脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

34個の悪あがき方法 でも本当のやる気の出し方は自分で編み出すしかない 『やる気のスイッチ!』読後感

 

 

二時間半にも及ぶ通勤時間(片道)。一日の仕事を終えて、「普通の本」もコミックも、ゲームすらやる気になれない時に、Kindleの溜め読リストの片隅で見つけたのが標題の書。

 

最近は、本当につまんない会社の仕事に時間ばかり取られて、自分が本当に望む姿に至ろうとする努力にまで手が回らなくなっている。自分のやりたいことがやれないから欲求不満も焦りも生じて、ココロが毎日疲労困憊状態。そのまま次の日の会社の仕事に取り掛かろうとしても、やっぱりやる気が出ないので、さっぱり進まない。以前読んだ本に書いてあったが、人間というのは「やったこと」よりも「やれなかったこと」に対して疲れを感じるのだそうだ。会社の仕事、文筆家としての仕事両方ともにやれていない「負債」ばかりが嵩んで、にっちもさっちもいかないというのが現在の状況。

 

やる気はやり始めないと出ない、ともいう。しかしながら、その最初のきっかけをなかなか掴むことができずに「業務負債」の泥沼に沈んだ毎日を送っているとでもいうべき現状を打破するきっかけの一つも載っていないかと、藁にも縋る想いで、昨日の帰途に読み切ってしまった。

 

内容については是非とも本文をお読みいただきたい。34個の方法(あるいは考え方)が述べられているので、どれか一つくらいはヒットする方が大半なのではないかと思う。

 

私は一つの「方法」と一つの「考え方」に引っかかった。

 

「方法」は心の中にあるモヤモヤを全て紙に書き出してしまうというもの。この方法、実は私はすでに実践している。とにかくいろんな制限を全て取っ払った上で、心の中のわだかまりを全て紙に書き出してしまうのだ。会社の仕事のことでもカラダの不調のことでも、ロシアの軍事行動のことでも中田翔の二軍落ちのことでもなんでもいいから、とにかく書く。書くことで脳に「作業興奮」という状態が出来して、徐々にやる気が出てくるし、紙に書くことで、内容が整理されて、それだけで解決策が見つかってしまうことだってある。というわけで、私の机の上には雑多な書き込みのある紙が散乱している。大半はノイズやクズだが、とりあえず二穴フォルダに閉じておいて、時折見返したりもしている。一週間前と同じことでまだモヤモヤしてるわ、とか、あ、そういえば今日のこの状態と全く同じことを以前はこんなことで脱出したんだっけ、などというのを発見することもある。

 

まあ、私のやる気の出し方の「定番」と言って良い方法だ。ただし、この方法は私の場合本当に状況が深刻な際は「何かに書き出す」ことすら億劫になってしまうので、絶対の特効薬というわけではない。そういう深刻な時には後先を考えず、何もかもほっぽり出して休んでしまうことにしている。できないときはどう頑張ったってできない、ということも「やる気の出し方」を模索している中で見つけた事実ではある。最近は「休んじゃえ」っていう内なる声が発生することが多頻度になりつつあるが(笑)。

 

「考え方」の方は「嫌いな人間」についてのもの。

 

ある人間を嫌いだと感じるのは、その人間に「自分の嫌な部分」を見出しているからだそうだ。

あはははは。おっしゃる通り。こりゃ一本取られたねぇ(爆)。

私が今最も嫌いな人物は、同じ職場の腐り脳筋弱り毛根バカだが、こいつは英語学習に際し、私が提案した方法を全くやってみようともせず、「なんでもいいから週に一時間くらい英語の講義をしてください」などという要求を突きつけてきて、その非礼さを咎めたら「言い方が高圧的だから教わる気にならない」などということを平気で言ってしまう非常識極まりない野郎だ。

 

つらつら考え直してみると、私も周りの方々に同じ思いをさせたことは多々あったんだろうなと、苦笑を禁じえなかった。とともに改めてこの腐り脳筋バカを反面教師として自分の行動を省みていかないといけないとも感じた。脳筋バカの無視は継続中だし、今後も相手にするつもりは一切ないが、「我以外皆師」という気持ちだけは持ってこいつの行動から「学ぶ」ことは続けていきたいと思う。

 

結局、やる気の出し方は各人各様なので、絶対的な方法があるわけではない。そんな方法がもしあるなら、私が本でも書いて出版してやる。さぞかし売れることだろう(笑)。この本の中の方法が自分に合えばそれは幸運なこと。本の中の方法はあくまでも参考にするという姿勢で、自分自身にあった方法をカスタムメイドする、というのがこの本の「正しい使い方」だろう。