脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記76(家買うシリーズ2とその他もろもろ)

巣ごもり生活が始まって以来、朝起きて最初の作業は、ベランダのハーブ類への水やりだ。洗濯乾燥機兼除湿機のタンクに溜まった水をジョウロに移し替えて、プランターの上からたっぷりと注ぐ。注いだ瞬間に、ふっと花の淡い香りが漂う。科学的に考えると、水分が与えられたことによる植物の生理反応ということになるのだろうが、情緒的には花が「水をいただいた、ほんのお礼です」とでも語りかけてきてくれているように思う。こういう、勝手な思い込みによる想像の飛翔とでもいうべき精神作用こそが人間を人間たらしめているものなのだろう。勝手な思い込みが人間そのものに向くと、ストーカーなどの悲劇が起こったりする副作用もあるが(苦笑)、いろんな場面場面での機微みたいなものを感じ取れる感受性は養っておきたいと思う。

 

年末にあたり、部署で、英語の成績表彰が行われた。基準はいくつかあるが、最も代表的なものは、当初の申告よりTOEICの点数が100点以上アップした、というもの。私がアドバイザーを申しつかったグループでは一人表彰者が出た。主にはその自人物自身の努力によるものだが、一応、私の指導が一つのきっかけになったとは言ってくれている。で、私がもっとも嫌っている腐り脳弱り毛根マッスルバカはどの基準に関しても、全く箸にも棒にもかからずだった。「自分でやります」などと宣言したが、見事に何もやってないことが露呈したわけだ。なお、このバカは「皆が頑張っている姿を見ることで自分の励みになり、やる気に繋がります」などという一見もっともらしいことも言っていたが、この結果を見て奮起する気になったのかどうか?私は何のハゲみ、いや励みにもならなかった方に2万点(何の点だ?)賭ける。来年はまたグループ分けが変わるらしいが、私はこいつと同じグループになることは断固拒否するつもりだし、同じグループになっても「みんなで学習する」とかヌカす場には一切関わらないつもりだ。他人に言われてやるんじゃなく、自身の中から湧き上がってきたモチベーションでやるからこそ、学びが身につくのだ。それを理解しようともせず、したがって実行もしないバカと「勉強」したって時間の無駄だ。バカはいつまででも一人でバカのままいろ!!

 

移住を考える際にまずやるべきことは何か?答えは今ある手持ち品の徹底的な削減だ。新しい家には新しい家の間取りにあったモノをはめ込むべきで、現在も含め、過去の住宅事情の中で買い求めた品を無理矢理挿入しようとしても齟齬が生じるばかりだ。とはいえ、最高権力者さまが嫁入り道具として買い求めた大きな箪笥や、大塚家具にまだ企業価値があった頃に買い求めたアンティーク家具などは、記念碑的な意味合いも込めて取っておかざるを得ないので、そうした事情を全て総合して取捨選択していかなければならない。

 

家具や電化製品などの大物以外にも、私にとっては最大の削減対象物品がある。それは、「本」である。今でこそ、電子書籍の採用で物体としての本を買うのはそれこそ年にホンの数冊にはなったが、10年くらい前までは、読書と同レベルで「本を買う」という行為に魅せられており(モノが電子版の書籍に変わっただけで、購買欲そのものは全く衰えていない…)、しかも本は基本的に手放さない事を信条としていたので、本という物体はたまるばかりだった。ここ数年で随分処分したが、それでも大きな本棚二つに、本が溢れかえったままだ。昨年、スキャナを購入し、取っておく本のデータ化に着手はしたのだが、一冊取り込むのに結構な手間隙がかかるので三十冊くらい処理したところで作業がストップしてしまっている。

今回の移住を機に、取っておく本の基準を大幅に見直し、半減を目標に削減に着手する。基本的に、一度読んだ本に関しては、文章作成の際の資料として用いることはあっても、再読することはほとんどないので、大胆に売り払い対象にする。単なる情報は今ならネットから簡単に手に入るし、陳腐化して意味をなさなくなっている内容ばかりの本も多い。それでも、どうしても残したい本は、それこそデータ化すれば良いお話だ。ゲームに費やしている時間を少し作業に回せば時間は捻出できるだろう。データ化作業への意欲が湧くかどうかには少々不安が残るが(笑)。

 

再読といえば、以前チラリと読んだ書斎の構築に関する本(電子版)を読み直している。この本を買って読んだ際には、まだまだ持ち家の中に自分のカスタマイズされた書斎を持つなんてのは少なくとも10年くらい先のお話だ、と思っていたが、急転直下、来年の今頃には、すでに体が自分好みに作った書斎の一部と化しているかのような状態となっているはずだ(笑)。書籍の紹介は後ほど改めてすることにするが、なにしろ自分だけの空間を作る、という作業は実に楽しい。広さ、机の配置、本棚の大きさ、椅子の種類に、机上のレイアウトなど。次から次へと空想が膨らむ。自分にイラストなどを描く才能がないことを恨めしく思う。ここはこうして、あそこはこうして、なんてなことを言葉で表すよりは、1枚サラッと絵にかいて示せば一発だ。とにかく、予算内で自分の考える、最高に快適な空間を作りたい。その部屋に入っただけでやる気にならざるを得ないような部屋を目指したいね。