脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記72(情けねぇぞ、巨人)

巨人が3連敗で文字通り後がなくなった。

 

何しろ負け方が悪すぎる。元々が先行逃げ切り型の「チーム体質」だ。個々の試合もそうだし、シーズン全体の流れとしても、序盤に圧倒的な大差をつけて、その差を守り切って勝利というパターンが巨人の「型」なのだが、3試合ともに、早々に先制点を取られて、必死に追いかけるも、焦りからか、主軸も脇役も全く打てず完全に力負け。

 

2戦目は投手陣が壊滅状態、3戦目は打線が9回までノーヒットで最終的に1安打で不名誉な記録を免れるのが精一杯の体たらくでは、どうしようもないとしか言いようがない。シーズン終盤の不調をひきづってるとか、東京ドームが使えないとか、クライマックスシリーズがなかったせいで試合感が鈍ったとか、言い訳はいくつもあるんだろうが、こんな言い訳が通用するのは、僅差の試合を落とした場合だけだ。ことこの3戦をみる限りは、こんなオハナシ以前の問題として、圧倒的な実力差があるとしか思えない悲惨な状態だ。

 

選手が一所懸命やっているというのはわかるが、一所懸命やりましたが言い訳として通用するのはマチュアレベルまで。プロなんだから、勝利という結果に結び付けなければ、いかなる批判を浴びても仕方がない。

 

それにしても、このシリーズの巨人には「勝つ」というイメージが湧かない。例えば、菅野が7回までピシャリと押さえて、その間に岡本がホームランを打って、坂本や丸がタイムリーを放って、みたいなイメージに、とにかく現実味がないのだ。菅野は第1戦で打ち崩されたし、クリーンアップは一向に打てない。孤軍奮闘と言えるのは現時点で全ての打点を叩き出しているウィーラーだけ。戦前から苦戦は予想されてはいたが、ここまでの圧倒的な差を見せつけられると、浮かんでくるのは恥ずかしいとか情けないという言葉ばかりだ。

 

こと、ここに至っては、もう勝つしかない。投手は一人一殺レベルまでどんどん注ぎ込み、打者も見逃しの三振したら罰金取るくらいに振っていくしかない。本当に土俵際で、しかも踵がすでに土俵外にある状態であると言って良い状態だ。1989年に近鉄と対戦した巨人は近鉄の加藤投手の「巨人打線はロッテより怖くない」の言葉に奮起して、3連敗の後4連勝してシリーズを制覇したが、今回は加藤投手のみならず、ほぼ全国のプロ野球観戦者から、「巨人はオリックスより弱い」、「セリーグパリーグの二軍レベル」くらいの屈辱的なコメントを一斉に浴びている状態なのだ。これで奮起しなきゃ、野球やめる、くらいの覚悟で、とにかく今日の試合を勝ち切ってほしい。