脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記82(PCR検査とKindle Unlimitedの影響と政治家の失言)

先日、職場でPCR検査を受ける機会を得た。少量の唾液を提出するだけで良いという触れ込みだったが、それなりの量をためるには少々時間がかかった。普段唾液の出具合なんぞを気にする機会はないし、ましてや無理やり絞り出すなんて行為はほとんどない。生後10ヶ月になろうとする姪っ子ちゃんは、何が面白かったのか、一時期、唾液を盛大に口から吐き出す、という行為にはまっていたようだが…。なんだかんだで、洗面所で10分くらいかけて唾液の採取は終了。ついさっきまで口の中にあった液体なのに、非常に汚らしく感じてしまうのは何でだろう〜♪とテツandトモ風の一人ツッコミを入れながら、十重二十重と言って良い厳重な包装をして、提出。3日ほどで無事「陰性」の判定が降りた。とはいえ、今日は陰性でも明日も陰性のままであるという保証は全くない。引き続き、注意に注意を重ねるような生活は続く。まあ、会社に行かなくて済むので、今の生活の方が快適ではあるがね(笑)。

 

最近はKindle Unlimitedの対象となっている書籍ばかり読んでいる。ちょっと前までは、本屋の店頭でちょっとでも気になった本は即衝動買いだったのだが、その後は気になった本をKindleで探してDLするという行動に変わり、最近は、興味のあるワード(移住、家を建てる、ラグビー、介護など)を入力して、出てきた本を「Kindle Unlimited」というフィルターにかけて、残った本を読む、という行動様式がルーティーン化してしまった。

 

これには良い面と悪い面がある。

 

良い面は、何冊読んでも定額であるということ。買うほどの興味はないが一度試しに読んでみたい(コミックや今まで読んだことのない作家の作品)とか、限られた期間のみ必要な知識(家や地方移住に関する知識)を得るための読書なんぞはこの制度で読むに限る。モノとしての書籍の量を減らすことにもつながるし、購入金額の総量を抑えられるというメリットもある。

 

悪い面は、読もうと思って買っておいた本を読む時間がなくなることと、Kindle Unlimitedに入っていることがほぼ第一位の選択基準になってしまうこと。今までに溜め込んだ本は、モノ、データともに膨大な量となっているので、新しい本を物色する前に、まず買ってある本読め、って一人ツッコミを入れざるを得ない状態が常態化している。Kindle Unlimitedの対象であるか否かは本来本の中身とは何ら関係がないはずなのだが、ついつい同じ読むなら安く済む方、という損得勘定が働いてしまう。その結果として、重要な知識なり情報なりを習得しそびれているのではないか?という恐れも常に持っている。まあ、普通に選んで買うなりDLするなりしても、こうした「選択ミス」をしてしまう恐れは十分にあるのだが。

 

いずれにせよ、Kindle Unlimited対象か否かを重大な購入基準とすることについては、懐疑の目を持ち続けていくことが必要であろう。

 

森喜朗氏の女性蔑視発言を受けて、東京五輪のボランティアの辞退が相次いでいるが、その事態を受けての自民党の二階幹事長の発言がさらなる負の波紋を呼んでいる。

 

まあ「人の噂も75日」ってやつで、今でこそ女性蔑視発言の報道も散々なされ、それに付随して森氏を非難する論調の報道、ネットでの発言などが飛び交っているものの、この状態はそうそう長くは続かない、というのは、二階氏の経験からも、今までの社会現象についても考えあわせてみても、概ね間違いではないだろう。

しかし、これこそ、「場を弁えない」発言だった。

仲間内でなら許されても、マスコミを前にした公的な場での発言はそれ相当の重みを持つものだ。火消しどころか、火に油を注いだ上にふいごで空気を送り込むような発言だったように思う。少し経てば、今の怒りとか問題意識なんかすぐに忘れて、また別の話題に気を取られるようになるさ、って意図が透けて見える発言は国民全体を馬鹿にしたものであると言われても反論の余地はあるまい。確かに大衆は忘れっぽくはあるが、大衆が忘れてしまったらそれで終わりという問題ではないものが背後にあるのだ。しかも幹事長といえば政権のど真ん中の人間である。引退間近で、政治の中枢からは外れている森氏とは立場がまるで違う。勝てば官軍、という驕りが招いた、実に重大な失言だったように思う。安倍一強の弊害はまだこんなところに残っていたんだな。