脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

支離鬱々日記70

コロナ禍は本格的な第三波を迎えてしまったようだ。

 

11/20時点で、東京は新規感染者500人超えを2日続けて達成してしまったし、北海道は300人超、大阪は400人に迫る勢い、愛知も2日連続で200人超、そしてこうした大都市圏の近隣の県でも軒並み過去最大の新規感染者を更新する始末だ。経済を止めないための「GO TOなんちゃら」が見事に感染拡大に一役買ってしまったという結果となった。

 

今までに経験したことのないパンデミック故、いろんなことを手探りで進めていかなければならないという難しさは重々承知の上でいうのだが、「GO TOなんちゃら」はいかにも拙速な策であったように思う。世界各国で、ロックダウン解除後に、再度感染が拡大した事例は数々報告されていたはずだし、日本でも例えば3月の連休時に人手が増したのちに感染が拡大したという経験則があった。にもかかわらず、無理やり需要をひねくり出すような策を講じた結果がこの体たらくだ。北海道なんぞは典型的で、「GO TO TRAVEL」で、旅行にきた他地域の感染者が撒いた種を「GO TO EAT」で道民に広げてしまったという感染モデルが見事に推測されてしまう。

 

「人が来る」事によって成り立っている産業、及びそれに付随する各種の業者を守るために、なるべくゆるい制限でなんとか乗り切ろうとする意欲は理解できるのだが、実態がこの有様では、前回よりも厳しい規制をかけるべきだとすら思えてしまう。小池都知事が「五つの小(+こころづかい)」などというキャッチフレーズを掲げて、なんとか行動の規範を示そうとしているが、こんな策はいかにも「小」手先の「小」細工であり「小」幅な効果しか望めない。「こ」まったモノだ。最後にもう「コ」リゴリで五つの「こ」。シャレにもならない。

 

今日から日本シリーズが始まる。第1戦は巨人菅野、ソフトバンクは千賀の両エースの激突だ。巨人は菅野の登板試合は確実に勝たないといけない。菅野以外の投手はほとんどがシリーズで活躍したイメージがない。戸郷なんか、去年は第3戦のリードした場面で登板して、思いっきり逆転されて、シリーズの流れを完全にソフトバンクのものにしてしまった。中川が間に合ったのは朗報だが、ソフトバンクはクリーンアップが強力なのはもちろん、それ以外にもクライマックスシリーズで大爆発した中村晃やら走塁のスペシャリスト周東やら、「熱男」松田やら気の抜けない打線で臨んでくる。みているだけの私ですら恐怖感を感じる打線だ。

 

巨人もシーズンにおける打線の破壊力なら引けを取らないのだが、去年のシリーズでは坂本、岡本、丸が完璧という言葉がズバリ当てはまるほどに抑え込まれてしまった。この3人の打棒爆発なくしては勝てるはずがない。特に深刻なのは「逆シリーズ男」の汚名を受け続けている丸だろう。一番打点を稼げるはずの五番打者にはぜひ汚名返上を期待したい。

 

投手の話に戻ると、長いイニングを引っ張るのは菅野にだけ任せて、あとの試合は6人くらいの投手をつぎ込む体制ででも臨んだらいかがか?スターター+ローテ投手二人で6回まで、7、8、9回は高梨、中川、デラロサを毎試合投げさせることを「計画」しておく。黄金時代の西武は東尾を上手くロングリリーフで用いて成功していたし、工藤や渡辺久信も場面によっては二番手、三番手で複数試合に登板していた。短期決戦なのだから、普段のローテ投手はもとより、菅野も毎試合スタンバっておくくらいの体制で臨んでもよいと思う。桜井、畠、田口、戸郷あたりは「2回だけ」って決めてやったほうが全力疾走しやすいのではないかと思う。前半は調子よく飛ばしていても終盤スタミナ切れでアタフタなんて光景を少なからず観た。終盤の阪神戦で5人の投手で「完封勝ち」したようなパターンを4試合作れればそれで良いのだ。全試合DH制採用ということも決まったことだし、そのくらい思い切った手を打たないと、不利だという戦前予想を覆せそうにない。それほどソフトバンクは強力だ。

 

プロ野球といえば、ヤクルトの山田、石山が相次いでFA宣言なしで残留を決めたようだ。巨人ファンとしては、積年の課題である「打てる二塁手」というピースにズバリハマる選手獲得の目がなくなったことは残念な限りだが、プロ野球セリーグ全体の均衡を考える意味ではよかったのではないか。今年、最下位の球団から主軸打者と主力の投手を引っこ抜いての優勝ってのはいかにもバツが悪い。ヤクルトは積極的な補強によるチーム強化をもっと進めて欲しいと願っていたところでもある。とはいえ、ライアン小川がFA市場に出てきたら手をあげるではあろうけどね。ソトも欲しいし、場合によっては井納も欲しい。今の救援陣考えたら、増田だって欲しい。巨人ファンは欲張りである。