脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記97(GWあれこれ)

今年のGWも後半戦。現時点であと二日も休みがあると考えられることは、非常に喜ばしいのだが、明後日の夜の憂鬱さはおそらくかつてないほどに重くなるだろう。何しろ今回は気晴らしらしい気晴らしができなかったのだ。

 

そんなことを言いながら、前半には帰省した。母親を通院させるためだ。車の運転をさせないというのも目的の一つだが、それ以上に、実際の日常の行動で実践させるよう言い含めるため、医師の助言を一緒に聞くというのが大きな目的だ。

 

本当はいろんな刺激を脳に与えるために、料理をさせるというのが一番いいそうなのだが、本人には全くやる気がない。朝と晩は食事を一緒に摂る友人がいてその方に作ってもらっているし、昼は出来合いのもので済ます、という生活パターンを何年も続けているため、家事をするという習慣がなくなってしまったようだ。医師からも自分で料理をすることを推奨されているし、特に夜間に車の運転をさせるのが不安であるため、なんとか自炊の習慣を根付かせたいのだが…。

 

今回の帰省中の食事も結局は当家の最高権力者様が担当した。「今後は、例えば『稲荷寿司が食べたい』みたいに、あんまり手のかからないものをあらかじめ作ってもらっておくように頼んでみるといいかも」というのが最高権力者様の提案。試してみる価値はありそうだ。「じゃ、どこかで買ってきて」と言われてしまう可能性も否定し得ないが。

 

さて、今回の帰省の最大の目的は、姪っ子ちゃんと遊んでくることだった。先月の中旬に1歳の誕生日を迎えたばかりの姪っ子ちゃんは、まだ歩けないし、喋りもしないのだが、実に色々な表情を見せてくれるし、かなりはっきりとした意思を示すようにもなった。上下に歯が生えたので、乳児用の菓子などもかじれるようになったし。叔父バカ満開ではあるがとにかく可愛いのだ!!

 

特に私は、普段家ではほとんど誰もやってくれない、力技(高い高い、とか横抱きにして、パパやママに空中から接近させるなど)を繰り出すので、気に入ってもらえたようだ。今回の訪問では、部屋に入った瞬間から、ずっと見つめられてしまった。一気に嬉しくなってしまったバカ叔父さんは、一所懸命に力技を使う。姪っ子ちゃんはキャッキャ、キャッキャと笑うのだが、この笑顔が実に素晴らしい。どんな美女に微笑みかけられたって、君の笑顔には叶わないんだよ、姪っ子ちゃん!!

 

困るのは、すぐに汗だくになってしまうこと。当家の母親などは「赤ん坊抱っこするのは湯たんぽ抱えてるようなもんだ」などと形容するのだが、幼児の体温は大人より少々高いために、ちょっと抱えて高い高いの10回も繰り返せば、すぐに汗だくだ。で、流石に汗を拭こうと、別の人に渡そうとすると、姪っ子ちゃんは、私の服をグッとつかんで離さないのだ。まさしく心を鷲掴みするような、彼女の「ギュ」は私にとっては世の中のどの薬物よりも強烈な喜びを与えてくれる。それでも彼女に私の加齢臭と脂肪分に満ちた汗を浴びせてしまう訳にはいかないので、なんとかママに抱っこを代わってもらって汗を拭くのだが、その間もずっと瞳をそらさずに私を見つめてくれるのだ。この状態を愛おしいと言わずして何を愛おしいというのか。汗を拭うのもそこそこにまた抱っこして力技に勤しむ事になる。

 

まだ体重は10kgをほんの少し超えたところだそうで、その程度なら、片手で上げ下げしていたダンベルよりかなり軽いので、負荷は大したことはないのだが、暑さに耐えることと、持久力を要求されるのが姪っ子ちゃんとの至福の時間。あの笑顔と「ギュ」を思い出すと、会いたさが募ってしまう。確かにこんな至福の時が待っているのなら、仕事が嫌いもヘッタクレもなく、頑張ってしまうよなぁ…、とほんの少し親の気持ちというのを理解した気はする。これからますます表情が豊かになる姪っ子ちゃんと過ごす時間は楽しみだ。

 

連休突入後、毎日10000歩以上歩いている。早朝、近所の公園を5周ほどするとちょうどそのくらいの歩数になる。早朝の清々しい空気の中、好きな音楽を聴きながら、そして季節の移ろいを感じる植物の変化を眺めながら歩くのは気持ちがいい。ぼーっとしながら歩いていると、文章のネタがふと浮かんできたりもする。去年のこの時期は、毎日早く起きてはいたものの、外出禁忌の空気に押されて、何もせずに無為に過ごしていたので、こうした感覚を忘れていた。おかげで、運動不足状態を生じ、生活習慣病の初期段階と診断されてしまった。これからは毎朝のウォーキングを習慣化し、徐々にジョギングも取り入れて行こうと思う。まだシニアラグビーの現役を諦めた訳じゃないし、向上を目指さないことには、加齢による衰えを食い止めることはできない。カラダが健康じゃないと、ろくに働いてもいないアタマの方もさびつくし、精神衛生上も良くない。在宅勤務中はとにかく歩こう。

 

連休中、地元の企業に就職している友人と久しぶりに会った。お互いの近況を語り合うだけで、あっという間に一時間が過ぎて行った。まあ、空白期間については、今後私が田舎に帰れば埋めていく時間はそれなりに持つことができるだろう。その会話の中でポロリと漏れ聞いたのが、地元の自治体がミドルやシニアを対象とした求人を行っているということ。ちょうどいい機会でもあるので、チャレンジしてみようと本気で考えている。どうせこれから生活の拠点は郷里になるのだし、現在在籍中の企業では、またどこかに飛ばされる可能性もある。せっかく、新居を建てたというのに、その新居に落ち着いて住まうこともできない状態にされてしまうのは嫌だ。もう「出世」の見込みだってないんだし、余計な苦労を背負い込むのは願い下げだが、在籍していれば命令を断る訳にはいけないのがサラリーマンの宿命。だったら、さっさと逃げてしまうのも一興だ。リモートワークに対して、社会全体のハードルが下がったこともあり、例えば、今後文筆業で食っていくにしても、田舎暮らしで、必要な時にお江戸に出ていく、などという形態も可能になった。

 

なんてなことを考えたり、実際にいろんなことをやったりしながら、ステイホームで過ごしているのが今年のGW。明日か明後日は、気が向けば、うどんを打ってみたいとも思ってはいる。