脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記Vol.134(休暇の終わりと終わらぬ「日常生活の構築」)

永年勤続に対して与えられる長期休暇は10月末をもって終了し、在宅のままながら勤務が再開となった。今回は会社の業務を離れてはいたが、ある意味会社の業務以上に負担の大きい「引っ越し」の諸作業に忙殺されていたため、「仕事が始まる」ということに関してのストレスはあまり感じなかった。11/1に会社PCのメールボックスを開けてみたら、未読メールが1500通以上もあっていきなりでバナを挫かれた感はあったが…。まあ、半月も休んでりゃそのくらいは溜まるわ、とすぐに気を持ち直した。

 

在宅勤務で二日「リハビリ」できたことは大きい。これで休暇明け初日からいきなり長距離通勤するという状況だったら、その時点で辞職することを真剣に考えてしまっていただろう。この辺は異肉なことに「コロナ様様」ではある。在宅勤務に関する世間の「閾値」を大幅に下げてくれたという意味においてはまさに怪我の功名だった。とはいえ明日の休暇後初出社を考えると今から憂鬱は募るのだが…。

 

荷解きはまだまだ終わらない。書斎と食品庫、キッチン、トイレ、バス、洗面所、玄関など一応形になった場所は増えたが、居間と一階の小さな納戸、二階の大きな納戸とクローゼットという「大物」がまだ整っていない。特に二階の納戸とクローゼットは新居の快適さに大いに関わる部分なのでやっつけに終わらせる訳にはいかない。私の仕事が始まってしまったこともあり、結局年内一杯くらいはかかってしまうのではないだろうか?終の住処ゆえ、時間はいくらかけても構わないというのは大きなメリットだが、目に見えているところにいつまでもノイズが存在しているというのは思いの外ストレスがでかい。とにかく、段ボール箱だけはなる早で処理してしまいたい。まだまだ必要なものが簡単には見つからない状態なのだ。私の髭剃りや、整髪料の類などの行方は杳として知れず、したがって私は先週の木曜に床屋に行って以降、髭は伸び放題だ。流石に明朝の出社までには髭は一度剃らないとまずい。本日の最優先事項は髭剃りの探索である。

 

さて、引っ越しを機に買い換えることになった洗濯機で一悶着。実家で使っているものより、現在当家が使っているものの方が購入年度が後であることが判明したため、母が、現在の当家の使用機を実家で使うと言い出したのだ。現在の使用機は新規に購入した機器の搬入とともに下取りに出す段取りになっていたが、母は自分が使っているものよりも新しいものが、下手すれば廃棄処分になるかも知れないという事態に我慢がならなかったようだ。

「親戚に軽トラ借りて取りに行くから、それまで軒先にでも置いておいておくれ」

「嫌だよ。引っ越してきたばかりでみっともない。それに仮に置いとくにしてもいつになったら取りに来るの?で、実家には誰が運び込んで、誰が取り付けるの?」
「…そりゃ、私が運ぶし、取り付けは親戚に頼むよ」

「そんなもん、一人で運べるわけないだろう。それに親戚に頼むったって、その親戚だって忙しいんだよ(偶然その親戚も家を新築して引っ越しにかか患っている真っ最中)。もったいないって気持ちはわかるけど、手間と時間と、(運ぶ際の怪我とか、家に傷をつけてしまうなどの)危険なことだってあるんだよ。それを考えたら、お金が幾らかでも返ってくるかも知れない引き取りにしてしまう方がいいんだって」
「…そうかい…」

 

私の説得で一旦は引き下がったが、「もったいない」の炎は明らかに消えていない状態だった。

「どうしてももったいないっていうんだったら新品キャンセルしようか?現行の機器だってまだ使えるのは事実なんだし…」とは最高権力者様の弁。絶対に自分が運ぶとか言い出したら、それもまたやむなしだなと思っていた矢先、

 

「洗濯機だけどね、友達の息子さんが全部処理してくれるって」

 

と母が勝ち誇った口調で話し始めた。言い忘れたが、現在は母の気持ちの張りを保つため、ほぼ毎日夕食は母に作ってもらうことにし、実家で食卓を囲んでいるのだが、その席上でのお話である。

 

「いまお前の家にある機器はここ(実家)にもってきて、今ここで使ってるやつはその友人にあげることにしたの」

 

たまたまではあるが、別件で納入の電器屋から電話がかかってきた際に、現行の機器を実家に移動→実家に設置ののち、実家にある機器を下取り、という処理方法が可能かどうかを聞き、それが不可能であることを確認していた私は、

 

電器屋は、自分の店で買ってもいないものを移動はしてくれないし設置も請け負わないって言ってたよ。実家の機器を誰が取り外して、で、ウチの機器を誰が実家に取り付けるの?」

 

「友人の息子さんはそういう細工が得意で電化製品の修理も自分でやっちゃうくらいの人なんだよ。聞いてみたら、全部やってくれるんだって」

 

こういう時の母親の執念は凄まじい。まあ、確かにもったいないお話ではあったので、有効活用に繋がるのは喜ばしいのだが、友人の息子さんにそこまで頼っていいものなのかどうかについては少々疑問は残る。お礼だなんだを考えると、結局割高なコストになってしまうのではないかという気もするが、今後のことを考えて、何が起ころうとも、一旦は母親のいう通りに進めてみて「学習」してもらうというのもいいかも知れないと思い直した。今後、こんな大きなモノの廃棄だ何だというお話はしばらくは発生しそうもないがね(苦笑)。