脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記91(病気とプロ野球開幕と大相撲)

先日受診した人間ドックの結果が返ってきた。概ね良好だったのだが、一つだけ要検査項目があった。糖尿病の疑いありだというのだ。

 

心当たりはありまくりだ。外出もままならなかったゆえ、ここ一年ばかり、ジムや外でまとまったトレーニングをする機会は皆無。簡易なチャリンコマシーンは定期的に漕いではいたものの、明らかに運動不足。その上飲酒の頻度が増し、それに伴って、夕食とは別に高カロリーなつまみを食う機会も増えた。罹患要素は有り余っている(苦笑)。

 

かかりつけの内科医に診断結果を見せたところ、ちょうど人間ドックの直前に受けた血液検査と尿検査でも糖尿の疑いが強く出ていたということもあり、専門の医者を受診することを勧められた。言われることは大体わかっているつもりだ。何しろ肥満体との付き合いは半世紀に及んでいるのだ。摂取カロリーを抑えることと、消費カロリーを増やすこと。その結果としての減量という方針が示され、具体的な食事メニューや運動メニューが提示されるってことになるだろう。今までは「恐れ」だったが、今回は「疑いが濃厚」あるいは「発生初期」という判断になると思う。ここ数年、先送りしてきた根本的対策に取り組むことを否応なしに突きつけられたことになる。政治家や役人が問題を先送りする気持ちが多少なりともわかったような気がするが、「実害」を受けるのが自分であることを考えれば真剣に取り組まざるを得まい。そんなわけで、昨日は久々にウォーキングを行った。花粉が邪魔だが、春の陽気の中歩くのは悪いものではない。できることから始めていこうと思う。

 

プロ野球が開幕した。我が読売ジャイアンツDeNA相手に開幕二連勝と好調な滑り出しで何よりではある。ただし、問題は多い。

 

まずは投手陣。相手は外国人がいない、いわば飛車角落ちのDeNA打線なのに、初戦7点、二戦目5点はいかにも点を取られすぎ。開幕投手の菅野、中継ぎの鎌谷、ビエイラは大いに反省して欲しい。またストッパーの中川も、ピシャリとおさえてほしい場面で点を取られるなど、いきなり不安を露呈した。

 

打線も、よく打ってはいるが、あと一本が出ていない。例えば開幕戦。初回に3点とってなおも無死満塁としたのにそこからは無得点に終わった。あそこで一本打てなかった大城は大いに反省すべき。その次の打席で放った3ランホームランは大したものだが、初回の場面であと一本出ていれば相手のエース濱口に「一死も取れずにノックアウト」という不名誉かつ、シーズンを通してダメージを与えておける大きな傷を負わすことができていたはずだ。こういう、徹底的に叩くところは叩くという厳しさこそが、隙のなさに繋がり、ひいてはソフトバンクの打倒につながるとも思う。

また初戦に関しては、梶谷の人的補償DeNAに移籍した田中俊太に、見事に「巨人を見返す」という物語性を与えてしまった。DeNAの7点のうち6点は田中の打点、しかも最終回の土壇場で同点打を打たれるという大活躍は、アンチ巨人の皆様の喝采をさらったことだろう。土壇場の一打が逆転打でなくて良かった。そしてこの試合を亀井の代打サヨナラホームランで劇的に勝てて良かった。あそこで田中に逆転打を打たれて負けていたら、それこそ巨人が大きく後を引く大怪我を負ったことだろう。今後も田中俊太には要注意である。

 

大相撲の春場所は、千秋楽を前に、大関復帰をほぼ確実にしている照ノ富士が単独で首位に立った。一旦序二段まで落ちてからのこの復活劇は大いに賞賛されるべきだ。彼の苦しみは常人には想像もつかないとてつもなく大きいものだっただろうし、そこから這い上がってきた姿は、挫折を味わって失意の中にいる多くの人々に勇気を与えたであろう。

 

しかしながら、これを迎え撃つはずの現役大関陣がいかにも不甲斐ない。正代も朝乃山も直接対決で完全に圧倒されて負けた。情けないの一言だ。なかなか辞めない白鵬に珍しく同情的な記事をどこかで読んだが、その中に「後進が育っていないから辞めるに辞められない」という気持ちがあるとの記述があった。残した実績は偉大だと言っても良いが、満身創痍で年齢的にもピークを過ぎた横綱にこんなことを思わせる現役大関陣には猛省を促したい。話題にされるのが「カド番脱出」ばかりな大関には相撲ファンは皆辟易としているはずだ。常に優勝争いに絡み、次の横綱にふさわしいと皆が認めるような、強い大関の出現を強く望みたい。横綱不在の場所なら大関が優勝して当たり前のはずが、平幕優勝ばかりが出る昨今の土俵は異常な事態なのだが、当の大関陣たちはそのことを自覚しているのかどうか?うかうかしていると「次の横綱照ノ富士」になってしまうかもしれない。どん底からの復活劇という物語を背負った照ノ富士には「世論」という強力な追い風がある。そんなものをものともしない強い大関の出現を望みたいものだ。