脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

手帳はアタマのUSBメモリー 『手帳フル活用術-仕事の達人、27人の「手のうち」!』読後感

 

 

何度か書いているが、私は現在A5サイズのシステムて手帳を使用している。買い求めてからそろそろ20年近くになるため、外見は堂々たる風格を持っているが、残念ながら、中身はお粗末なままだ。

 

バレットシステムの本を読んで導入したり、PDCAについて書かれた本の内容を自分の目標に応用して活用を試みたりした。しかしどの方法も、最初は勢い込んでどんどん書き付けはするのだが、結局なし崩し的にフェードアウト。「10年後のあるべき姿」だとか、3ヶ月も前の「今週中にやらなければいけないこと」なんてな、思考と行動の「塩漬け物件」の保管場所になってしまっている。

 

買い求めて以降の課題である手帳の活用法について、常に問題意識だけはあったので、書斎の積読山に標題の書を見つけた時に、すぐさま引っ張り出して一気読み。ちょうど、結構重要な仕事を完璧にすっ飛ばすというミスを犯したばかりだったので「このままではいけない!!」という気持ちもあったので、とにかく目についてしまったのだろう。

 

この一冊、過去のブログに読後感こそ投稿してはいなかったが、おそらく一度は読んでいる。「あ、この記述記憶がある」っていう箇所がいくつも出てきたからだ。まあ、手帳の活用法に関する本はこれ以外にも少なからず読んでいるのでそれらとの混同も起こっている可能性は少なからずあるが…。

 

さて、手帳の最大の効用は何か?それは記憶装置であるということだ。よほどの特異体質でない限り、自分では完璧に記憶したつもりでも絶対に忘れる。忘れてはいけないことは多々あるが、大きくは次の三つになるだろう。

まず第一。スケジュールやアポイントはどこかに書きつけておかないと致命的な間違いにつながる可能性がある。私も、ついうっかり、で痛い目を見たことはそれこそ無数にある。それゆえ、人と会う約束をした場合や何かイベントがあることに気づいた際は必ずその場で手帳に記すことにした。残念ながら、書いたはいいが、手帳を見ることを「忘れて」やっぱり痛い目を見たことは少なくないが(苦笑)。

 

第二に、すぐにやらなければならないこと。これは、忘れてしまうこともさることながら、書くことによって落ち着いて、最優先事項を判断することにもつながる。そんなわけで、日々の業務の開始時には、以前に紹介した↓の本で提唱されていたバレットジャーナルという方法を用いている。

www.yenotaboo.work

 

とにかく、今日やるべきことを、思いつくままに全て書き出し、済んだものには片っ端からチェックを入れていき、終わらなかったことに関しては納期を指定して翌日以降に回すという方法だ。

 

第三に、自分の夢や希望、なりたい姿を忘れないように書き留めておくこと。そして日々その理想を見続けることで、その理想に少しでも近づくためになすべき行動を考え、実践していくことにつなげるのである。

 

本来ならこれが一番大切な機能だ。「自分が本当に望むもの」は、大きすぎる課題であるがゆえ、ついつい雑事に追いまくられる毎日を送るうちに心の奥底に埋没していってしまう。その方が幸せである場合も往々にしてあるが、少なくとも私は今の日常をあと10年も続けるのは真平ゴメンだし、せっかくの新居をほっぽりださざるを得ないような遠隔地に飛ばされるのも嫌だ。故に、現在の自分が一番なりたいモノ、すなわち筆一本で食える文筆業者を目指すことにしたのだが、では文筆業者になるにはどうしたら良いか?

 

まずは決意を忘れないよう、潜在意識に刷り込むために毎日決意を眺める。そしてその決意を実現するためにはどんな活動を送るべきかを日々考え実施し、実施したことでどこまで自分の夢に近づいているのかを検証するためのツールにするのである。まさに、いくらでも容量が増やせる、USBメモリーだと言って良い。

 

どんなフォーマットでどんな追いかけ方をするか、については、本のタイトルにもあるとおり27人もの達人たちの使い方が紹介されているので、是非とも実際に読んで参考にしていただきたい。

私自身は、日々の活動のチェックはバレットジャーナルを継続使用することにしたが、本当に自分がなりたい姿と、そのための実施策については改めて考え直してみた。とはいえ、まだアタマの中にある欲望をその辺の紙に考えつく限り書き出したに過ぎないが。この中から、本当に、やりたいことを絞り込み、そしてその実現のためにやらなければならないことを考える、というところまでをまずやらなければなるまい。とにかく、今の会社の仕事以外は全てやりたいものだと言って良い状態なのだが、残された人生の中でチャレンジできることには限りがある。上位三つくらいにまで絞り込んで、それぞれの修練方法を考え、実施していきたいと思う。