脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記118(身辺雑事の続き)

過日、新居に関しての打ち合わせで帰省。同時に出来上がり具合も見てきた。

 

今回の目玉は、二階部分を見ることができたこと。私の念願だった書斎、寝室、納戸、ウオークインクローゼットなどがある。

 

書斎は4畳半ほどの広さで、まだ机も書棚も作り付けられてはいないが、大体のイメージを掴むことができた。部屋の角の部分にモニターを置いて、その前には一足先に買った「高級」なデスクチェアーを置いて。macminiはこの辺り、スキャナーはこの辺り、プリンターはココ、と。書棚の一番手の届きやすい場所には書類やらマニュアルの類を置いて、筒井康隆全集はこの辺り、ラグビー関連書籍はこの辺りに集めて、と。しばし、ごく近い未来に出現する、私だけの小宇宙の地図に心を飛ばした。

 

現実に戻されたのは、暑さ。当然のことながらまだ空調なんか取り付けてない状態だし、窓を開け放っても、そもそもの外気がクソ暑い。しかも熱気が溜まる二階部分だ。顔から汗が滴るような状態になったために、一旦空想世界に飛んでいた心を現実世界に戻し、ついでに、外構、内装などの細かい打ち合わせを済ませた。

 

あと1ヶ月で、あのクソ暑い空間が快適な生活環境に変わるのだ。テンションだけは爆上がりした。

 

ところで、今回の帰省は、現住所、郷里ともに緊急事態宣言発出地域ということで、必要最低限の移動ですます予定でいたのだが、帰省当日の朝になって母から電話。

「今日の通院はどうする?もう薬がないんだけど」

え?え?え?医者が盆休みに入ることも考慮して、盆休み前に通院し、9月いっぱいくらいまではもつだけの処方を受けたのではなかったか?そんな疑問を母にぶつけてみたのだが、母は頑として「薬がない」と言い張る。うーん。この辺は一緒に住んでいないことの弱み。それなりの時間をかけて実家に赴いて「在庫」を確認しないと反論ができない。当日は土曜日だったが、通院先の診療時間を調べてみたら、午後も診察してくれているとのことだったので、新居の打ち合わせの後に通院するということで、母を納得させた。

 

で、それでも慌ただしい心持ちのまま、郷里に向けてのドライブ開始。一時間ほどかけて、実家近くのインターチェンジまでの距離表示のプレートが高速道路上に出現し始めた頃に、最高権力者様のスマホに母から入電。「薬はあったよ」とのことだった。どうやら、いつも薬を置いておくのとは別の箱(ただしその箱はいつもの箱のすぐ隣にある)に入れておいたのをすっかり忘れてしまっていたのだそうだ。何か別の探し物をしていて見つけたらしい。私も最高権力者様も苦笑い。出発直前の慌ただしさは全くの無駄になったのだ。やれやれ。

 

今回は苦笑い程度で済んだが、今後はこういう勘違いとか思い込みが進行していくのだろうな、と思わざるを得ない。まあ、そういうエラーが重大な事態に陥ることを防ぐために郷里に帰ることを決めたのだから、ある意味、目的に叶った「衰え」の発露ではあったが(笑)。こうした衰えの坂は決して上向くことはない。ただその傾斜をなるべく緩くしていくことしかできないのだ。家ができるという嬉しさの反面には常にこの重苦しい現実が存在している。

重苦しい現実といえば、郷里での再就職。役所への転職が叶わなかった愚痴については先日投稿した。忿懣やる方ないとはいえ、今後の人生どう転ぶかわかったもんじゃないから、情報収集しておくに越したことはないと思い、求人サイトに登録だけはしておいた。

で、登録後に届いた求人情報を見てみたのだが、まあ、労働集約型の業務ばかり。しかも低賃金。わかっていたこととはいえ、自分の理想とはかけ離れている求人ばかりで、文字通り愕然とした。働き方改革だの、中高年のスキル活用だのの華々しい文字は踊っていても、現実なんざこんなもんだ。週に数度長時間移動を強いられるとはいえ、現在の職場に留まることに越したことはないという結論に達してしまわざるを得ない。人材の流動化なんてのはまだまだ夢物語なんだな、ってのを痛感した。

 

とはいえ、今の業務とは全くかけ離れた職業、例えば農業法人への就職なんてのにはちょっと興味を惹かれた。どうせ田舎に引っ込むのなら、田舎でしかできない仕事に従事するってのは一つの考え方ではある。

全ての不満や不安を一掃できるのは、文筆家として生計を立てられるようにすること。そのための課題は多々あるが、そのうちの一つは、このブログをもっと多くの人に楽しんでもらえるような内容のあるものにすること。何事も精進だ。