脳内お花畑を実現するために

サラリーマン兼業ライター江良与一 プロブロガーへの道

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パワハラという概念も言葉もなかった頃の幸せなワーカホリック『キューブリックに愛された男』鑑賞記

キューブリックに愛された男 [DVD] 発売日: 2020/06/03 メディア: DVD 独特な作風で知られる映画監督スタンリー•キューブリック氏の専属運転手兼「雑用係」を30年勤め上げたエミリオ•ダレッサンドロ氏の姿を描いたドキュメンタリー映画。ダレッサンドロ氏へ…

二転三転するストーリーは秀逸『カラスの親指』鑑賞記

カラスの親指 by rule of CROW's thumb 通常版【DVD】 発売日: 2013/05/29 メディア: DVD 直木賞作家道尾秀介氏の同名小説の映画化作品。とある詐欺師グループの大作戦決行までと、その後日談を描いている。 主人公タケ(阿部寛)はテツ(村上ショージ)と組…

ミスは誰でもする。大事なのはその後の生き方『世紀の落球 「戦犯」と呼ばれた男たちのその後』読後感

世紀の落球 「戦犯」と呼ばれた男たちのその後 (中公新書ラクレ) 作者:澤宮優 発売日: 2020/08/14 メディア: Kindle版 「世紀の落球」という言葉を聞いて、まず最初に思い出すのは元中日の遊撃手、宇野勝氏が1981年の巨人戦で起こした「ヘディング事件」だ。…

嫌いな人がいる自分を責めなくていい『嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ』読後感

嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ 作者:古山 有則 発売日: 2020/01/30 メディア: Kindle版 私は嫌いな人がたくさんいる。 つい最近で言えば、英語学習のやる気のなさをごまかすのに「みんな」というワードを持ち出してきて、自分自身…

ストーリーよりはどこにパロディーが潜んでいるかを探すのを楽しむ作品『アベンジャーズ オブ ジャスティス』鑑賞記

アベンジャーズ・オブ・ジャスティス ~フォース・ウォーズ~ [DVD] 発売日: 2019/10/05 メディア: DVD アメリカ製作の超おバカ映画。 題名にも書いた通り、この作品は『8時だヨ全員集合』のロングコントと同じで、ストーリーもヘッタクレもなく、シーンシー…

怪異は、ただそれを読んで聞いて、怖がるなり不思議がるなりすれば足りる『怪談実話 黒い百物語』読後感

怪談実話 黒い百物語 (角川ホラー文庫) 作者:福澤 徹三 発売日: 2014/02/27 メディア: Kindle版 当代屈指のホラーの書き手、福沢徹三氏が収集した、怪談を百話格納したのが標題の書。怪異専門誌「幽」に連載されたモノをまとめてある。よりリアルな怪談を求…

支離鬱々日記58

ラス前の『半沢直樹』実に面白かった。 前半部分の大和田と半沢の掛け合いなんかはほとんど真面目な顔をしてやるコントだ。結構シリアスに半沢が大和田に銀行の不正の事実を糾すシーンだったのだが、双方の演技があまりにもオーバーすぎて、ストーリー展開と…

お寺とは決して興味本位、怖いもの見たさで訪れる場所ではない『実録 お寺の怪談』読後感

実録 お寺の怪談 作者:高田寅彦 発売日: 2015/05/28 メディア: Kindle版 「祟り」を日本の政治や社会に重大な影響を与えるものであるとする、独特の宗教観で知られる井沢元彦氏によれば、仏教というものは元々「死者の祟りを鎮める」という効能はなかったの…

幸せの形は人それぞれ、家族の形だって人それぞれであっていい『ルポ定形外家族 わたしの家は「ふつう」じゃない』読後感

ルポ 定形外家族 わたしの家は「ふつう」じゃない (SB新書) 作者:大塚 玲子 発売日: 2020/01/06 メディア: Kindle版 自身も離婚を経験し、フリーライターの傍らシングルマザーとして子育てを経験していくうち「普通の家族」って一体何?という疑問を持った著…

支離鬱々日記57

本日は9/20(日)、俗にいうシルバーウィークの二日目ということになる。本当は先週木曜17日から今週水曜23日まで、時期ずらしの夏休みをとる予定だったのだが、社内のとある部署の担当者のボーンヘッドのおかげで、9/18(金)は出社せざるを得なくなったた…

あなたのほんのすぐ身近にあるかも知れない怪談を味わってみませんか?『怪談和尚の京都怪奇譚(全三冊)』読後感

怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫) 作者:三木 大雲 発売日: 2019/09/06 メディア: Kindle版 続・怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫) 作者:三木 大雲 発売日: 2019/08/06 メディア: Kindle版 続々・怪談和尚の京都怪奇譚 (文春文庫) 作者:三木 大雲 発売日: 2020…

支離鬱々日記56

安倍一強政権を中枢で支えていた菅義偉氏が新しい首相の座につき、新しい内閣が、昨日発足した。閣僚は継続、または再登板が多く、まさしく安倍政権をそのまま継承した形になる。 コロナ禍という史上稀に見る大難の最中ゆえ、あまり人をいじらずに、対策のス…

支離鬱々日記55

右眼の痛みと充血が一向に良くならない。正確にいうと、徐々に痛む時間は短くなってきてはいるのだが、その分なのだろうか、痛んでいる時間中の痛みが重くなったのだ。一旦痛み出すと、2時間くらいは痛みが持続し、しかも偏頭痛まで伴う。場所が場所だけに、…

球界随一の辛口評論家の辛味を十分に味わってください『プロ野球激闘史』読後感

プロ野球激闘史 (幻冬舎単行本) 作者:広岡達朗 発売日: 2020/05/26 メディア: Kindle版 最近、在宅勤務で通勤する事が稀になっているため、終業後はすぐにTV桟敷に腰を落ち着ける事が多い。で、ありがたいことに女房殿の定番視聴番組以外はチャンネル権が与…

支離鬱々日記54

いつの間にやら9月に入っていた。ここのところ、珍しく、会社の仕事が「本当に」忙しかったので、自らの中では「本業」と位置付けているはずの駄文書きの方にまで振り向けるエネルギーがなく、随分とご無沙汰してしまった。 エネルギーが不足していた原因は…