脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記113(連休三日目の徒然)

なんの安全性の担保もないまま、感染者が増大しているのを尻目に、ついに東京五輪が開幕してしまった。世界的なイベントに乗っかって、世界から多数の人々を呼び込み、たっぷりとお金を落としていってもらうという、実利的な側面からだけ言えば、すでに現状での開催は失敗に終わっていると言えるのだが、組織委員会、国、都は強行開催することで、なんとかして「五輪は成功」という名ばかりの既成事実を作り上げようとしている。開催して、乗り切ってしまえば、あとはなんとでも取り繕える、という姿勢がミエミエで不快なことこの上ないのだが、競技に出場する選手にはぜひとも頑張っていただきたい。今回のコロナ禍と選手は全くの無関係。一時期、選手に直接出場辞退を求めたり、開催に反対するよう求めたりする動きが見られたが、大会そのものは選手のものであっても、開催可否の権限は選手にはないのだから、明らかに的外れな行動であったように思う。

 

で、なんだかんだ言っても、TVで放映していて、日本選手が出場していれば観てしまう。朝から、特に集中して観ていたわけではないものの、習慣として垂れ流しになっているリビングのTVで、男子のホッケー、女子のテコンドー、女子バドミントン、そして柔道などを観続けてしまっているし、日本の選手やチームが勝てば喜んではいる。こういうことが積み重なっていくと、「なんだかんだ言っても、開催してよかった。日本人選手も活躍したし…」という情動に流された思考停止状態になってしまうので、それだけは避けるよう意識していきたいと思う。まあ、男女の7人制ラグビーだけは集中して観てしまうとは思うが…。

 

にしても、五輪の特別編成で、当家の定番視聴番組が飛ばされてしまうのはちょっと悔しい。

 

二度目のワクチン接種から二日。前回は接種後二日で出た頭痛などの副反応もなく、モデルナアームも解消したので、今朝はウォーキングを敢行。流石に近所の公園をぐるぐる回るのも飽きたので、ちょっと離れたさらに大きな公園まで歩くことにした。

 

6年前と、7年前の休職時は、毎朝、いろんなことを考えながら歩いていくうちにいつの間にか無心にただ歩いていることに気づく、なんてな状態になったっけ。休職は愉快な経験ではなかったが、ある意味、禅で悟りを開いたかのような気持ちになれたことだけは収穫だった。去年は、外出することが一時期は恐怖ですらあったのと、それをいいことにすっかり怠け癖がついてしまったため、ほとんどウォーキングなんぞしなかったが、今年はかなりの日数歩いた。繁華街から歩いて帰宅するということにも何度か挑戦したし。食事制限とウォーキングとで、ここのところ立て続けにしばらく会わなかった人から「痩せた」と言われたのも励みになっている。

 

そういえば、現住所近辺の風景も見納めになるんだなぁ。10月からはウォーキングの舞台は、見渡す限りの田んぼの中に細々と存在する道になるんだ。アスファルトの照り返しもなければ、自動車の排気ガスを吸い込むことも少なくはなるが、その分虫刺されとかには注意しないといけなくなる。

 

五輪といえば、さまざまにいちゃもんのついた開会式は無事行われたようだ。

 

NBCの都合で、夜遅くに開催されたイベントなんぞ見る気にもならなかったので、ブログネタにすべく映画を観ていたのだが、漏れ聞くところによると、入場の行進曲にはゲームのBGMが数多く使われたらしい。現在の40代以下の年代は、コンピュータゲームへの親和度が高いとみえて、概ね好意的な意見が多かった。前回のリオ五輪の閉会式にあべマリオが登場したことを含め、現代日本の「常識」の中にはゲームが大きく影響しているようだ。そして、日本のゲームの影響は今や世界全体に及んでいる。電気機器から出発したソニーが、すでに大きくゲームや映像などのソフト関連に舵を切ったのはその一つの象徴だ。そして、この開会式も「これからの日本のウリはソフトですよ!!」というのを改めて世界中に表明することとなった。残りの人生でこういう風潮にキャッチアップしていくのは容易なことではない。やれやれ。