣ってくれているつもりで簡単に「頑張って」とか言ってしまう人物たちからなるべく遠ざかることだ。会社に行っていない私の最大のストレッサーは、先述した通り母。自分の経験をもとにした人生訓やら、頑張れやら散々言ってくれるが、私には全く響かないし、ウザいだけだ。別居しているので毎日顔を合わさずに済むのはいいのだが、その分会う際には濃厚にマウントをとりに来るので、ウザさは変わらない。来週はお彼岸であるため墓参りに連れて行かざるを得ず、今から早くも憂鬱だ。

 

題名にもした通り、予想とは全く違った内容だったが、有益な部分が多かった一冊。うつ患者はもちろんのこと、本格的には発症していない「予備軍」の方達にもオススメです。