安倍一強政権を中枢で支えていた菅義偉氏が新しい首相の座につき、新しい内閣が、昨日発足した。閣僚は継続、または再登板が多く、まさしく安倍政権をそのまま継承した形になる。
コロナ禍という史上稀に見る大難の最中ゆえ、あまり人をいじらずに、対策のスピードを緩めない、という考え方に関しては一理あると思う。人心刷新も時には大切だが、今やるべきことではない。今は何しろコロナ禍への有効な対策を早急に講ずる事が最優先だ。
しかしながら、モリカケサクラ問題に関して「もう済んだ事」にしてしまっているのはどうにも解せない。辞めてしまったとはいえ、前首相の疑惑が消えてしまったわけではない。人が一人死んでしまった問題でもある。コロナ対策が済んだら、この問題は徹底的に追及すべきである。ここで追求しておかなかったら、菅氏の次の政権は「二代も前の首相のことなんか知らないよーだ」で済ませてしまうに決まっているし、人々の関心の低下も避けられないだろう。新しく船出した野党の第一党にもぜひ頑張ってほしい。この問題に関しては、牛歩戦術だろうが、審議拒否だろうが、委員会での乱闘であろうがなんでもやっていただいて結構だ。
社会的なネタの後は思いっきり身辺ネタ。私は通常の通勤時はiPhone8にDLした英会話や音楽をイヤホンで聴きながら電車に乗っている。先日の久々の出勤時に、何かのはずみで、左耳のイヤホンが外れたのだが、右耳のイヤホンからは一切音が聴こえていないということに気づいた。
心当たりはある。このイヤホンは一度ズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまった事があるのだ。その際は、試しに聴いてみたら問題なく音が出ていたので、そのまま使い続けていたのだが、やっぱり一度丁寧に内部まで水分が浸透してしまった機械はきちんと傷んでいたようだ。
ところで現世代のiPhoneをお使いの方ならご存知のとおり、この世代からはイヤホン専用の穴がなくなっており、イヤホンはライトニングのアダプタを噛ませて、接続しなければならない。ということはイヤホンの不具合なのか、アダプタの不具合なのかも確認しなければならない。別の機器で試してみたところ、イヤホンの右耳からはちゃんと音が出ていたので、アダプタの問題だった。イヤホンのピンジャックとライトニングのアダプタなんぞは、iPhoneユーザー以外には需要がないのだろう。店頭で買い求めたアダプタは、例えばUSBとマイクロUSBのコネクタなどに比べると非常に割高だった。安いイヤホンが1本買えるくらいの値段したのだ。全く足元見てやがるわ。ま、洗濯機に入れてしまった私のおマヌケさの値段だとでも考えるしかない(苦笑)。
このアダプタを買い求めた店のすぐ近くで少しモヤモヤ。すぐ近くでクラクションが鳴ったのでその方向を見てみると、とあるT字路の一旦停止でウインカーを出しながら止まっている車が1台、そしてその一旦停止線の前には道路のど真ん中で携帯をいじっているオバはんが一人。おいおい、道路のど真ん中で携帯イジりながら立ち止まったままなんて、いくらなんでもそりゃマナー違反だぜ。あとせいぜい数歩脇にずれれば車は十分通れるんだから道の端にどいてからイジくれよ、と思わせられる光景だった。車はその後二度ほど軽くクラクションを鳴らしたが、ほんの数mの距離で鳴らされているにもかかわらず、そのオバはんは全く気がつかない。車は今度は少し大きめにクラクションを鳴らし、そこでようやくオバはんは気がついたのだが、明らかに、そんなに大きな音を出さなくてもという怒りを表していた。自分の方が悪いのに逆切れしてんじゃねーよ、いい歳こいて。他人事だというのに余計な苛立ちを拾ってしまった。
先日、久しぶりに外飲みをした。久しぶりに飲む生ビールは格別だった。キリンが家庭でも生ビールが味わえるサーバーってのを出しているそうだが、ちょっと興味を惹かれてしまう。家飲みの缶ビールとはあきらかに味が違う気がするのだ。ま、これは様々な要因が絡みあった上での「美味さ」なので、家でサーバー用意すればすぐにこの味を再現できるものではないというのは理解しているが…。
その日はサシ飲みで、飲みの相手は英語の講師をボランティアで続けている方。先般、自分のやる気のなさを、「皆でやる施策がなされていない」とこじつけて正当化しようとして、私の激怒りを引き起こしたマッスルバカについての憤懣を聞いてもらった。お互いに酔っぱらっていたせいもあるが、ついつい言葉が激しくなった。講師氏曰く「もう、そんなバカはいくらクチすっぱくやれやれ言っても絶対やる気なんか起こさないから相手にするだけエネルギーの無駄だよ。もう『お前とは一切口もきかないし、相手にもしない。完全に空気みたいな存在として無視するからな』とでもはっきり宣言して、本当に無視してやればいい。俺だってそんなやつ何人も見てきたし、なんとかしようと躍起になったこともあったけど、結局やらないやつはやらないんだから」。少し気持ちが軽くなった。マッスルバカに関してはなるべく接点を持たないようにしてるし、会社ででくわしても完無視はしているが、そんなことを「意識」するだけでもエネルギーの無駄遣い。雑踏ですれ違うような見知らぬ人々の一員として風景の一部だとでも思えばいい。私のモヤモヤは、ビールによってたまった尿をトイレで放出するのと同時にすっかり流れていった。たまには他人と交わって、外飲みするのも良いものだ。