脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記81(家買うシリーズ8と姪っ子とラグビー経験者の失言、その他)

先日、母の介護レベルの認定に、市役所から係の方が派遣されてきた。医者の見立ても、少し前に訪問を受けた保健師からも、「いますぐに介護が必要な状態ではない(自立)」と認定されるだろうとのことではあったが、一度第3者の目から冷静にみた自分自身の状態を把握しておきたい、という母の希望もあり、介護初心者である我々夫婦も「どんな感じ?」という半ば好奇心のような気持ちもあって、訪問を受けてみた次第である。

 

やってきた係の方は、マニュアルに忠実に質問をし、簡単な運動能力のチェックをした。通りいっぺんの対応ではなく、母の状況をきちんと把握しようと努めていただいていることはよくわかった。母もやや話が回りくどい上に、同じ話を何度かしてしまう(これは老化が進行する以前からの癖)ことはあったが、まあ、病的なほどに衰えているという感じはなかった。認定の結果が出るまでには1ヶ月ほどかかるそうだが、まあ、おそらく「自立」だろう。それこそ寝たきりで動けないとか、話が全く通じない、という方いるだろうし、そういう方から考えれば、ウチの母などは健常者と言って良いくらいだ。秋には近距離居住も始まることなので、それまでの期間、利用できる制度は利用していきたいと思う。

 

それにしても、係の方は、高齢者の家庭を訪問する立場であるということもあり、コロナ感染防止のためマスクを外すことができないそうで、お茶の一つも出せなかった。時節柄仕方ないとはいえ、大変だ。ペットボトルのお茶と、ホンのちょいとした土産を差し上げた。

 

新居の建築費用に関しては、基本的に手持ち資金を充てることにしてはいるが、税金の関係などで、預金をとり崩して支払うよりは、銀行でローンを組んで借り入れた方が得な場合もある、との親戚からのアドバイスもあり、現在、郷里の地銀に勤めている高校時代の友人に相談してみることにした。コイツとはお互いが就職した後も結構つるんでいたのだが、あちらは海外勤務、私は国内の僻地と勤務先が思いっきり離れてしまった10数年前からほとんど没交渉になってしまっており、最近では年賀状のやりとりさえしなくなっていた。お互いの連絡先すら知らないのだから、年賀状もへったくれも送りようがない(笑)。で、共通の友人に問い合わせてみたら、果たして現在の連絡先を知っていたので、早速かくかくしかじかと事情を述べたメールを出した。

 

すると早速メールの翌日に電話がかかってきた。現在彼は出世して、現場からは離れているが、状況を聞く限り、有効なアドバイスができる部下を紹介できそうだとのお話。持つべきものは友人である。よもやま話の中で、ご息女は私の奉職する企業とはライバル関係にあたる会社に奉職中、ご子息は昨年4月に都内の大学に入学したものの、校舎での授業は一切なく、リモート授業ばかりだったので、居住していたアパートも引き払って実家に帰ってきているなんてこともわかった。こんなところでもコロナ禍の影響か。コイツと話していると、高校時代の精神状態に戻りはするのだが、話の内容で現時点に引き戻されてしまう。向こうの方が子供がいて、親の立場での経験を積んでいるし、仕事の大きさも全く違うので、かなり「大人」になってるなぁ、という印象。いいんだ、別に、精神的に成熟していれば幸せかっていうとそうでもない気がする。いい歳こいてピーターパン症候群に罹患している私は負け惜しみを独りごちた。

 

先に述べた、母親の介護認定の日の夕刻、姪っ子ちゃんに会いにいった。この日は訪問早々「高い高い」をやってあげたのだが、少しご機嫌ななめだったようで、喜ぶどころか泣かれてしまった。姪っ子ちゃんが泣いているのをみると、胸が痛かった。比喩的な意味ではなく、本当に痛かったのだ。可哀想で胸が痛い、という経験は初めてだ。こういう経験こそが親の醍醐味なのだろうな、と思った。なお、姪っ子ちゃんは、我々の訪問中に入浴し、多少機嫌を直し、そのうちにコロッと寝てしまった。寝顔がまた素敵に可愛い。こういう顔を見せられちゃうと、お父さんとしては頑張らざるを得ないんだろうな、とも思わされた。今の当家にできることは、初節句を迎えるにあたり買い求めたという雛人形セットの費用を半額持つことくらいだ。次回は2月の末に雛祭りパーティーをやるらしいので、その時は笑顔でいてね、姪っ子ちゃん。

 

森喜朗氏の失言が散々に叩かれている。一昨年のラグビーW杯を日本に誘致し、戦績、運営ともに世界に恥じない大会にした功績は認めるし、この方の関係者が友人にいるので、悪口は書きたくないのだが、批判せざるを得ない。こういう人物が、スポーツという一側面とはいえ、日本を代表する人物でいることは、正直言って恥ずかしい。彼の言葉をもじった「#弁えない女」というワードが一時トレンドワードとして沸騰していたが、場を弁えていないのは森氏本人であろう。酒の上での与太話か、せいぜい内輪の会合の際のジョークの一つでいうのならまだわかるが、公的な場で堂々と言い放って、しかも本人が全く問題だと思っていないところが大きな問題だ。余計なことを言いさえしなければ、少なくともラグビーW杯「は」成功に導いた(その陰でひどい目にあった人々が少なからずいるということはあっても)人物として記憶に残ったんだけどねぇ…。おそらく、「表舞台」最後の晴れ姿になるはずが、思いっきり「晩節を汚す」結果になってしまった。もっとも、この方の最盛期、すなわち総理在職中もロクなことをやらなかったというイメージしかないが(笑)。コロナの影響で五輪開催が危ぶまれる中で、いろんな調整におわれる苛立ちがなさせた失態だったんだろうと、多少フォローじみたことを書いておく。なにしろ、知り合いの「親分」だし、その知り合いと仲が悪くなるようなことにはなりたくないので。