脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記103(ちょっとした時事ネタとお題も少々)

今週のお題「そうめん」

 

外出の自粛が叫ばれる状況は変わらないが、いつの間にか月日は経過するもので、コロナ禍下で二度目の夏を迎えようとしている。

 

これからの時期は、暑さに当てられて、食欲が落ちる方が多いということで、冷たくして食べるのが一般的で、しかもツルツルと喉越しよく食べることのできる、そうめんの需要は高まるということではてなブログさんもお題を選定したのだろう。

 

では「冷麦」の立場はどうなるのか?細めのうどんの立場はどうなるのか?

 

そうめんに限らず、冷麦も細めのうどんも(いや太いうどんも然りだ!!)冷たくて喉越しが爽快である食物に変わりはないはずだ。なぜそうめんだけが夏の代表的な食品として持てはやされるのか?これはイメージ戦略の上手さとしか言いようがない。そもそも、うどんと冷麦とそうめんを分ける基準はたった一つ、麺の太さだけなのだ。

JAS日本農林規格)の規定によれば、麺の直径が1.3mm未満のものがそうめん、1.3mm 〜1.7mmのものが冷麦、1.7mm以上のものがうどんとなるそうだ。世の中には、「冷麦は麺を打つときに油を使うが、そうめんは使わない。だから漢字で書くと『素麺』となる」とか、「そうめんは麺生地を捻りながら伸ばしていくので、麺の中には空洞がある」などの規定の仕方もあるようだが、現行のJASの定義では麺の太さのみが判断基準なのである。仕事の関係で知り合った、そうめんの有名なメーカーの方に伺ったのだから間違いない!!

 

ヒネクレ者の私としては世間一般のそうめん偏重の雰囲気には迎合したくないので、あえて、暑い時期は冷麦やうどんを食すことが多かった。

 

今年は、冷たい「白い」麺類が食卓に姿を現す機会そのものが激減しそうだ。理由は、私に糖尿病の疑いがあることだ。精白された小麦から作られる麺類はその太さのいかんにかかわらず、食後の血糖値の急激な上昇を招く。しかも喉越しがよく、するする入ってしまうために、ついつい量を過ごしてしまうし、また消化も良いのですぐに腹が減ってしまう。

 

減量と、それに伴う糖質制限を試みている身にとっては最悪と言って良い食物なのだ。回数を増やすどころか、それこそ「たまにはいいか」くらいの頻度に止めるべきで、「夏の在宅勤務時の昼食の定番にしよう」などとは胃に穴が空いても言えない状態なのである。

 

大体において、私は、夏場に食欲が落ちるようなヤワな消化器系を持ち合わせていない。むしろ「夏バテを防ぐためだ」などと称して、平常時よりも飯を多く食っていたくらいだ。冷たくて喉越しの良いそうめんなどは、学生時代はそれこそ一度に500g以上茹でては一気食いしていたものだ。もはやそんなことは望むべくもないが(苦笑)。

 

散々そうめんをディスっておいてなんだが、最後に私が好むそうめんの食い方を紹介しておこう。それは焼きそうめんだ。茹でて麺つゆつけて食うのに飽きた際に試してみて、そこそこに仕上がったので、しばらく常食していた。

作り方は至って簡単。好みの肉と野菜を切り揃えて、ごま油で炒め、最後に茹でたそうめんを加えて、麺つゆで味付けするというものだ。味は、焼うどんそのもの。麺つゆでなく、ナンプラーなどを加えれば、ビーフン風になるし、ウスターソースなどで味付けすればソース焼きそば風になる。ケチャップならナポリタン風だし、麺つゆベースにカレーパウダーを加えるのもいい。いずれの場合も、麺は博多ラーメンでいうところのバリ固くらいの茹で加減にしておくことがコツ。まあ、茹ですぎて余ってしまった際のリメイクにも応用可能ではあるがね。

 

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長の「緊急事態宣言下での五輪開催は絶対避けるべきだ」という趣旨の発言、いわゆる「尾身の乱」が波紋を呼んでいる。

 

「尾身会長は五輪の開催の可否を決める立場にない」とする自民党幹部氏やら、「自主研究の成果発表」と小学生の夏休みの宿題程度に扱った田村厚労大臣、「違う地平からの発言」として無視を決め込もうとする丸川五輪担当相…。いずれも開催ありきの発言で、反対意見を力で押さえ込もうとする意図がミエミエだ。

 

確かに、尾身氏には五輪開催の可否を決める権限はない。しかし、尾身氏を分科会に招いた意図は、感染症の専門家として、現状をどう把握し、対策を打っていくのかについて助言を得るためだったはずだ。その専門家が「避けるべき」と判断したというのに、なぜ政府与党はその意見を無視しようとするのか?

 

日本という国のメンツのためか?国民の健康と引き換えにしなければならないメンツなら、そんなもん、福島原発で貯められている汚染水の中にでも叩き込め!

 

大金主元のNBCから莫大な補償金を求められるからか?だとすればまずはIOCを巻き込んで、今回のこの事態が予測もし得なかった天変地異であることを主張して、補償金について交渉すべきだ。その上で、今やるべきは、主体が国になるのか都になるのかはわからないが、裁判の場などで徹底的に戦うくらいの覚悟を持ってその準備を進めていくことではないのか?

 

のらりくらりと結論をさけ、先延ばしにするのは与野党を問わない政治家の「本能」ではあるが、先延ばしできる期限まで既に1ヶ月半しかない。今腰を上げずにいつあげるというのか?

 

やる?やらない?の議論ではなく、やらないと決定して、その後どういう手段で損害を最小限に止めるかが、今やるべき議論である。首相は「安全安心を第一に開催」と繰り返し述べているが、五輪開催そのものが安全安心な事態ではないのだ。