脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記115(お題に乗っかって「好きなスポーツ」について書いてみる)

今週のお題「好きなスポーツ」

 

答えばズバリ。

 

ラグビー

 

です。

 

このスポーツとの出会いは、高校1年の冬。通っていた高校は男子校で、体育の冬場のメニューはラグビーだった。1年生と2・3年生に分けて、クラスマッチも行われていた。

 

ここで思いっきりハマってしまった。一応通っていた高校は「進学校」とか言われていたので、運動系の部活をやっている奴が少なめだった。私は3年間剣道を続けたし、毎日往復20km以上チャリンコを漕いで通学したので、生まれついての肥満体ではあったが、相対的に運動は「できる」方の人間だった。で、当時ラグビーってのは体のデカさは、「一つの技術だ」というくらい重視されるスポーツだった。今はただ単に体がデカイだけでは通用しない時代になったが、当時の、楕円球に触れたのがほぼ初めての人間ばかりの集団の中では、100kg近い体重の人間なら、50mを6秒台で走れれば立派な凶器になった。

 

ボールを持てば2,3人は跳ね飛ばすのが当たり前、跳ね飛ばすたびに賞賛のどよめき声を浴びていればそりゃ天狗にもなるし、ラグビーというスポーツが楽しくもなる。自ら最大のウイークポイントと認識していた肥満体が最大の武器となる舞台だったのだ。ぶちかましで強引に前進することもあれば、スピードで相手の防御ラインを置き去りにしてトライしたこともあった。クラスマッチではトライこそなかったが、多数の敵方選手を保健室、または医者送りにした。骨折させた奴が一人、前歯を二本欠いた奴が一人、打ち身やら挫傷なんかはコンタクトしたやつほとんど全てと言って良い状態だった。当時流行した映画の決め台詞でいえば「カ・イ・カ・ン!」とでもいうべき気分を体育の時間やクラスマッチの度に味わっていたのだ。ここまでラグビーに魅せられれば、ラグビー部に入部して、熱血ラグビー野郎が一人誕生してもおかしくはないのだが、当時の私にはラグビー部入部という選択肢はなかった。

 

当時は中学から続けていた剣道が最も打ち込んだスポーツで、最終的にレギュラーを獲得できるまでになっていたので、剣道部を辞めることなど考えもしなかった。こちらはこちらで、県内でも強豪とされる高校と互角に戦えるくらいの実力を持つチームだったのだ。その中でドンけつのお情けレギュラーではなく、勝率だって上位だったのだ。

 

もう一つ、野球部とラグビー部は進学校にもかかわらず、練習時間が長かった。夜遅くまで練習し、クタクタになった体でさらに勉強するなどという毎日は想像できなかったし、実際におそらく挫折してしまっただろうと思う。なんだかんだ言っても、高校生活の最大の目的は「いい大学に入ること」だったので、当時の私には勉強の時間を犠牲にしてまでスポーツするなどということは考えられなかった。とはいえ、毎日死に物狂いで勉強したわけでもなく、無駄に過ごした時間も長かったが(苦笑)。

 

大学に入って、ようやくラグビーを本格的にやる気になった。とは言ってもやはりほんちゃんのラグビー部は毎日キツい練習に追われるので、同好会ではあったが。剣道はたまたま同じ大学に進学したライバルチームの大体同じくらいの実力の選手が剣道部に入部早々、現役選手ではなく、主務となったことから、そのレベルの高さを痛感し、実際に稽古場をみるまでもなく諦めた。体育の授業で、経験者トーナメントで優勝したくらいが、剣道部出身者の面目躍如たることだった。おかげで体育の授業だけは「優」をもらえた(笑)。

 

というわけで、大学入学以来30年以上もラグビーをやり続けている。もちろん、命を削るようなギリギリの高みでプレーしたことなどはないが、それでも命を張っても惜しくないと思える試合はいくつか経験した。日常生活、とりわけ会社の仕事に関しては、すぐに諦めてしまうが、ラグビーに関しては、どんな劣勢にたっても、その時その時で自分にできる最大限のプレーを真剣にやり続けてきた。例外も多々あるけどね(笑)。

頚椎の怪我でスクラムが組めなくなってしまった44歳まで現役としてクラブチーム選手権に出場し、そこから4年ほどのブランクを経て、現在はシニアチームで、まだプレーしている。我ながら、こんな歳までプレーし続けるとは思わなかったし、それこそヨボヨボしたお爺さんたちが飽きもせず楕円球を追いかけるシニアチームの存在にも驚いた。これからあとどれだけの年数プレーできるのかはわからないが、試合に備えてのトレーニングが苦痛にならない限りは現役であり続けようと思う。何しろ、私がかつて所属したチームの先達には95歳まで現役を続けた方がいらっしゃるのだ。

 

さて、ラグビーはやるのも好きだが観るのも好きだ。最近はCSで、国内の有力チームの試合のみならず、国際試合も多数放映するようになったので、楽しみが増えた。将来的にラグビーに関する文筆活動も視野に入れている身にとっては、生活の糧と働きがいにつながるかもしれない。ただ試合のプレーをなぞるだけではなく、ヘボながら経験した身からの視点でラグビーというスポーツの魅力を発信していけたら良いな、と漠然と考えている。そういう意味でもラグビーなしの生活は考えられない立派な中毒者になってしまっている(笑)。